起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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多分今月か来月中には原作時期に突入できそうですかねー

そしてゆかりさんやきりたんの読み上げ機能があったのを知って密かにテンションが上がりました。


東海大虚海域 ウミノヘソ 03

「何も無くてゴメンね、アタシはメロイ。こっちは弟のハムウよ」

 

そう言って水の入った碗をテーブルの上に置くメロイと名乗った黒髪の少女。

 

ハムウと言う髪を頭の上で括った少年は姉の後ろでこちらを怯えたように見ている。

 

…まぁ顔で怖がられるのは慣れているがな。

 

「お父さんかお母さんはいないのか?」

 

「さっきも言ってたけどいないよ、…もう死んでるわ」

 

「すまん、言いにくい事を聞いたな。

 

ところで少し話を聞きたいんだが良いか?」

 

「気にしてない、弟はまだ引きずってるみたいだけどね。

 

所で旅人って言ってたけどどうしてこんな何も無い所に?」

 

「あぁ、夢叶う秘宝ってのを知って…」

 

「まさか!!アンタそれが目的で!?ひょっとして旅人って言ってたけど…アンタまさか海賊じゃないでしょうね!!」

 

話の途中で突如激昂してテーブルを叩くメロイ。

 

「落ち着いてくれ、旅人と言ったのは嘘だが海賊では無い。

 

大きな声では言わんがおじさんは海軍の人間だ、今回ここに来たのはこんなもんが海に漂っていてな。

 

状況的にここらのどこかから飛ばされた物だと思うがどうだ?」

 

そう言ってボトル・メッセージを机の上に置けば

 

「あ、それぼくが書いた…ひょっとしておじさんはぼく達を助けに来てくれたの!?」

 

と反応をするハムウ。

 

「あんた!まさかまだそんな物飛ばしてたの!もし奴に見つかったらどうするつもりなのよ!!」

 

そんなハムウにメロイは詰め寄るも

 

「すまんな、この手紙は封が稚拙で中に水が入ってしまっていたので読めないが、少し事情を聞かせてもらって良いかな?」

 

その言葉にポツリポツリと話し出すメロイ。

 

この村は神の山と呼ばれる場所を守る村だそうだ。

 

神の山にはなんでも願いを叶える秘宝と呼ばれる物があるらしくメロイとハムウの母親がその守人だったそうだ。

 

不便な立地ながらも住民はそれぞれ助け合い生きてきたがそれが崩れたのが2年前の事。

 

どこからかその宝の噂を海賊が聞きつけたらしい。

 

麓のこの村で戦闘となりメロイ達の父親を含め多くが命を落としたとの事。

 

ひとしきり掠奪を行い満足したのか海賊達はいよいよ本命とばかりに神の山に向かって行ったのだと言う。

 

そして守人でありこの村の村長であるメロイ達の母親は一人武器を手に海賊を追いかけて山へ向かって行ったらしい。

 

そして海賊達は宝の封印を解き、そして番人である神の獣達が解き放たれた。

 

そして神の獣達は辺りを徘徊しつつ人を見れば襲いかかってくるので残された十数人の村人は息を潜めて怯えながら生きているそうだ。

 

「今でも頭に響くんだ、アイツの…あの海賊の高笑いが」

 

「2年前か、となると生存は絶望的だな」

 

「そんな事ねぇ!母さんは生きてるに決まってる!」

 

まだ母親の死を受け入れていないのだろう、強くクリークの言葉を否定するハムウ。

 

無理もない、まだこの年ならば受け入れられなくて当然だろう。

 

…しかし

 

「なぁハムウよ、今から少しキツイ事を言うぞ。

 

母親が生きていると言うのならどうして戻ってこない?」

 

「そ、それは…きっと化け物を止める為に戦ってるんだよ!」

 

「この2年間ずっとか?食事は?水は?人間は休みなく戦えるもんじゃないぞ?」

 

「っ…そんな事ない!母さんは凄いんだ!何もできない、何もしてないぼくなんかと違って母さんは凄いんだ!!」

 

そう言ってドアから走って出て行くハムウ

 

「ハムウ!ゴメンなさい、本当だったらアタシが言って聞かせなきゃならなかったんだけど…」

 

「それよりいいのか?外にはまだ化け物がうろついているんだろ?」

 

その言葉にしまった、という顔をするメロイは慌てて扉から出て行きクリークもソレを追いかけるのだった。

 

さもすれば少年の悲鳴。

 

悲鳴の響いた方向、村の外れ、神の山とやらに続く道に向かえばそこにはへたり込むハムウと巨大なザリガニ…ロブスター?

 

「タコの次はエビか!」

 

そう考えつつ踏み込みハムウの眼前へ。

 

猛然と降り下ろしてくる巨大なハサミを腕の一振りで弾き飛ばし逆の腕で打ち上げられたハサミを殴れば頑丈そうな甲殻は大きくヒビ割れその巨体は仰反る。

 

そこに更に追撃とばかりに白尾棍の一振りがロブスターの頭部を捉えその巨体は地面に倒れ伏した。

 

「嘘…倒したの?」

 

口に手を当て驚愕するメロイを尻目にハムウの様子を見る。

 

「おい少年、大丈夫か?」

 

「っ…ありがとう」

 

「ハムウ!何考えてるの!いきなり飛び出してもコイツらがいるってのはあなたも知ってるでしょ!!」

 

驚愕から立ち直ったのか無謀な行動をした弟にメロイは怒鳴るもそれを手で制して聞く。

 

「どうしていきなり飛び出した?何故ここに?」

 

その言葉にハムウは沈黙を返す。

 

「…母親を探しに行こうとしたのか?」

 

「っ!!悪いかよ!母さんは死んでなんかない!おれなんかと違って母さんは凄いんだよ!

 

おじさんの言う事なんて信じられるか!!」

 

「ふむ…なら俺は今からあの山に向かうが一緒に来るか?」

 

そう言って少し思案して神の山とやらを指し示せば驚愕を見せる姉弟

 

「どの道海軍の人間としては一般市民への脅威は排除せざるを得まい、一度確認する事は大事だしな」

 

「危険よ!あの山にはまだコイツらの仲間がいるのよ!?ひょっとしたらあの海賊だって…」

 

まぁ海賊とやらについては薄々感づいている、あの偶に高笑いをする蝙蝠、奴は警戒すべきだろう。

 

「任せろ、これでも俺は海軍少将…で通じるのか?とにかく海軍でもまぁまぁ強い方だ」

 

「連れてってくれ!おれもあの山に連れていってくれ!」

 

「でも…」

 

尚も言い募るメロイに

 

「弟くんがやる気見せたんだ姉なら少し信じてやれ。

 

約束するさ、君の弟は俺が無事に連れ帰るから少し待っててくれ」

 

「必ず無事に連れ帰って、…そしてお母さんの最期を看取ってきて」

 

メロイの方は察しているのか弟の護衛に加え自身の母の事を見てきて欲しいと頼んだのだった。

 

 

 

 

 




しまった、ドクロ頭拾ってないや。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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