リリィ・カーネーションという響きは好き。
そしてお茶の間海賊団とやらの末娘はたぶん見聞色の覇気使い。
月歩で山頂へ向かうクリーク。
オマツリ男爵自身は見つかって無いもののさっさと素を絶ってしまえば早い話だ。
山頂にはまるで一本の毛のように生えた奇妙な物体。
「・・・リリー・カーネーションだったか?とてもじゃないが花には見えんな」
とりあえず上空から一発殴りつけてみる。
が、衝撃によって柔軟にウネウネとするだけでまるでバネのように元の形状に戻るのみ。
「ふむ…斬るか」
腰の剣をスラリと抜き放つクリークはリリー・カーネーションの根本に切っ先を向けると
「極大斬撃…嵐・一閃!!」
それと共にリリー・カーネーションに一文字の斬撃が走る。
今まではこの技を放てばクリークの力に耐えきれず剣が折れるのが常だったが、流石に破壊不能という伝承がある七星剣、全力で放ったにも関わらずその刀身には欠けも歪みも見受けられない。
それを確かめ満足しつつさて戻ろうかとした所で
「貴様っ!!やってくれたなっ!!」
右手に弓を携えたオマツリ男爵。
しかし先ほどとは大きく違ってる点があった。
「うわ、キッモ」
「どこまでコケにするかぁっ!!」
その言葉と共に男爵の手から矢が生成されこちらへ放たれる。
思わず素が出てしまったが男爵の肩に咲いていた小さな花がまるで化け物のように成長していたからである。
なるほど、あっちが本体だったかと思いつつ飛んできた矢をスイと避ければニヤリとした顔の男爵。
「かかったな!この矢は当たるまで標的を追うぞ!!」
その言葉に矢が飛んで行った方を見ればこちらに向かってくる先程の矢。
避ければ途中で停止、矢尻をこちらに向けて再び飛んでくる。
「火力が足りないな、こんなの撃ち落としてくれと言ってるようなもんだぞ?」
そう言って棍を抜き放つと飛んでくる矢に振るい粉砕、それならばとばかりに数本の矢が飛んでくる。
棍で振り払おうとした所で着弾、爆発。
「なるほど、爆発する矢か。面白いもの持ってるじゃないか」
「なっ!直撃した筈だぞ!!ならばこれでどうだ!!」
その言葉と共に男爵の手に十本程の矢が生成され上空に向けて放てば真っ直ぐにクリークに目掛けて降り注ぐ。
「だから火力が足りないと言っているだろう!!」
頭上で棍を軽く回転させれば矢は軽く打ち払われてしまいいよいよ追い詰められた男爵は
「フフフハハ…火力不足か、ならばこれで死ねえぇぇぇっ!!」
その言葉と共に先程まであった巨大な花…花?のリリー・カーネーションを指差す。
何事だ?と思い振り返れば切り倒したリリー・カーネーションが姿を変えて矢になっていた。
桁違いなのはその数。
百本、千本どころの騒ぎじゃなく下手すれば10万以上あるのでは無かろうか。
その切っ先がクリークに向けてズラリと並んでいた。
「色々とよくも騒ぎを起こしてくれたな、最後に名前くらいは聞いといてやろう。」
圧倒的な数を手元にもう勝った気でいるのかそんな事を言う男爵に
「そうか名乗っていなかったな、海軍本部少将のクリークだ。
お前を海賊失踪事件に関与するものとして捕縛する」
と名乗っておく。
「フフフハハハハ!!この数を前にまだそんな口が叩けるか!!貴様はここで死ぬのだよ!」
それと共に振り降ろされる男爵の手。
それと共に10万を優に超える矢が一斉に向かって飛んでくる。
この数が当たれば常人ならば一溜りも無いだろう。
普通の鉄塊でも流石にこの数となれば途中で衝撃を殺しきれなくなり途中で射抜かれるだろう。
だがここにいる男は十数年の年月を肉体鍛錬に費やし異常な程の耐久性を獲得した海軍の無能力者のハイエンドモデル。
その男の鉄塊はそんな簡単に崩せるようなものでは無い。
百、千、万。
その全ての矢ははまるで金属に阻まれるかのように甲高い音を立てて弾かれ更に飛んでくる矢もどんどんと弾かれていく。
「なっ!貴様っ!!能力者か!!」
その言葉と共に慌てて弓に矢を番える男爵だったが
「生憎能力者だった覚えは無いな、それよりいいのか?肩にそんなデカい弱点をつけたままで」
クリークが腰から大型拳銃を取り出して言ったその言葉に躊躇、踵を返そうとするが一歩遅かった。
クリークが撃った弾は狙い違わず男爵の肩から生えた不気味な化け物に着弾、爆発した。
それを驚愕の表情で見つめる男爵に剃と呼ばれる高速歩法にて接近、首筋を手刀で叩きつけると男爵は意識を失って崩れ落ちたのだった。
いつだったか書いたもしもシリーズの暗殺狙撃手みたいな感じですねオマツリ男爵。
追尾する矢に爆発する矢、複数同時撃ちするその技量は弓術士としてはかなり高い実力なのでしょうが如何せん相手が悪かったですね。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。