起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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改訂作業中、しおりは一話前にお願いします




黄金の王 ドンクリーク

「ここから先は警備主任を務めるタナカさんが案内します」

 

七つ星ホテル"ザ・レオーロ"に案内されたクリークとギンは直通エレベーターで上層部に。

 

そこで現れたのは一人の男。

 

「スルルルル…初めまして、警備主任を勤めさせて頂いておりますタナカと申します。

 

先ずはお手をどうぞ、ここからはワタシの力で無いと入れませんので…」

 

そう言ってタナカはクリーク達の手を取ると扉がないエレベーターをまるで壁を無視するかのように通り抜けた。

 

「ほう、アンタも能力者か。」

 

「えぇ、ワタクシはヌケヌケの実の能力者でございます。

 

この力があればどんな壁でも床でも自由自在、その力でセキュリティが高い場所への案内を行います」

 

そう言ってタナカさんは胸に手を当てぺこりと頭を下げる。

 

しかしでっかい頭だな、本当に人間か?…いや角が生えてたりする人間もいるから今更か。

 

「社長はあちらの部屋でございます、ではワタクシはこれにて失礼いたします、スルルルルル…」

 

その言葉と共に床に沈んでいくタナカさん、便利そうだな…と思いながら言われた扉を開く。

 

「よぉクリーク、久しいな。

 

エルドラゴ、おれはクリークと二人で話がある部屋の外で見張ってろ」

 

白いスーツをビシリと着込んでいたテゾーロは傍にいた長身で褐色の男に告げる

 

「ギン、お前もその男と共に表で見張りを頼む」

 

その言葉に軽く頷くとギンは表へ。

 

「態々来てもらってすまんな、明日にはミョスガルド聖も見えられる予定だ」

 

「随分と部下が増えたようだな、エルドラゴだったか?あの男確か手配書で見たぞ?」

 

「あぁ、黄金が大好きらしくてな。一時期は黄金海賊に付き纏っていたらしいがこっちに狙いを変えやがったとこを確保した。

 

ゴエゴエの実の能力者でおれの護衛という形で置いている」

 

「あのバカラという女やタナカさんという男もか?」

 

「あぁ、バカラはラキラキの実の能力者でな、相手の運気を吸い取り自分のものとする事が可能だ。噂を聞きつけてスカウトしにな。

 

そしてタナカさんは一時期シャボンディを騒がしてた窃盗犯でな、うちの事務所に入り込んだところを確保した。

 

他にも地下闘技場のチャンピオンや、諜報員としてトロトロの実の能力者も迎えた。

 

これでグラン・テゾーロは万全の体制になった、これでお前のいう"例の知識"とやらに近付いたんじゃないか?」

 

「よくやってくれたなテゾーロ、しかし随分とクセの強そうなメンツだな…」

 

「まぁ使いようだろうさ、この施設は政府や海軍にも話は通してある。

 

オープン以降は政府関係者、海賊、海軍問わずの中立地帯として扱われる予定だ。

 

まぁ問題を起こした者はこうだがな」

 

そう言って親指で首を掻き斬る仕草をとるテゾーロ

 

「物騒なこったな、しかしギガントタートルなんてよく見つけてきたな」

 

「これだけの大きさの船となるとそれくらいしか動力が思いつかなくてな、噂では前半部にもいるという伝説が残ってるらしいが…」

 

「あぁ、その伝説なら事実だぞ?甲羅が島になっていてな、今は眠りについており海軍が領主から管理を引き継いでいる。

 

まぁそんな話は置いておくが四皇からは何と?」

 

「白ひげ、赤髪は利用する事無いしカイドウはワノ国から出る事無いし好きにしろとの事だ、そしてビッグマムは利用を条件に設立を認めた。

 

四皇からも言質をとった以上組織立ってこっちに対抗する動きは無いだろう」

 

「そうは言うが気を付けろ?"ブルーマリナー"は知ってるか?」

 

「"蒼き清浄なる海の為に"だったか?海賊をすべからく殲滅ったって首輪つけておいた方がいいに決まってんだろうが」

 

「こちらでコントロールはしている筈だが暴発する可能性もある、その場合中立地帯となる此処は狙われる可能性もあるからな」

 

「忠告感謝する、確かに狙われる可能性はあるかも知れんな警備は強化しておこう」

 

そうして次の日クリーク達はミョズガルド聖を迎えて話し合いを行う。

 

「さて君達の尽力で魚人達との溝は大分マシになった、感謝させてくれ」

 

「いえいえ、頭を上げてくださいミョスガルド聖。

 

貴方がテゾーロのバックについたからこその話ですよ、そのおかげでここも中立地帯として認められたわけですし」

 

「そうですよミョスガルド聖、貴方がいなければあちこちに手を回す為にも時間がかかったでしょうからね」

 

「そう言ってくれて感謝するよ、しかしあの時オトヒメ王妃の説教が無ければわたしもここには居なかったろうな、それを考えるとオトヒメ王妃にも本当に感謝すべきだな」

 

「そう言えば頼んでいた件はどうなりました?」

 

「あぁ、それだったらこのリストに纏めてある。

 

聖地の襲撃から時間は経ったものの未だにあの病は完治の目処は立っていない。

 

それなのに生き残った健康な天竜人は未だに自身を省みる事なく奴隷を求めている。

 

わたしも何度か言ったのだが聞く耳を全く持とうとしなくてな…」

 

「…まぁそう簡単に変わるとは思っていませんよ。

 

というか急に変わったら変わったで何か裏があるんじゃないかと疑いますけどね」

 

「いやはや耳が痛い話だな、兎に角一週間後の式典にはわたしも参加は出来るだろう、それまではこちらに滞在させてもらうが問題無いか?」

 

「海軍からも警備を出そうか?」

 

「…そうだな、万が一があっては目も当てられないしな」

 

そうして話し合いをしつつその日の夜は更けていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけでテゾーロ一味の人員が増加しています

バカラ、タナカさん、ダイスに加えてゴエゴエの実の能力者であるエルドラゴとトロトロの実の能力者であるハニークイーンが参入しています。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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