メンバーを薄い空気に慣れさせつつマリージョアで航海士チームに予測してもらった気象予定通り積帝雲がこちらに来るのを確認しつつ
「もう直ぐ雲に入るぞ!予想通り高さが足りないから雲の海に突入する!各員準備はいいか!?」
その声にボンベを背負い色々と荷物を持った状態で応と返すメンバーを横目に(テゾーロとカフウは防水スーツを着せて)やがて天届く峰は雲に突入する。
「・・・こりゃすごいな」
そう溢すのはテゾーロ。
ボートが浮かんではいるもののその海は真っ白であり上からは燦々と陽が降り注ぎそのままだと目が痛くなりそうである。
白海の海面までクリークが全員を引っ張り上げボートを海面に投げ出し全員をその上に乗せるとギンやコットンも物珍しそうに周囲を見回す。
「全員問題無いか?」
「ボス、月歩のままだと疲れないか?ボートまだ空いてるぞ?」
その言葉にありがたくボートに乗ればミシリと嫌な音がしてボートが沈み出したので
「ストップストップ!!クリーク!お前は月歩で飛んでろ!ボートが沈む!!」
とテゾーロの悲鳴のような声に慌てて空中に身を翻す。
「ごほん、とりあえず全員これつけておけ。
あっちに滝?みたいなのが見えるからそっちに向かうか・・・」
全員にサングラスを渡し、自身も装着するとボートにロープを繋ぎ、それを腰に括り付けると月歩で猛然と確認できた滝らしきものに向かう。
真っ直ぐ行けるかと思いきや道中所々に島のような雲がありそれを避けつつ現れたのは轟々と遥か上空から流れ落ちる白い雲の滝。
「で、この滝を登れってか?」
そんなテゾーロの言葉に原作では入国管理所があった筈だがなぁ?と疑問を覚えつつ
「流石にそのまま登るのは面倒そうだな、ちょっと待っててくれ」
と白い海に飛び込む。
視界が悪い中目的のものを見つけ適当に小突き回してボートに戻れば
「随分と大きいエビれすね・・・闘魚よりも大きいれす」
「ボス!何ですかそのデカいエビ!?」
「何だ?腹でも減ったのか?確かに食い手はありそうだが・・・」
「しゃらっぷ!こいつにボートを背負って行かせるんだよ!全員こいつに捕まれ、念のためロープで各自つなぎ合わせておくようにな!
おいエビ、俺たちを上まで連れて行ってくれ、危害は加えねぇから安心しろ。」
と捕獲したエビに言って聞かせれば不承不承ながら大人しくするエビに全員搭乗して
「よし行けっ!いざ空島だっ!!」
「空島か・・・どんなとこですかね!」
「噂にゃ聞いたことあるが・・・まさか俺が行くとは思わなかったな」
「外の世界は凄いれすね!まさか空にも海があるとは驚きれすよ!」
「ぐるる!」
「くるるるっ!!」
白海のエビ・・・特急エビは滝に突入したのだった。
猛スピードで特急エビは滝を昇りクリークは海老の滝登りってか?などとどうでもいい事を考えつつ、とうとう特急エビは上層部、白々海に到着した。
「へぇ、ホントに島があるな。スカイピアって看板が途中にあったがここの名前か?」
「島も真っ白ですよ!建物もありますし誰かいるんですかね?」
騒ぐ仲間たちを落ち着かせつつボートに乗せ、ここまで運んできてくれたエビを解放してやるとさっさと来た道を戻る特急エビを見送りつつ一行は浜辺へ。
「変な植物れすね、ふわふわな地面から生えてるれすよ」
「へえ、なんか美味そうなのがなってるな。
・・・かってぇなこれ、おいクリークこれ開けれるか?」
そう言いながらこっちに何かの果物を差し出すテゾーロに
「えらくはしゃいでるな・・・そらっ!これで飲めるだろう?」
椰子の実のように硬いソレをクリークは手刀で上半分を切り落としテゾーロに返す。
そしてクリークはおもむろに持ってきた荷物から黒い全身スーツを取り出すと
「よし!危ないかもしれないから全員荷物持って下がってろ!!」
そう声をかけ大きく息を吸い込む。
この試みいかんによってはこの島の難易度が爆上がりするのできちんと確認しておかなければならないからな。
そうして大声で
「エネルのおたんこなすーーー!!!」
と叫んだのだった。
いるかいないかで難易度が跳ね上がりますからねー
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)