起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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心熊会合 ドンクリーク

 

「さて、とりあえずお互いの認識のすり合わせを行うか。

 

先ず何が合ってお前は俺を仇と認識していた?顔を合わせたのはフレバンス脱出の時で助けに来たと言った筈だったと思うが…」

 

シャーロット・アンジェ号にてクリークとロー達は話を終え、今は一対一で話し合いを持つべく切り出した。

 

ハートの海賊団のメンバーはベポを含め旨い食事に舌鼓を打ち、ギンやシグマに相手してもらい甲板で待たせている。

 

「…先ずアンタ達赤カモメが助けに来た後、おれはどうしてもラミが心配で途中で馬車から降りたんだ。

 

そして病院まで走って戻って来た時、病院は煌々と燃えていた。

 

病院まで来る途中で銃を持った人間も、その人間に撃たれる人も、そしてフレバンスの国王が逃げ出したのも聞いていた。

 

だから海軍は王様を逃すために、そしておれ達を殺すために来たんだと思ってたんだよ…」

 

と、当時を思い出しながら話すロー。

 

「なるほど、それは近隣王国の兵士だろうな。

 

トーナ王国かリノ王国かいずれの手の者か知らんがフレバンス国王は脱出間際で自身の国を周辺諸国に売り飛ばしたからな。

 

因みに確かにおれ達がフレバンスに来たのは国王脱出の手助けだがある程度の裁量権はあったからな、そこで国民を脱出させるべく動いたというわけだ」

 

と、簡単にフレバンスの事を話せば

 

「ちっ、今も原因となったフレバンス王はのうのうと生きてるってわけか。気にいらないな…」

 

と、正直な感想を述べるロー、まぁあの国王は確かに酷かったからな。

 

「朗報か知らんが元フレバンス国王のアクドーイなら政府から預けられた筈の国を勝手に私利私欲の為に売り渡したという事で追放処分になったぞ?」

 

「そりゃ朗報だな、今頃どっかで野垂れ死んでくれてりゃ最高だな」

 

「その後フレバンス国民は施設の整った場所に移送、治療の為に色々動き回ったわけだ」

 

「だが珀鉛病は簡単に治らない筈だ、おれでもオペオペの実があって初めて完治したんだぞ?」

 

医者として当然の観点だろう、そんな疑問を浮かべるローに

 

「心配ご無用、数年前に全員完治させる事に成功した。

 

お前の親であり優秀な医者であるトラファルガー夫妻や天才外科医と名高いホグバック氏、他にも何人か加えて色々と研究をな」

 

「ホグバック…天才と名高いドクトル・ホグバックか!!因みに後学の為に治療手段を聞いても?」

 

「…割とかなり機密だからな、まぁ他言無用で父親にでも聞いてくれ」

 

まぁピュアゴールドやら一応海賊であるドクターインディゴの事は言えないので適当に濁しておく。

 

「とう様やかあ様、ラミ達は今何処に?」

 

「数年前にファウス島海軍病院と呼ばれる大規模病院が作られた。

 

お前の父親はそこで院長を、母親は副院長を勤めており、ラミはフレバンスの一部の元国民達と共に病院の手伝いをしている」

 

「…そうか、元気ならいいんだ」

 

「因みにシスターは勝手に抜け出して失踪したお前に怒っていたがな」

 

力が抜けたように言うローに追加情報を与えておく。シスターは無事な事に安堵していたがその後家族や友達に心配をかけた事に対して怒っていたからな。

 

「げ…、あの時はどうしてもラミが心配だったし、海軍は敵だと思ってたんだ。仕方ないだろ?」

 

引きつった顔のローにそう言えば、と疑問に思っていた事があったのだ。

 

「因みに海軍は敵だと思ってたのにどうして公認海賊に?公認海賊は一応海軍で発足した制度だぞ?」

 

「逆だ、とう様達の仇を討つ為に海軍に目をつけられるわけにはいかなかったんだよ。

 

アンタも知っての通り海賊旗掲揚は違法になっている、だからこそ力を蓄え、アンタの元に辿り着くまでは公認海賊の方がいいだろうと判断したまでだ」

 

「ならさっき俺がお前の船に来た時に奇襲をかければ討ちとれたかもしれんぞ?」

 

「ぬかせ、先ずは話をして時間を稼ごうとしたんだよ。

 

アンタは仇だと思ってたから色々調べさせてもらったからな。

 

海軍本部中将の中でも大将にも迫る高い戦闘力を誇り、大量の武器を用いての戦闘を得意とする…というのは間違いでは無いが見せかけであり、実は海軍体術である六式をメインとした徒手空拳を得意としている…だったか?」

 

「へぇ?武器頼りの中将だと思われてると考えていたが」

 

実際海賊の中ではそう思っているのが多数だろう。酷いのだと能力者と思ってる奴もいるくらいだしな。

 

「確かに海賊にとっちゃそんな認識だ。元々中将なんてそこら辺の海賊にとっちゃ出会う事すら無い人間だからな。

 

だが方面軍支部や駐留艦隊から集めた情報だとアンタが徒手空拳の方が強いというのは聞こえてくる」

 

…まぁ確かに、海軍では特に隠して無いからな。

 

「まぁ兎に角それは置いておくか、そしてフレバンスを出た後は?」

 

「おれはフレバンスから運び出される死体に紛れて国外に脱出した。

 

その後何箇所か放浪しつつ拾われたのがドンキホーテ・ファミリーだ。

 

そこでおれは拳闘術や剣術、砲術や戦略など色々と教えられた。

 

流れて来る悪魔の実を希望に生き延びれる道を探し、そして奴はおれを十年後の右腕として鍛えるつもりだったと言ってたな」

 

「そしてそこでコラソンことロシナンテ中佐に出会ったわけか…」

 

そして話はドンキホーテ・ファミリーに関して移り変わるのだった。

 

 





ドールズ・フロントラインなるゲームを初めて見ました。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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