起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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蓬莱の肉まんを取り寄せてみた、レンジで温めたが大阪で食べたのと全然違う…


動白骨体 ドンクリークさん

「はぁっ!?」

 

キャプテン・ジョークの間抜けな声が響く。

 

無理もないだろう、確実に命を奪うべく放たれた8発は狙い違わずクリークへと向かい、そして着弾、爆発するも金属音を残して何の痛痒も与えられなかったからである。

 

間抜けな声を出して動きが止まったキャプテン・ジョークにクリークは"剃"と呼ばれる高速歩法にて接近、肩に乗っていた蝙蝠をガシリと掴むと動く白骨死体の膝に対して一撃を加え立たないようにする。

 

掴まれたキャプテン・ジョークはジタバタしながら

 

「てめぇっ!悪魔の実の能力者だったか!!」

 

と足掻くもその拘束は解ける素振りは無かった。

 

そんな彼を尻目にクリークはハムウに

 

「おい少年、こいつが昔お前達の村を襲った海賊らしいがどうする」

 

と尋ねれば

 

「…ねぇおじさん、その男は死んでるの?それとも生きてるの?」

 

という質問。

 

ぶっちゃけ判断に困るとこである。

 

頭蓋骨は無く白骨死体、しかも連動しているのか蝙蝠もセットと来た。

 

動く骸骨というだけならブルックの例もあるがあくまであれはヨミヨミの実という悪魔の実の能力なので今回の件には当てはまらない。

 

「…生きているとも死んでいるとも言えんな、殺して欲しいのなら今すぐ粉にしてやるが?」

 

と膝から下が無くジタバタとする白骨死体を指差す。

 

「ねぇ、おじさんは海軍の人なんでしょ?海軍は悪い海賊を捕まえるのが仕事なんだよね?」

 

「なっ!てめぇ海軍の人間だったのか!!」

 

「あぁ、自己紹介が遅れたな、海軍本部少将のクリークだ。以降よろしく。

 

そして海軍の仕事は確かに悪い海賊を捕まえるのが仕事だな」

 

「なぁ海賊、お前は村を襲って…そして母さんを殺したって言ってたな」

 

黙りをするキャプテン・ジョークをキュッと手に力を込めれば

 

「あぁ、そうだよ。確かにおれは村を襲った。そしてお前の母親も殺した。」

 

とハムウを見つめるキャプテン・ジョーク。

 

「仲間に背中から刺されたってのもさっき言ってたよな」

 

そしてそれを後退りしそうになりながらもしっかり見つめ返し質問を続けるハムウ。

 

「あぁ、そうさ。この宝を見つけて、そして仲間に裏切られ呪いでこんな姿にされたのさ」

 

「…ねぇおじさん、その海賊を何処か見えない所に連れて行って欲しいんだ。」

 

「それだけでいいのか?」

 

「本当の事言うと今にもおかあさんを殺した報いを受けさせてやりたいんだ。

 

でもその海賊は生きてるか死んでるかもわからないし、何よりも姉さんに心配かけるから…」

 

確かに母親が亡くなったとわかった以上ハムウにとってメロイは唯一の肉親だしな…

 

「わかった、この男の身柄はこちらで預からせてもらう。

 

所で少年、あの赤い光が例の夢叶う秘宝とか言うやつか?」

 

「…わかんない、そんな物があるって聞いただけだし」

 

「おい蝙蝠…お前は何か知ってるか?」

 

「いや、知らねぇよ!おれが知ってるのはそんな名前の宝があるって聞いた情報だけさ!おれを刺した後部下達が近づいたらあの三匹の獣が天井から降ってきやがったんだよ!」

 

その言葉に天井を見上げれば天井は高くそしてそこに三つの洞穴が口を開けていた。

 

成る程、あそこにいたのかと思いつつとりあえず見てみないと話にならないのでハムウには危ないので下がってるように言って白骨死体を頭陀袋に詰め込んで口を縛り、蝙蝠の方は縄でグルグル巻きにして白尾棍の先にぶら下げておく。

 

「おい蝙蝠、もし何か不審な動きをしてみろ。そん時はお前でドリブルしてやるからな。」

 

と脅しも付け加え祭壇を登っていく。

 

そして一番高くなった中央には噴水、そして水のベールに包まれた赤い光の玉。

 

「願いを叶えるねぇ?何とも胡散臭いが…」

 

そう言って回りをぐるりと見るも種も仕掛けも無く中央には赤い光の玉が浮いているだけ。

 

「願いが叶うってんならさっさとウーナンの病気でも治して欲しいとこだが…」

 

クリークがそう言った直後であった、赤い光は一層輝きを強くすると…突然消えた。

 

「はっ?」

 

思わず間抜けな声が出て瞬きを繰り返すも状況は変わらず。

 

先程まで不気味な光を放っていた赤い光は忽然と消え失せていた。

 

「おじさん!何かあったの!?」

 

というハムウの声に

 

「すまん!何かわからんが突然秘宝が消え失せたんだ!そっちは何も起こってないか!?」

 

と聞くも特に何も変な事は起こって無いとの返事。

 

一つの可能性を思いつきながらも胸に仕舞つつクリークはハムウと共に広間を軽く探索、やがて何も見つけられ無かったのであまり遅くなってメロイに心配かけるのも良くなかろうと、遺跡を出て山を降りるのだった。

 

 

 




というわけでこんな感じに使わせてもらいました。

アニメを見る限り原理は不明ながらもハムウの願いに応えてたみたいですし、その後復活していたので溜まったエネルギーに応じて願いを叶えるものという解釈にしています。

多分空白の100年とか目じゃ無いくらいに古い超古代文明のオーパーツ的な代物ぐらいに考えておいてください。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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