起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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さて今度こそローとの話し合いへ


心海賊団 ドンクリーク

 

北の海にてカザミドリ部隊にローの捜索をさせてはや数日、目的の海賊団はなかなか見つからずにいた。

 

北の海で結成され、そしてフレバンスの生き残りであるトラファルガー・ローが船長を務めている"ハートの海賊団"

 

トラファルガー・ロー

 

原作では最終的に五億ベリーの賞金がかけられ、その異名は"死の外科医”。

 

そして世にも珍しいオペオペの実の能力者であり、その異名に違わず船医でもあり麦わらのルフィと共に最悪の世代の一人に数えられ、そして新世界編では王下七武海となっており麦わらの一味と同盟を組んで原作に大きく関わることになった青年である。

 

 

 

そしてファウス島海軍病院で院長を勤めるルークの息子であり、フレバンスの騒乱で逸れた少年である。

 

一度は先のドフラミンゴとの騒乱により保護するチャンスはあった筈だがちょっとした勘違いにより保護できなかった。

 

そして数年後、ローは密かに逃れて辿り着いたスワロー島にてハートの海賊団を結成、公認海賊の申請をしてきた事でようやくその存在がはっきりしたのだ。

 

発覚した時は大変だった。

 

父親のルークは頭を抱え、母親のレモはやっと見つかったと思ったら息子が海賊になっていた事に驚いたのか倒れる有様。

 

妹のラミはオルガと一緒に自由に海を渡れるのを羨ましいと言い、シスターは見つかった事によりとても安堵していた。

 

とりあえず北の海にいるのがわかった以上事情の説明も合わせて一度話をしに行くべきだろうと結論を出し、そしてセンゴク元帥に事情を話し、北の海行きを承認してもらったのである。

 

実際センゴク元帥もロシナンテ中佐の件で気になっていたのだろう、許可はあっさりととれたのでこれ幸いとルーク院長から手紙を預かりシャーロット・アンジェ号に乗って北の海にやってきた。

 

しかし話し合いをしようにも相手の船が潜水艦の為か不明だが、中々居場所が掴めずにいた。

 

カフウの活躍で配下にしたカモメやウミネコといった鳥類の偵察部隊であるカザミドリ部隊や近隣の方面軍司令部にもお願いしてポーラー・タング号の場所が掴めたのはその数日後の事だった。

 

情報を元に月歩で暫く飛んでいるとその船は大海原に浮かんでいた。

 

黄色い船体に黒い帆、赤で描かれた特徴的な海賊マークがその船をハートの海賊団の船"ポーラー・タング号"だと示している。

 

そのまま甲板に降り立てばポーラー・タング号は一度大きく沈み込み突然の出来事にハートの海賊団は大騒ぎに、見張りをしていたのであろうオレンジ色のつなぎを着た熊のミンク族…名前何だったっけ?ぺぽだったっけ?彼が"キャプテン!空から敵がー!!"と騒いでいる。

 

「そこのミンク族、俺は海軍の者だが船長はいるか?」

 

あわあわとするミンク族にそう聞けば

 

「えっ?えっ?キャ、キャプテンならいるけど捕まえにきたんならやっちゃうぞ!」

 

こちらが海軍とあってか警戒モード。

 

「落ち着け、何故海軍が公認海賊を捕らえる必要がある?何か違法行為でもやったのか?」

 

「いや!それは違うけど…」

 

「おいベポ!敵襲か!?」

 

そう言いながら甲板に出てきたのは特徴的な帽子に隈のできた目元、長い刀を手にコートを着た青年。

 

「よぉトラファルガー・ロー、俺は海軍中将のクリークだ、独立遊撃隊を率いらせてもらっている」

 

そう言ってコートに描かれた赤い海軍マークを見せれば…

 

その効果は劇的だった、直ぐにローのオペオペの実に能力による領域が球体状に張られ、ローは自身の刀を引き抜くとこちらに突き付ける。

 

「テメェ…、よくもノコノコとおれの前に出て来たもんだなぁ…

 

フレバンスの事、忘れたとは言わせねえぞ!!父さまと母さまの…ラミの仇が良くも顔を出せたもんだなぁっ!!

 

コラさんの事だってそうだ!あの時から一度足りとも忘れた事はねぇぞ!」

 

いきなりの臨戦態勢にクリークは

 

「まぁ先ずは武器を仕舞って欲しい、こちらは話し合いをしに来ただけなんだぞ?

 

…何か誤解が無いか?とりあえず先ずはこの手紙を読んで欲しい」

 

とこちらとあちらで何らかの食い違いがあると考えルークからの手紙を渡せばそれをローは警戒しながら受け取るとその手紙を開く。

 

「なっ…父さまからの手紙!?…そう言えばコラさんもあの時生きてるかもしれないって…」

 

そう呟きながらローは手紙を読み進め…そして力が抜けたようにその場に座り込んだ。

 

「誤解は解けたようでなによりだ、一体何を誤解していたんだ?」

 

「おれはアンタ達赤カモメがおれ達を殺しに来たんだと思ってたんだよ…、そしてあの時父さまも母さまも、そしてラミも死んだんだと思ってたんだよ」

 

何とまぁ、最初に助けに来たと言った筈だがどこで誤解があったんだ?と考えつつ

 

「まぁとりあえず落ち着いたんなら少し話をしたいんだが…、とりあえず食事でもどうだ?うちの船には腕利きが揃っているからな」

 

と、こちらに近づいてくるシャーロット・アンジェ号のを見ながらそう聞けば

 

「…色々と聞かせてもらうぞ?こっちは知りたい事がたくさんあるんだからな」

 

そう言ってローはベポの手を借りつつ立ち上がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 





ローの防御力無視って覇気を纏っているならともかく、クリークの胴鎧やガントレット、白尾棍は簡単に斬られてしまいますね…

その場合七星剣はどうなんるだろうか、オペオペの能力が通用するのだろうか?

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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