エミーリア教区長つおい
当たってよかった・・・
そう考えつつ大型拳銃"ベアコング・改"を腰に仕舞うクリーク。
かつて海軍に入って数年程経った時に初めて相手にした能力者の敵であるベアキング。
そんな彼から貰い(パクり)技術班によって改造されたこの大型拳銃はクリークのお気に入りとなっており常に腰の後ろに着けて持ち歩いている。
パッと見はコートに隠されているので咎められる事もないが問題は射撃の腕が人並み・・・というかそれよりも下手くそな点であるが。
そんな事を考えつつ気絶したオマツリ男爵をロープで縛っているとぷるぷるぷる、と懐の電伝虫が鳴く声。
「どうした、とりあえず首謀者は捕らえたぞ?」
『あ、ボス。何かここの住民が全員植物に変わってしまったのですが何か心当たりはあります?』
と、町で掃討にあたっていたギンからの報告だった。
恐らくリリー・カーネーションの力で"人間のようなもの"になっていたがその大元が死んだ為だろう、住民は全てただの植物へと戻ってしまったようだ。
「恐らく男爵の何らかの能力だったのだろう、生きてる人間がいないか調べてこの島を引き上げるぞ」
『了解です、建物等はそのままでいいですか?』
「構わん、態々壊すようなものでも無いだろう、じゃあまた後でな」
そう言って電伝虫を切るとクリークは捕縛したオマツリ男爵を小脇に抱え月歩でフィーネ・イゼッタ号へと飛び立つのであった。
なおクリーク達が立ち去った後。
あの島には男爵の策略によって殺された公認海賊の生き残りが地下に潜んでいたらしく、その彼が気づいた頃には仇は討ち果たされ全てが終わった後で茫然としていた、という事をクリーク達は知る由も無かった。
近くの支部へオマツリ男爵を引き渡し航海は順調に進んでいた。
途中海賊に襲い掛かられたり、アラバスタに寄ったり、リトルガーデンに寄ったりしつつ数ヶ月後にはフィーネ・イゼッタ号の姿は東の海にあった。
・・・襲ってきた海賊の中で変わったのもいたな。
バイアン海賊団と名乗る一団で合唱によって相手を操るという技術は恐れ入った。
この世界って割と悪魔の実無しでも特異な技術を使う人って多いよな。
そしてクリーク達が東の海にきた理由は見舞いである。
一番最初の公認海賊にして公認海賊筆頭・黄金のウーナンが病床に伏せたと聞いたからだ。
世界中の黄金の三分の一を支配したと噂が立つくらいに黄金を手に入れ、強きを挫き弱きを助く、善人には施しを悪党には容赦をせず。
そんな彼を慕うものは多く彼に憧れ公認海賊になりたいという若者もいるくらいだ。
なのでそれ程のネームバリューを持つ彼がここで戦線離脱となるとちょっとばかし良くない。
なので今回は病状を見て、場合によっては設備が整ったファウス島海軍病院か天才医師として名高く、現在はステラ・プロダクションのお抱え医師をやっているホグバックに診てもらおうと考えたのだ。
自身の船団の旗艦であるゴールド・トレジャー号の一室でウーナンは伏せっていた。
側には長らく仲違いしていたという幼馴染みが控えておりその表情から察するにあまり良い状態とは言えないようだ。
全く動けないという事は無いもののグランドラインから帰ってきた数年前と比べると明らかに体調が悪そうだったので病院への入院か、知り合いの医者にかからないか?と尋ねたが
「いや、オレはここまでだろう。心残りだった事も果たせたしもう未練はねぇよ。
アンタにゃ世話になったな、公認海賊の件は礼を言わせてくれ。」
と半ばこのまま朽ちるつもりなのかそう返すウーナン。
何か切っ掛けが無いとこの意思は変わらないと判断、移動するつもりが無いなら医者を連れてくればいい、と考えてその日はウーナンとその幼馴染み・・・ガンゾウという男に別れを告げその場を離れる。
因みに帰り際におでん屋を営んでいるガンゾウから分けて貰ったおでんはめちゃくちゃ美味かったとだけ書いておく。
ベアキング 劇場版ワンピース ねじまきじまの冒険に出てきたカチカチの実の能力者。
かなり昔に撃破済み。
バイアン海賊団 アニメオリジナル、大海原にひらけ!でっかいでっカイ父の夢!に出てきた麦わら一味の敵として立ちはだかった海賊団。
船長のバイアン、司令塔のザップ以下多数の部下を擁する海賊団。
その特徴は船員達が合唱、その歌声を前者の装置で増幅しその音で相手を操るという恐るべき技を使ってきた。
これにより一時はルフィが操られ苦境に陥るもウソップの機転で何とかなった。
ウーナン 劇場版ONE PIECEに出てきた過去に亡くなった海賊。
彼が残したと言われる黄金を巡ってエルドラゴの一味と麦わら一味が対立。
この頃の一味はルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップの四人だけであり今見るととても不自然さを感じる。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)