起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ブラッドボーンは楽しいなぁ(おめめぐるぐる)

右手にパイルバンカー、左手にキャノンを装備して遊んでます。


裏切の将 ドンクリークさん

フィーネ・イゼッタ号の自室、そこで劇場版で出てきてたな…とふとクリークは思い出す。

 

数年単位で行われている馬鹿騒ぎ…海賊達の行なっているレースに麦わら一味が参戦、そのボスとして出てきたのが裏切りの将、"将軍"ガスパーデだった筈だ。

 

そう言えば家族の仇を討つべく錆色の髪の青年が出てきてたな…名前は何だったろう?

 

錆色の髪と言えば…とガスパーデを追って行ったフランキーを追いかけようとしていた時にフィーネ・イゼッタ号に乗り込んで来た少年を思い出す。

 

家族の仇を討たせてくれ!と懇願していたしひょっとしたら彼がその青年か、と思いつつ近隣の支部からの情報を纏める。

 

ガスパーデは狡猾だ

 

再編成した支部の情報を得ており、それらによって巡回艦隊の動きを把握。

 

それらの間隙を巧みに突いて明らかに間に合わないタイミングで手薄な場所に襲撃を繰り返すという事を行なっていた。

 

しかも常時は上手く隠れているのか優先度、危険度どちらも高レベルにも関わらず足取りが掴めて無いようだ。

 

そんなことを考えている時であった、ドアがノックされたのは。

 

此処の一番偉い人に会わせてくれ、と昼間に船に乗り込んで来た少年がまた来たそうだ。

 

ちゃんと話し合いをした方が良いだろうと判断しクリークは立ち上がると甲板に向かう。

 

「頼む!おれに仇を討たせてくれ!」

 

そこには頭を地に擦り付ける錆色の髪の少年。

 

「落ち着け少年、まずは事情を聞かせてくれないか?」

 

クリークがしゃがんで少年の肩に手を置くと少年は事情を話してくれた。

 

少年は妹と共に超大型蒸気船"サラマンダー号"の見物に来ていたそうだ。

 

そこに襲撃をかけてきたのがガスパーデ率いる海賊団だったそうだ。

 

妹とは騒乱の中ではぐれそして巨大な鉤爪を持った男に背中を斬りつけられ、その時に妹とはぐれ、そしてその傷か、もしくは疲れによるものか気を失い倒れてしまったそうだ。

 

気づいた時には全て終わった後だった。生まれ育った街は破壊され、船大工の父は殺され、家にいた母や友人達も殺されたそうだ。

 

一瞬にして故郷を焼かれ、家族を失った仇を自分が討ちたい。

 

その為にも自分を連れて行って欲しいのだと。

 

「少年、身寄りは無いのか?」

 

「…誰もいない、おれはもう一人だ。

 

父さんも母さんも…アデルも殺された、おれには家族の仇を討つ事しか残って無いんだ!頼む!!」

 

「そうか…そう言えば名前を聞いてなかったな」

 

「…シュライヤ、シュライヤ・バスクードです。

 

この島では普通と違って名前と姓が逆なのでシュライヤが名前です、どうかお願いします!おれも連れて行って下さい!!」

 

シュライヤ…やっぱ錆色の髪といい劇場版に出てきた青年だろう。

 

劇場版で出て来た時は"海賊処刑人"の異名をとる賞金稼ぎであり、戦闘時は身の回りにある様々な物を武器として使っていた。

 

ガスパーデの副官と戦っていた時はスコップを使っていたのが印象に残っている。

 

しかし…彼の妹は確か生き残っていたな。

 

蒸気船の技術者を行なっていた爺さんに助けられて一緒に船に乗っていた筈だ。

 

となると連れて行った方が良いだろう。

 

しかし…

 

「少年…いやシュライヤだったか、君はまだ幼い。

 

戦う力も無いだろう?そんな君を危険な場所に連れて行くわけには…」

 

「っ…どうか!どうかお願いします!!出来る事は何でもやります!」

 

「仕方無い、身寄りも無いとあっては生活にも困るだろう。

 

…仇を討ちたいとなれば少し…いや、かなり厳しくなるがそれでもいいのなら付いてこい」

 

「ありがとうございます!」

 

「ギン!この少年に色々教えてやれ、大佐!これからについて話を纏めるぞ!」

 

こうして錆色の髪の少年、シュライヤが家族の仇を討つべく配下へ加わるのだった。

 

 

それからガスパーデの足取りがようやく掴めたのは数ヶ月後の事だった。

 

「平時は商船に偽装していたのか…盲点だったな。」

 

ガスパーデ達は普段は自身達の船を商船などに偽装しており、その為に海軍の監視網をすり抜けられていたようだった。

 

今回はサラマンダー号の特徴を元に探し出す事が出来た。

 

発見時には出来るだけ疑われぬようにその場ではスルーして後から潜伏場所を発見、海軍にて包囲網を敷く手筈になっている。

 

そして間の悪い事にあれから日々鍛錬を行っていたシュライヤがそのことを聞きつけ再び直談判をしてきたのだ。

 

流石に蔑ろにするのもな…と考えギンを呼び出して鍛錬の成果を聞けば筋は良いとの事。

 

そこで詳しい事を話し合いギンには賞金稼ぎとしてガスパーデの一味に侵入させ、海軍が包囲網を敷く為の時間稼ぎを行なって貰うことにした。

 

準備が整えば船内で何かしらの騒ぎをおこしてもらい、そこに海軍が襲撃をかける予定だ。

 

上手く潜入して相手の不意を突ければ良し、無理でも上手く時間を稼げれば問題無い。

 

仇討ちに取り憑かれたシュライヤには本人の強い希望でギンと共に潜入してもらう事になった。

 

大丈夫かな本当に、暴走してもギンがついているなら大丈夫だと思うが…

 

流石に杞憂だと判断し計画を進める。決行は明後日。

 

ギンとシュライヤには先行してもらい、念のためシグマとカフウ、コットンにも着いて行ってもらう。

 

これでギンとシュライヤは万が一にも大丈夫だろ。クリークはそう考えを纏めるのだった。

 

 




というわけでシュライヤ参入です、父親の職業は船大工ですが母親は不明でした。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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