起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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そろそろ原作に突入しそうなので、最初の方をまとめ始めようかなと考えています、しおりがずれる事があると思うのでお気をつけて下さい。

最新話より1ページ前の部分に挟んでおけば問題無い筈です。


熊心激突 ドンクリーク

「キャプテーン!がんばれー!!というかお前さっきからくっつくな!離れろよー!」

 

「ぐるるぐるるるる」

 

船の甲板からローを応援するハートの海賊団。

 

というか何故シグマはベポにくっついてるんだ?同じ熊だし気に入ったのか?

 

「さて恨みっこ無しだ、先手は譲ってやるよ」

 

色々とゴテゴテとした胴鎧の上にはマント、ガントレットとアーマーブーツを装着して腰には長剣と拳銃、背中には白尾棍。

 

フル装備をしたクリークに対する白い紋様が入った黒塗りの鞘、鍔には白い毛皮のような装飾がある大太刀を手にしたロー。

 

「へぇ、お優しい事だな。後悔するなよ"ROOM"!!」

 

その言葉とともに半球状の空間が張られローとクリークを飲み込み、ローは刀…"妖刀・鬼哭"を振り上げ、それをクリークは白尾棍で受け止めようとしたが

 

「げっ!!元々の硬さは無視か!?」

 

まるで熱したナイフでバターを切るかのように複数の合金を重ね合わせ、類い稀なる頑丈さを持ったクリーク愛用の棍はあっさりと真っ二つに切断された。

 

クリークはオペオペの能力に対して勘違いをしていた、元が切断出来ないほど硬ければ斬られる事は無いと思っていたのである。

 

しかし悪魔の実は常識を覆す摂理を持つ、オペオペの実で作った領域内で例え海楼石であろうともローの斬撃に斬れないものは無い。

 

いわば防御無視の攻撃であり防ぐには回避を用いなければならない。

 

だからこそローは続けざまに鬼哭を振るい、クリークはブーツを起動させ空中に踊り上がる。

 

「"タクト"」

 

ローのその言葉と共に周辺にあった岩が持ち上がり空中のクリークに殺到、自身に対して飛んでくる岩を打ち砕くクリークだったが

 

「“シャンブルズ"」

 

その言葉と共にクリークの背後にあった砕かれた岩とローの位置が交換されクリークの背中にローが刀を振りかぶった状態で出現。

 

そして空中移動の要となっている片足を切り飛ばした。

 

「っ…!!やりにくいな!!ちゃんと後でくっつけろよ!!

 

足の感覚はあるし一応は動かせるのか…」

 

うねうねと動く切り飛ばされた片足を見つつ、バランスを崩したクリークは文句を言いながらマントを脱ぎ捨てると胴鎧の背中の部分がバカりと開き、そしてそこから圧縮された風が吹き出した。

 

「おいおいおい、六式って空中で空気を踏みしめるもんじゃ無いのか?なんだその背中のは」

 

「ダイアルを使った特注品だ!無限に起動させられるわけでは無いがな!」

 

その言葉と共に両腕をローに向けると手首の仕込みが起動、ガトリング の銃撃がローに向かって襲い掛かる。

 

「"シャンブルズ"」

 

が、ローに放たれた銃撃は少し離れた位置にあった流木とロー自身の場所が入れ替えられた事により不発、哀れ流木は多数の穴を開けられ地面に墜落。

 

「ちっ、遠距離は無駄そうだな」

 

その言葉と共にクリークは腰に帯びていた長剣を抜き放つ。

 

そして鬼哭と同じくらいの長さを持つ長剣はクリークが持つ柄からジワジワと黒く染まっていきそして漆黒の刀身がローに向けられた。

 

「ようやくか…それが一部の海兵が使うハキってやつか?」

 

「あぁ、流石に対抗手段が思いつかないのでな"大断小断(おおだちこだち)!!」

 

その言葉と共に二連続の飛ぶ斬撃、牽制の目的で放たれたソレは

 

「"タクト"!!」

 

突如として地下から隆起した岩によって防がれる。

 

しかし防がれるか避けられるのは折り込み済みであり、背中部分に仕込まれたジェットダイアルの出力を上げると刀を前方に構えて一直線にローの元へ。

 

しかしその攻撃はローが刀を縦に構え

 

「"スキャン"!!」

 

クリークの身体をかざすかのように動かすと

 

「なっ!身につけたものまでもか!!」

 

クリークが身につけていた胴鎧が離れた所へ移動、そのまま何処かに飛んでいった。

 

当然、推進力を無くしたクリークは勢いを無くすも片足で空気を踏み抜く事により体制を立て直す。

 

「いやいや、流石オペオペの実というかそれを扱えるお前が凄いのか…やりにくい事この上無いな…」

 

「相性の問題だろ、この能力の特性上武器を持つもの相手にはやり易いからな。続けて行くぞ!」

 

ローが指を動かすと同時にクリークの懐へと移動

 

「なっ!物体を入れ替えるだけでなく転移も出来るのか!?」

 

今までの移動は物体とロー自身を入れ替える動きだったので意表を突かれたクリークは距離を取ろうとするも

 

「遅い!"メス"!!」

 

ローが更に指を動かす毎に距離を詰められ、そしてローの素手での一突きにより心臓がくり抜かれたのだった。

 

それと共に二人は地面に降り立つとローの手にくり抜かれた心臓が移動。

 

まるで何かに閉じ込められたかのように血を流さずにいる心臓をローはクリークに突きつけると

 

「さて、アンタの心臓はおれの手にあるわけだが勝負有りって事でいいか?

 

しかし随分と肥大化した心臓だな…」

 

と尋ねれば

 

「あぁ、覇気を刀にしか使わなかった俺が言うのもなんだがここまでやるとは思わなかった。

 

だがロー、それでも少し海軍中将を舐めているんじゃ無いか?」

 

その言葉と共にクリークはローに対して足を踏み出しローはもうひと押し必要か、と心臓を握りしめようとするが

 

「なっ!何だこの心臓!?」

 

思わぬ感触に意表を突かれるのだった。

 

 




シグマは実はメスです(衝撃の新事実)

さて、次話で決着かな?

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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