起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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さってさてそろそろ劇場版に関しては片付いたかな?

トムさんの口調が難しい、未だにブレる気がします…


造船の島 ドンクリークさん

念の為に、とウーナンの船であるゴールド・トレジャー号に赴けば、そこには病床に伏せていた筈のウーナンが元気に甲板で素振りを行っていた。

 

本人に聞けば突然身体に気力が満ち溢れ船医にも診て貰ったが病巣が徐々に縮小、さもすれば健康体になるだろうと診断されたそうだ。

 

船長の突然の復活に船団は湧き上がり健康体となったウーナンは鈍った身体を元に戻すべくこうして鍛錬を行なっているらしい。

 

…まぁ治ったんなら何よりだがまさかあの秘宝本物か?

 

となると割とマズい代物だな、早急に何らかの手を打つべきだろう。

 

ともあれ公認海賊筆頭であるウーナンが復活したとなれば問題も無くなったであろう。

 

東の海に来た理由であるウーナンの件が解決した以上特に東の海にいる理由は無くなった。

 

そうしてクリーク達を乗せたフィーネ・イゼッタ号は船底にキャプテン・ジョークの骨を括り付けて海中実験を行いつつグランドラインへと戻るのだった。

 

東の海から出て数週間ほど、その報告が来たのはクリークが喚く蝙蝠をつつきながら八連装榴弾拳銃をバラしていた時の事だった。

 

「ボス!船大工のトム達を避難させていたゾッセーン島が!!」

 

ギンが持ってきた報告はトムとフランキーを避難させていた造船の島、ゾッセーン島が襲撃されたという報告だった。

 

直ちにクリークは襲撃に関しての情報を集めれば出てきたのは一人の海賊の名前。

 

将軍"ガスパーデ"

 

元海軍本部准将にして自身の乗艦ごと海軍から離反、海賊に身を落とした男だ。

 

確か離反したのは数年前だったな、元海軍だったからか巧みにこちらの間隙を突き手が薄い所に襲撃を行なっていたので追撃を行なっている部隊は手を焼いていた模様であったが。

 

今回ガスパーデの海賊団はゾッセーン島を襲撃、掠奪を行った後に島に大きな被害を出した上でかの島でドッグに入れて総力を上げて修理していた超大型パドルシップ"サラマンダー号"を奪って逃走したとの事。

 

直ぐ様フィーネ・イゼッタ号は進路を変更しゾッセーン島へ向かう。

 

島は酷い有様だった。

 

火付けでも行われたのか未だケムリが燻る建物を部隊を分けて尻目に即座に住民の救助、治療にあたらせクリークはトム達が世話になっている造船所に向かえばそこにはトムの姿があった。

 

「おぉ!確かクリーク殿じゃったか!フランキーが襲撃をかけてきた海賊を自分で作ったバトルフランキーに乗って追いかけて行ったんじゃ!!」

 

「なっ!!相手は一億近い賞金首だぞ!?無謀すぎる!!」

 

「わしが止める暇も無く出て行ってしまったわい…、頼む海兵さん!あのバカを連れ戻してくれんか!?

 

色々と世話になっとる身でこれ以上頼むんは気がひけるがどうか頼む!」

 

と額を地面に擦り付けるトムをとりあえず落ち着かせると詳しい話を聞く。

 

ガスパーデ達の襲撃はいきなりだったそうだ。

 

造船を行なっているドッグ街に火を放ち、混乱している所に襲撃をかけてきたとの事。

 

ある程度掠奪を行うとドッグで修理が行われていた大型の蒸気式パドルシップを奪い逃走したそうだ。

 

そして逃走するガスパーデ達を追いかけてトム達が止める暇も無くフランキーが自身の造っていたバトルフランキー37号にて一人で追いかけて行ったとの事。

 

流石に無茶だとしか言えないだろう。

 

片や元海軍准将にして悪魔の実の能力者、片や武装船に乗って喧嘩慣れしているとは言え一般人。

 

これは流石に不味い、と直ぐ様出航準備を整え後を追った。

 

尚、出港時にオレも連れて行ってくれ!ととある少年がフィーネ・イゼッタ号に乗り込んで来たが何とか落ち着かせて直ぐ様フランキーの後を追う。

 

だがガスパーデ達が奪ったサラマンダー号は残念ながら発見出来ず後を追ったフランキーはバトルフランキー37号に倒れた状態で海を漂っている所を発見された。

 

直ぐ様船に乗せてゾッセーン島へとんぼ帰り、道中で軍医に診てもらったがフランキーはあちこちに大きな怪我を負っており、しかもそれを自身で治療したと思しき痕があるそうだ。

 

しかも薬や包帯などが無かったせいか治療というより自身の体を改造する事で生きながらえたのだろうと言うのが軍医の見立てだった。

 

…ここで原作通りになるとはな。

 

密かに原作の通りになった事に脅威を覚えつつフランキーが無事…無事?だった事に安堵してトムに報告を終える。

 

それを聞いてトムは大きく溜息を吐くと

 

「…ったく、心配かけさせやおって。」

 

とポツリと溢した。

 

「とりあえずまだ目は覚まして無いが命に別状は無いそうだ、襲撃をかけてきた一味に関しては海軍で追うので任せておけ。

 

村の復興についても近くの支部から人を寄越すように指示を出しておく、だが此処が襲撃を受けた以上その内別の島に移動してもらうと思うが…」

 

クリークが説明を終え今後について告げれば

 

「重ね重ねすまんの、しかし奴等は何故この島を?まさか政府がわしの身柄に目をつけたのか?」

 

との質問。

 

「…いや、偶々だろう。

 

奴は元海軍の人間だけあって支部の巡回が最も遠くにいる時期を見計らって豊かそうな島に襲撃をかけたのだと判断した。

 

しかし政府が裏から手を回して襲撃を唆したと言う可能性も捨てきれないがな」

 

「…お前さんの言う通り暫く身を隠した方がいいかもしれんのう、フランキーにも話しておくべきじゃろうなぁ」

 

そうしてトムとクリークはフランキーが起きるのを待って話し合いを続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うわけでデッドエンドの冒険に突入しました。

現在のところ劇場版のフラグに関しては

1. 『ONE PIECE』 

ウーナンが生存、ボスは未だ生存。

2. 『ONE PIECE ねじまき島の冒険』

ボスのベアキング死亡によりフラグ消失

3. 『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』

ボスのバトラー伯爵が既に捕縛されたのでフラグ消失

4. 『ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』

コミック準拠

5. 『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』

今話から突入

6. 『ONE PIECE 呪われた聖剣』

七星剣を海軍にて回収、クリークが所持している為フラグ消失

7. 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』

ボスであるオマツリ男爵が捕縛された為フラグ消失

8. 『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』

現在変わりなし

9. 『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』

コミック準拠

10. 『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』

ボスのシキを脱獄後再度捕縛、フラグ消失

11. 『ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』

バズが食べた悪魔の実をクリークが手に入れたのでフラグ消失

12. 『ONE PIECE FILM Z』

ボスのゼファーはアスカ島海軍道場にて海兵の指導にあたっている

13. 『ONE PIECE FILM GOLD』

ボスのテゾーロがクリークと協力関係を持っている。

14. 『ONE PIECE STAMPEDE』

ボスのバレットはインペルダウンに収監中、クリークはいつかやり合う相手として記憶されている。

といった所です。



原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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