起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

209 / 524
さて、ジョークの処遇をどうしたものか。

現在・・・を…に変更する作業中、数が多い…


骨の海賊 ドンクリークさん

キャプテン・ジョークの身柄はこちらで預かる事となりハムウをメロイの元へ。

 

メロイは帰ってきたハムウをひしと抱きしめると怪我は無いか、とあちこちを確認して事情を聞く。

 

そこでメロイに対して今回の件を説明、事の顛末を聞かせた。

 

メロイもハムウの意見に同意しキャプテン・ジョークはやはり遠くへ行ってもらう事になった。

 

そして警備としてこの場所を海軍の巡回範囲に入れる事を約束しクリークはキャプテン・ジョークを連行し引き上げるのだった。

 

停泊したフィーネ・イゼッタ号に戻るとギンが何やら古めかしい宝箱を持って来たので何事かと聞けば中を開けて見せる。

 

中には一つの頭蓋骨。

 

バンダナが巻いてあり顎には無精髭、後頭部には銃弾でも当たったのか穴が一つ。

 

「おぉ!おれの頭じゃねぇか!なぁあんちゃん!悪い事しないからそれ返してくれ!頼む!」

 

と、にわかに喚き出したのは白尾棍にぶら下げた蝙蝠…キャプテン・ジョークの本体である。

 

因みに武器は回収し、コートを来た骸骨の体部分は頭陀袋に突っ込んで厳重に封をしているので問題無いだろう。

 

その言葉に少し考える。

 

「…とりあえずお前の処遇だがあの姉弟の願いでグランドラインに連れて行く。

 

本当だったらインペルダウンにでも送り込みたいとこだが…」

 

その言葉に蝙蝠が慌てたように暴れるがそれを無視して考える。

 

軽く漁ったがキャプテン・ジョークは昔は懸賞金がかかっていたものの既に死亡と判断されており手配は取り消されていた。

 

一応インペルダウンも政府の施設なので手続きは必要となるが…

 

そう考えてハタと思いつく。

 

「おい蝙蝠、この頭蓋骨を返して欲しいか?」

 

そう言いつつ片手で頭蓋骨を放り上げキャッチしつつ聞けば

 

「…あぁ!後生だから返してくれ!頼む!」

 

と暴れるのを止める蝙蝠。

 

「よし、だったらお前には海軍に協力してもらう。勿論異存は無いな?」

 

「ぐ…、一応おれは海賊なんだが…」

 

「ぶっちゃけて言えばお前の処遇は悩んでるんだよ、インペルダウンにぶち込むかそのままそこら辺に放置するか。

 

若しくは全身砕いて海に撒いてもいいがお前の身体を動かしてる不思議パワーで復活する可能性も無いとは言い切れん。

 

それならばいっそこちらの管理下に置いておいた方がいいと判断した。

 

流石に色々と働いて貰うがそれで問題無いならこの頭蓋骨は返してやる」

 

「くそっ!わかったよ!で、おれに何をしろってんだ!!」

 

「なに、仮初とは言え不死の体。

 

しかも悪魔の実の能力でも無いとなると色々と有用そうだと思ってな?」

 

そう考えつつクリークはこの男の処遇を決める。

 

悪魔の実によらない不思議な力。

 

先程確認したところ外した膝はいつの間にか繋がっており多分試していないが全身バラバラにしても繋がるだろう。

 

後で海水に漬けてみたり海楼石の手錠を嵌めてみたりしてみよう。

 

生身で無いのなら多少の無茶は効くだろう、色々とやれそうだ。とクリークは考えるのだった。

 

一方その頃海軍本部、海軍会議室にて上級将官達が話し合いを行なっていた。

 

「既に彼も34歳ですし功績も十分、本人はまだ大丈夫と言ってましたがそろそろ頃合いでは?」

 

「あぁ、各海域にての海賊の捕縛にミリタリスタ計画においての功績、ファウス島海軍病院の設立も彼の尽力があったと聞いています。

 

他にも功績は数知れず、そんな彼が未だに少将のままでは格好もつきません。」

 

「しかし昇進させるとしてどうする?どこかの支部でも任せるか?」

 

「准将の頃に数年ほどナバロンを管理してましたがどうしましょうか…」

 

「ばどる理論やきゃたぴら理論を提唱したのも彼ですしミリタリスタ計画との兼ね合いもありますし技術部に置きますか?」

 

「いや、彼の発案により昔より海軍の手が空いたとは言えあの戦力を遊ばせて置くのは惜しい、是非ともあのまま独立遊撃隊を率いて欲しいとこだが…」

 

「そもそも彼を別の部署に配属させるとして遊撃隊の長になり得る人間がいるか?」

 

「いや、それならば遊撃隊を縮小する方向でどうだろうか?

 

彼の提唱する"四海制覇計画"の当初は各海の方面軍の補助という名目で遊撃隊は動いていたがそれも大分落ち着いている。

 

それならば遊撃隊の規模を縮小しグランドライン前半部、後半部を担当して貰う事にしてはどうだろう?」

 

「成る程、確かに懸念だった北の海も含めて東西南北の海は各少将の尽力により落ち着いている。

 

今であれば多少の事なら各方面軍で対処できるだろう。」

 

「よし、では彼の昇進は確定としてそれ以降についてはいつでも本部に呼び戻せるように遊撃隊は縮小、若しくは解体後の再編成を行い遊撃範囲をグランドラインに限定する。

 

浮いた人員はかなりのベテラン揃いだし各方面軍司令に補佐として赴いてもらおう。

 

それと共にミリタリスタ計画を含めた彼が提唱した各理論についても実証試験を行なってもらう。

 

何か意見のある者は?…いないようだな、ではこの方向でセンゴク元帥には報告する。

 

それから彼の子供達と呼ばれる海兵達だが…」

 

そうして彼等の話し合いは続くのだった。

 

 

 




生身でないので多少の無茶は効きそうな身体、色々と実験が捗りそうです。


というか同じ骸骨同士ブルックと絡ませてみたいなと思ってしまいまして…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。