まぁまた手を出してくる事は十分に考えられますので手はうっておきましょう。
部下に今回の襲撃犯を解放するように指示
そしてその日の夜、トムが代表を務める造船会社"トムズ・ワーカーズ"の社屋にクリークの姿はあった。
「トムさん、時間をとってもらってすまんな」
船の設計図やらなんやら色々と雑多に広げられた部屋の中にはクリークとトムの二人が机を挟んで向かい合っていた。
「たっはっは!男が細かい事気にするな!何か話があるんじゃろ?」
昼の件から察したのだろう、話を促すトムに対して
「えぇ、実は・・・」
そう言ってクリークはトムに対して今回の顛末を裏の事情・・・スパンダムの件に関しても話す。
「トムさん、あんたが例のアレを持ってるのは承知してる。
勿論口外するつもりは無い、アレが表に出るのは個人的には望ましく無いからな」
と、自身の正直な意見をトムに告げるクリークに
「ふーむ・・・まぁお前さんには今更隠しても無駄なようじゃな
いかにも、わしはお前さんの想像している物を所持しておる。」
覚悟を決めたのか毅然とした目で顔を上げるトム。
やはり原作と同じく今はまだトムが所持していたか・・・と思いつつもクリークは顔には出さずに
「因みにスパンダムと同じく政府には嗅ぎつけている者もいるがソレをどうするつもりだ?」
と尋ねる。
原作では次代に託したが生き残った事によりこれから先もトムが所持したままの可能性もある。
「むぅ・・・とりあえずバレんように次代に託そうと考えておるが・・・」
確か最初アイスバーグに託してアイスバーグがフランキーに預けて体内に保管していたんだったか?
まぁそれでもあわや例の設計図はスパンダムの手に落ちるとこであったが。
「・・・まぁくれぐれもバレないように頼む。で、本題に入るがこれらを見てほしい」
そう言ってクリークが机の上に広げたのは数枚の紙。
「なんじゃ?・・・ふむ、島の名前と大まかな説明・・・随分と雑多じゃがこれは何じゃ?」
「率直に言えばアンタには少し身を隠してもらいたい。
今回の事件の主犯、スパンダムだが奴はまた手出ししてくる可能性がかなり高い、だから暫しアンタには身を隠していてもらいたいんだが・・・」
クリークの考えはしばらくほとぼりが冷めるまでトムに身を隠してもらおうという算段である。
「ふーむ、身を隠せと言われても・・・ジョイフル島にサイゼ島、メカ島にココス島・・・ほほぅ、ゾッセーン島とは造船の島か、うちとはまた違う感じの島かの?」
用意した紙はそれぞれの島の情報、いざという時の潜伏先として調べてあった島々である。
「あぁ、ここにリストアップしたのは俺の判断で目立ちにくいと考えた島だ。
で、考えてもらえないだろうか?何、別に身柄を拘束するとかそういう話じゃない、そもそもアンタは晴れて無罪になったんだからな」
「たっはっは!それもそうじゃな!ふむ・・・じゃが話については少し考えさせてもらえんか?わしもこの島では名が知れとる、色々しがらみっちゅうもんもあってな・・・」
まぁそう言われても直ぐに判断できないよな、と思いつつ
「わかった、まぁ俺達もしばらくはまだ居るから決断してくれたら教えてくれ。
それから別件なんだがアンタが作った海列車なんだが・・・」
そう言って別件を切り出すクリーク
「うん?わしの海列車がどうかしたのか?」
何かあるのか?と疑問を顔に浮かべるトム
「実は海軍でもパドルシップについて研究していてな、一応は蒸気で動く機関部を作ったんだがいかんせん大きさがな・・・」
「ははぁ、海列車も一応パドルシップじゃし参考にしようっつう肚か」
「あぁ、とてもじゃないが実用的とは言えなくてなアレだとかなり大型の船にしか搭載できん」
「たっはっは!わしにドンと任せい!!・・・と言いたいとこじゃが海列車のパドル機関もまだまだでな、確かにアレの外輪は小型じゃし機関も小型じゃ。
じゃがあれはそれ相応の出力しか持たん、とてもじゃないが今のままじゃと単独で船を動かす程のパワーは無いからのう・・・」
「そう簡単にはいかんか・・・まぁ一般でも研究はされてるし大人しく技術習熟を積むしかないな」
と新たな推進機関について二人は議論をかわすのだった。
海軍のパドルシップはまだまだ技術的に不足してますからねー
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)