起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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D・クリーク

Dの戦争とも訳せる事柄である。

空白の百年において何か鍵を握るキーワード・・・かもしれない。


神の友誼 ドンクリークさん

ジャイアント・ジャックの天辺から降りていき中程にある神の社へ。

 

流石にシグマは大きいので外でカフウと共に待っててもらいコットンはポケットに。

 

「おぉ!君たちが聞いていた青海からの観光客か!吾が輩の名はガン・フォール!

 

神・・・と言っても役職のようなものだがここのトップを勤めておる!」

 

そこにいたのは初老の男性だった。

 

白く長い髪と髭を持ち品の良い姿をしていたその男性は喜ばしそうに立ち上がった。

 

「初めましてガン・フォール殿、俺はクリーク、こっちは友人のテゾーロ、それからギン・・・は息子みたいなもんですかね?」

 

そう言ってクリークもガン・フォールの元まで歩み右手を差し出す。

 

ん?何でギンは驚いたような表情してるんだ?

 

両者はしかと握手を交わすと

 

「さて、クリーク殿と言ったか。どうだった?ジャイアント・ジャックの頂上は」

 

「いやぁ、流石にあの巨大さだけあって白々海が一望できました。

 

それだけでも登った甲斐があったってもんですよ」

 

「という事は何か別に目的が?」

 

それだけでも、という言葉にひっかかったのかそう尋ねるガン・フォールに

 

「えぇ、元々空島っていうのはいつか行ってみたいというのがありましたがダイアルの噂を耳にしましてね、是非とも手に入れたいなというのがありまして」

 

と目的をぼかしつつ答える。

 

「そうかそうか、今回は是非珍しい青海からの客に青海の話を聞きたいと思ってな」

 

「おぉ、そうでしたか。俺も是非空島の話を聞きたいと思ってました」

 

「まぁ硬い話は抜きだ、先ずは食事でもどうかね?このかぼちゃのジュースなど、吾が輩のお気に入りでな」

 

そう言ってガン・フォールはコップを渡しクリークはそれを飲むと

 

「これは美味いですね!青海のものと違い滋養が豊富というか随分と味が濃い・・・」

 

「ほう、そんなに違うものなのか。」

 

「えぇ、空島の空気には植物の成長を促進させる成分が含まれてるらしいのでそのせいでしょう」

 

「ふむ・・・空島にはそんな成分があるのか。」

 

「えぇ、アッパーヤードの植物達が良い例ですね。

 

青海と違い大きさが異常でしたからね」

 

「まぁとりあえずクリーク殿達も腰掛けるが良い、料理は今運ばせておるでな」

 

食事を楽しみながら談笑しその話題はガン・フォールからの質問で始まった。

 

「ときにクリーク殿、ゴール・D・ロジャーという男を知っておるか?海賊をやっていたのだが・・・」

 

「?えぇ・・・彼は有名ですからね、彼がどうかしましたか?」

 

「うむ、十数年ほど前になるかの。彼ら海賊団がここに来た時に友誼を結んでの。

 

それから殆ど話を聞かぬ故どうしているかと思ってな」

 

うっわぁ・・・昔友誼を結んだのってゴールド・ロジャーだったのか、この質問は答え難いが・・・

 

「・・・実は彼は数年程前に処刑されてしまいまして」

 

誤魔化しても仕方ないので正直に答えておく。

 

「な!処刑だと?何があったのだ!?」

 

思わず椅子を立ち上がるガン・フォールにそう驚くのも無理は無いと考える。

 

青海と空島は隔てられておりニュースも届かないからな・・・

 

「"海賊王"と呼ばれる青海で得られる称号がありまして・・・それにより彼はその称号を手にした事により世界政府・・・青海の統治機関のトップが快く思わずにこう・・・」

 

と首に手刀を当てて見せるクリーク。

 

「・・・そうか、彼は亡くなったか」

 

そう言って深く息を吐き椅子に腰掛けるガン・フォールに

 

「海賊王の名前は重いんですよ、称賛するものは多けれどそれと同じくらい危険視するものもいます。

 

最果ての島・・・ラフテルと呼ばれる島に到達した事で手にできる呼び名ですが、それには"知ってはならない事を知ってしまった"という世界政府の懸念もあったのでしょう。

 

彼は自首したにも関わらずあえなく処刑されてしまったのですよ・・・

 

そして彼の処刑により大きく青海は変わりました、今や彼が死に際に残した言葉により、青海は大海賊時代と呼ばれる程に海賊が跋扈する時代になりました。」

 

「そうか・・・亡くなったのは残念だ・・・。

 

しかし青海はそんな事になっておるのか、となるとこの空島にやってくる海賊は増えるかのう?」

 

「・・・正直言ってそれは難しいかもしれませんね。

 

残念ながら青海では空島の存在を知る者は限られており、御伽話の存在と思われていますからね・・・」

 

「むぅそれは残念だ・・・未来でロジャーのような気持ちの良い海賊が来れば歓待するのも悪く無いと思ったのだが・・・」

 

「まぁいつかは来ますよ、貴方が思うような海賊が・・・」

 

原作ではルフィに親近感を覚えてたしな

 

「ふむ、まぁそれをゆっくり待つとしようかの。

 

そういえばクリーク殿達はダイアルを探しに来たと言っておったな」

 

「えぇ、残念ながら手に入らないものもありましたが・・・」

 

「ならば・・・おい、何個かダイアルを持ってきてくれぬか?」

 

ガン・フォールはそう側に控えていた部下にそう告げる。

 

「いいんですか?まぁ確かに渡りに船ですが・・・」

 

「いいんじゃよ、この老いぼれの話に付き合ってくれた礼じゃよ」

 

そう言うと机の上に先程の部下がどさり、と袋を乗せる。

 

「ダイアル各種を数個づつですが用意しました」

 

「うむ、ご苦労。どうじゃクリーク殿、受けとってくれるかの?」

 

笑みを浮かべるガン・フォールにクリークは礼を言いつつダイアルを受け取る。

 

正直言えば購入できたダイアルは少なかったのでありがたく受け取ったのであった。

 

 




ダイアルを更にゲット

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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