起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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エースが七武海に就任、これにより原作において頂上戦争編が未知数に


火拳顛末 ドンクリーク

 

新たに王下七武海として火拳のエースが就任した事は瞬く間にニュースとして広がった。

 

世間では新たな七武海の就任に対して肯定的な者も否定的な者もいるが概ね大きな騒ぎにはなっていない模様である。

 

そしてクリークはマリンフォードの海軍本部、元帥執務室においてセンゴク元帥、ガープ中将に対し報告を行なっていた。

 

「上手くやったもんじゃな、てっきりわしは断るもんじゃと思っとったが」

 

煎餅をボリボリと食べつつエースの七武海就任について言うガープ

 

「おいガープ!食べカスを飛ばすな!

 

まぁ上手く行ったのならそれで良い、赤髪を含め白ひげ、ビッグマム、カイドウ含めて四皇と呼ばれ出してはや一年、対抗戦力となる王下七武海に空席があるのは望ましく無いからな」

 

とガープに文句を言いつつ至極真っ当な事を言うセンゴク

 

「確かに海軍本部、王下七武海、四皇が三大勢力として均衡を保っている以上、どこか一箇所の戦力が落ちているのは望ましく無いですからね」

 

元々王下七武海とは海軍や海賊と世界の均衡を保つ為の制度だ、三大海賊から四皇へと移行したとなれば空席は早急に埋めるべきだと政府は判断したのだろう。

 

「ところでどういう手を使ったんじゃ?普通に言っても首を縦には振らんじゃったろう?」

 

自分が知っているエースであれば拒否すると判断していたのだろう、そう聞くガープに

 

「えぇ、普通に勧誘しても拒否したので話し合いの場を設けてこちらが勝ったら七武海就任という事で一対一の決闘に持ち込みました。」

 

まぁ確かにガープの知っているエースなら七武海なんてまっぴらごめんだろうな、と考え簡単に経緯を説明する。

 

「ほう、相手が勝ったらどうするつもりだったのだ?並の対案じゃ受けなかっただろう」

 

「まぁ勝敗はわかりきっていたので色々と特権をつけました、詳細はプライベートに関わるので伏せますが」

 

まぁ詳しい話は伏せておく、二人はエースの血筋を知ってはいるがこちらが知っていると言う事を知られるのは望ましくないだろうしな。

 

「…何じゃ、随分と意味深じゃな?

 

しかし一対一となると相手が悪いじゃろ、いくらロギア系といえクリーク相手じゃのう…」

 

「お前が中将になったとは言え戦力だけなら大将にも迫るんだ、いくら火拳がロギアであり、多くの戦いを越えてシャボンディまで来たとは言えな…」

 

「そうは言っても武器と防具は無しでの決闘ですよ?」

 

「馬鹿言え、おぬしの真価は表向きでこそ数多の武器を用いた戦闘となっているが本来はその肉体ポテンシャルを引き出しての六式での戦闘じゃ、弱い者いじめにしかならんじゃろ」

 

「まぁ七武海の七席が埋まったんならそれでいい、所で海兵を一人つけたと報告を受けているが?」

 

「えぇ、連絡役としてイスカ少佐を派遣しています。

 

因みに現在は火拳と戦闘訓練を行なっているようです、相手がロギアともならば得られる経験も多いでしょうからね」

 

まぁ本当の所はエースの戦力強化としてこちらが指示した事なんだがな。

 

「ふむ、それからお主の発案で火拳にはスポンサーが付くという話じゃったがそれについての詳細を聞きたいんじゃが」

 

「えぇ、名の知れた海賊として気になってたようですのでステラ・プロダクションのオーナーであるテゾーロ氏が自ら名乗りを上げました。

 

主に新世界にて彼の興行に関与させようという心積りのようです」

 

「テゾーロと言えばギルド・テゾーロだったか、火拳の七武海就任に対する上納金に対しては奴が肩代わりすると聞いている」

 

「えぇ、いくら知名度があるとは言え彼のやり方はピースメイン、公認海賊に近いですしそこまでの収入は無いでしょう。

 

しかし火のロギアだけあってその知名度と戦闘力は高いですから七武海には持ってこいですからね」

 

実際そんなに毎回政府に対して上納金を支払える程裕福じゃないだろうしな。

 

「そう言えばそのテゾーロが新世界で近々新たな興行船が就航させると聞いてるが?」

 

「はい、普通に今まで行っていた舞台を含めカジノや宿泊施設、レストランなども含めた一大興行船として就航予定です」

 

世界政府や海軍も承認し建造された一大エンターテイメントシップ、これの就役をもってかの船は完全な中立地帯として扱われる。

 

最もこれは映画の内容を覚えており、その詳細をテゾーロと話し合って世界政府や海軍、その話し合いの元ようやく完了した事柄である。

 

「かなり儲かっているだろうにまだ稼ぐか、お前とも交流があると聞いているが世界政府が目をつけているらしい、お前からも気をつけるように言っておけ」

 

まぁこれだけ派手にやれば流石に目をつけられるよなぁ…

 

「世界の富の一割を所有する"黄金帝"か、まぁこれで世界政府も少しは落ち着くじゃろう、ただでさえ色々海賊が騒がしいんじゃしな」

 

「あぁ、スペード海賊団を含めた新世代の海賊達ですか。

 

北の海のハートの海賊団やホーキンス海賊団、西の海のファイアタンク海賊団やグランドラインのオンエア海賊団。

 

誰も彼も一筋縄ではいかないメンツばかりですね」

 

「あぁ、特にハートの海賊団の船長は例の実を含めて色々とデリケートだからな、近々お前自ら北の海に出向くと聞いているが?」

 

「えぇ、彼とは"色々と"話し合う必要がありますので…」

 

「その辺りについては委細全てお前にまかせる。

 

ロシナンテ中佐についても未だ目覚めないと聞いている、あの時何があったかわたしも知りたいからな」

 

そんなセンゴク元帥に頷きつつクリークはガープ中将に一礼し部屋を出るのであった。

 

 

 

 

 





次はロー!とうとうローとの話し合い!やっとだ!

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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