起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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多分タグの押し間違いにより一時的にR18になってました、お騒がせいたしまして申し訳ない。

改訂作業はもうしばらくかかりそうです。


コックの決意

 

サンジが船内の一室で意識を取り戻した時、側にはゼフの姿があった。

 

「ふん、ようやく起きたか」

 

「…勝負はおれの負け、アンタはおれを追い出すか?」

 

右脚を無くし、そしてブランクを感じさせない戦闘力を思い出しつつサンジはそうゼフに問いかける。

 

「言っただろう、テメェみたいなお荷物はこの船にいらねぇと」

 

「…なぁくそジジィ、アンタは昔言ったよな。

 

"時期が来たらグランドラインを目指せ、おれはそこでオールブルーの可能性を見た"…だったか?」

 

とサンジは昔、自身の脚を犠牲にしてまでゼフが自身を救ってくれた事を思い出す。

 

「そんな昔の事をよく覚えていたな…それがどうした、回復したんなら荷物を纏めてさっさと出てくこったな」

 

「アンタはおれにオールブルーを見つけて欲しいのか?」

 

その言葉に部屋から出て行こうとしたゼフの足が止まる、そしてゼフは数秒考えて

 

「…おいチビナス、テメェの夢は何だ?」

 

とだけ告げると再び足を進め部屋を出て行ったのだった。

 

ゼフの言葉にサンジはしばらく考え込む。

 

「…それもありなのか?だがまだ恩返しが出来たとは…でもオールブルーはくそジジィの夢でもあるんだし…」

 

そして一日ほど考えに考え抜いてサンジはようやく決断を下し話をすべく部屋を出て、目的の人物は程なくして見つけられた。

 

「おい麦わら!」

 

バラティエの裏手、そこには麦わら一味のゴーイングメリー号が停泊されており麦わら帽子をかぶったルフィが海面に釣り糸を垂らしている所だった。

 

「おぉ!おっさんに蹴り飛ばされたのは大丈夫だったのか?」

 

あの激戦を見ていたルフィがそう尋ねれば

 

「…まぁな、それよりも聞きたい。お前はグランドラインを目指すのか?」

 

「あぁ!おれの夢は海賊王だからな!!準備を整えたらグランドラインに入るつもりだ!!」

 

と力強くルフィは宣言する。

 

そしてその言葉にサンジは覚悟を決め

 

「そうか…なら頼む!おれをお前の船に乗せてくれ!!」

 

とルフィに対して頭を下げればルフィは驚いたように

 

「おぉ?いいのか!?こっちとしちゃ願ったり叶ったりだが…」

 

「あぁ、付き合ってやろうじゃねえか"海賊王への航路"…

 

馬鹿げた夢だがなに、おれもおれの為にテメェの船に乗ってやるんだからお互い様さ。

 

それとも何かい?おれじゃ不満か?」

 

とそう言うサンジに

 

「ぃやったー!!おいナミ!ウソップ!!コックが仲間になるってよ!!」

 

ルフィは船内へ大声で叫べばドタバタという足音も共にオレンジの髪の少女と長鼻の少年が出て来た。

 

「おれはサンジ!道中の飯についちゃあ心配するな!!テメェらの船のコックはおれが受け持った!!」

 

そんな宣言に大騒ぎして喜ぶ三人を尻目にサンジは

 

「ふん、ほんとに騒がしい奴らだな…」

 

と独り言を溢しつつもだが悪い気はしないな、と軽く口角を上げて自身の決断を告げるべく船内へ戻るのだった。

 

そしてそこでゼフや他の料理人達が見守る中

 

「おれはこの船を降りる事にしたよ」

 

と告げれば若干場がザワつき出す。

 

「ふん、今度は何企んでやがる。

 

蹴り飛ばされた時に頭でも打ったか?テメェは料理長の座を狙ってたんじゃねぇのかよ」

 

と厳つい顔をした男…パティのその言葉に

 

「料理長なんて座に興味ねぇよ、そりゃくそジジィの席だ」

 

その言葉に再び場はざわめく、無理もない料理人達の多くが副料理長であるサンジはこのレストランにおいては最も古株であり、料理長の座を狙っていた為にオーナーとは仲が悪くもこの船に居座っていると思っていたからだ。

 

「…覚悟は決まったのか?」

 

そんなざわめく料理人達を尻目にゼフはそう問いかける。

 

「あぁ、アンタの夢も力もおれが奪っちまったんだ。

 

だからおれはそれに対してアンタの宝であるこの船を守るつもりだったんだが…」

 

「余計なお世話だチビナス、テメェに守られる程おれぁ落ちぶれちゃぁいねぇよ」

 

その言葉と共に鋼鉄の義足をカツンと地面に叩きつけて鳴らすゼフ。

 

「…なぁおれはアンタの夢であり、おれの夢でもあるオールブルーを見つけて帰ってくる、そん時はまたこの船で働かせてくれるか?」

 

そう問いかけるサンジにゼフは一度鼻を鳴らして

 

「ふん、好きにしろ。ホントにそんな御伽話が見つかるか知らんがな」

 

と自室に戻るのだった。

 

料理人達はゼフとサンジの話を理解できない様子で

 

「おいサンジ!オーナーから力も夢も奪ったってどういう事だよ!?」

 

「そうだぜ!この船を守るって…テメェはこの船のオーナーになりてぇんじゃなかったのか?」

 

とこちらに詰め寄って来る自身の同僚に

 

あんのくそジジィ、こうなると分かってて逃げやがったな…?と思いつつ

 

「…しょうがねぇ、その疑問についちゃ答えてやるよ。

 

ありゃおれがまだかなり小さい時の話しさ、おれはとある客船でコック見習いをやっていた…」

 

と切り出して自分の船を赫脚のゼフ率いるクック海賊団が襲った事。

 

船が難破しゼフとサンジは絶海の孤島に打ち上げられた事。

 

分け与えられた食料が実は打ち上げられた食料の全てだった事。

 

ゼフは食料の大半を奪ったように見せながら、その実自分の足を自分で切り飛ばして食べて生き延びた事。

 

そしてその事を知った時に朦朧としながらも2人で海の上にレストランを作ろう、と決意した事。

 

そして海上レストランを開くにあたって打ち上げられた持ち主不明の財宝をオークションにかけた所、予想以上の…異常な程の高額で買い取った富豪がおり、彼の協力で海上レストランが造られた事。

 

「…というわけで今に至るわけさ。

 

くそジジィはあんな性格してるから絶対に言わねぇがくそジジィにとってこのレストランは宝なんだよ。

 

だからこそおれは恩返しの意味も含めこの船を守ろうと誓ったんだ。

 

…ま、余計なお世話だったみたいだがな」

 

そう言ってサンジは未だに痛みが残る脇腹をさすりつつそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





さて、そろそろ次の場所に行きますかねー。

とは言えゾロは重症なのでもう少しここに居ると思いますが。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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