起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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皆様いつも誤字訂正や評価、感想、お気に入り等ありがとうございます。

日々私の燃料となってますのでまだまだがんばります。


火熊密談 ドンクリーク

 

 

暫く時間を空けて数時間後の事

 

「んで?話ってのは何だ?」

 

クリークとエースはスペード海賊団の船であるピース・オブ・スパディル号、その一室にて向かいあっていた。

 

イスカやエースの仲間達は少し離れた所で何か有れば飛び込めるように万全の態勢で準備を整えており、話を聞かれるわけにはいかないのでくれぐれも近づかないようにとは言い聞かせてあるが。

 

「…誰も聞いてないよな?」

 

念の為に聞けば

 

「んぁ?アンタがそう言ったからな、何もなければ近づかないように言ってある、何もなければ、な」

 

と意味ありげに言うエース、恐らく大声を出すなり何なり合図を出せば踏み込んでくるのだろう。

 

「さて、じゃあ本題に入らせて貰うが火拳のエース、俺は是非お前に七武海に入ってもらいたいと思っている」

 

「だからその話は断らせてもらうって言っただろうが…」

 

「まぁ先ずはこっちの話を聞いてくれ、七武海は政府への上納金を納めねばならん。

 

まぁ、それに関してお前に期待はしてないので暫くはお前にスポンサーとしてつく会社から出してもらう。

 

そして次に七武海には武力が必要となる。メラメラの実は確かに強力だ、だが俺が見たところお前はまだ完璧には使いこなせてないようだし覇気もまだ身に着けていないだろう?」

 

「だから話は受けねぇって。覇気ってあれだろ?何か悪魔の身の能力者にも触れられるっていう」

 

何処かで情報は得たのだろう、辛うじてあっている事柄を話すエース

 

「あぁ、それが覇気だ。

 

そして七武海に入れば懸賞金は解除され恩赦としてお前の部下にかかっている懸賞金も解除される」

 

と七武海のメリットについて話すが

 

「だからしつけぇっての!!おれは七武海には入らねぇって…」

 

と聞く耳を持たないエース、まぁそんな簡単に話に乗ってくれるんなら苦労しないからな。

 

「ポートガス・D・エース」

 

「…何だよ」

 

「俺が独自に掴んだ情報でな、かの海賊王ゴールド・ロジャーには子供がいたらしい。

 

そしてその子供は今も生きているとな」

 

「!!…そりゃおかしな話だな、海賊王の血筋は徹底的に海軍が調べて全員処刑したと聞いてるが」

 

「その筈なんだけどな、何かの奇跡か幸運か知らんがな」

 

「…で、それが何だってんだよ」

 

「さぁな?因みに海賊王の血筋がいた場合本人だけでなく故郷の…例えば義兄弟なんかも処刑されるかもな」

 

「ってめぇ!!」

 

思わずクリークの胸ぐらをつかむエースだったが

 

「おいエース!何かあったのか!!」

 

「クリーク中将!!何かありましたか!?」

 

とデュースとイスカの声が響いた事でその手を離す。

 

「落ち着け、俺は例え話をしただけだがどうかしたのか?」

 

「少し折り合いがつかなかっただけだデュース、問題ねぇ」

 

「問題無いイスカ少佐、引き続き周囲の警戒を」

 

その言葉に詳しい話は聞けないと判断したのか殴りかかりそうになる腕を抑えエースは再び椅子に座る。

 

「っち…続きは何だ」

 

「んで、例えばその海賊王の子供が王下七武海となって政府の後ろ盾があるのと、そのまま海賊になるのとどちらが有効だと思う?」

 

「…そりゃ後ろ盾があった方がいいとは思うがな」

 

「さて次の話しだ、お前の義兄弟の居場所を知りたくないか?」

 

「随分と念入りに調べてるな、だがルフィならフーシャ村にいるぜ?」

 

「そっちじゃなくてもう一人の方だ」

 

「馬鹿言え、アイツは死んだ…天竜人に殺されたんだ!」

 

サボが海に出て、そして目の前で砲撃された事を思い出したのだろう、思わず立ち上がる。

 

「だから落ち着けと。

 

死体は確認したのか?辛うじて一命をとりとめて、そして誰かに助けられたとしたら?」

 

「…確かに確認はしてないが」

 

「まぁとりあえず生きているぞ?最もこれ以上は教えられんがな」

 

「くっそ!何なんだよさっきから!思わせぶりな事ばかり話しやがって!!

 

いい加減にしろ!言いたい事があるならはっきり言えよ!」

 

思わせぶりに言いすぎたのだろう、元々あまりこういう話は苦手なのか強い口調で言うエース

 

「なら単刀直入に言わせてもらう、お前には是非とも何があろうとも七武海に入ってもらう。

 

海賊王の遺児、これが生きておりしかも海賊になっているとあれば世界政府はどうあってもお前の処刑を行うだろう」

 

「…別におれが殺されてもアンタにゃ何の関係も無いだろう」

 

「お前一人の命で済むんならこうも関わらんさ。だが俺は海軍の人間でな、海賊王の遺児がいると知れた場合どれだけの火種になると思う?もし何かあれば火種は爆発、一般人に危害が及ぶ可能性が高いとあっては動くほか無いだろう」

 

「ちっ、ホントの狙いが何だか知らねぇが…いいだろう、てめぇの話に乗ってやる。

 

但しおれと勝負しやがれ、おれが勝ったんならおれの血筋について口外しない事、サボの居場所を教える事、そして今後おれに…おれ達に関わらない事、これでどうだ?」

 

「へぇ…そりゃ何とも渡に船だがもしお前が負けた時は?」

 

「はぁ?誰が勝負の前から負けた時の事考えるってんだよ。

 

そうだな、もしおれが負けたんなら七武海でも何でもなってやろうじゃねぇか」

 

それと共に両腕を炎化させるエース

 

「随分と自信ありげだな?まぁ本部大佐も退けたという情報は得ているが…少し本部中将を舐めすぎではないか?」

 

それに対してぞわり、と覇気を漂わせ立ち上がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





エースはこのシャボンディでドロウ中将に追い詰められて覇気を発現しましたからねー、現在はまだ知ってはいますが使えません。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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