さて、サンジも片付いたし次話あたりでココヤシ村編に突入できますかねー?
ここもバラティエ編と同じく大きく過去改変が行われていますのでそこがどう響いて来るのでしょうか…
自分達のオーナーと仲が悪いと"思っていた"サンジの2人の間にそんな過去があったなんて!!
と初耳だったコック達は
「泣かせてくれるじゃねぇか…まさかお前とオーナーの間にそんなお涙頂戴な過去があったなんて…グスッ」
「ばっかやろう!何でもっと早く言ってくれねぇんだ!!おれたちゃてっきり…ヒクッ」
涙と鼻水を垂らしながらおいおいと泣き、サンジの肩に手を置きながら涙を流しつつ言うパティとカルネに
「えぇい!鬱陶しいぞくそコック共!!
とにかく!だ、おれはこの船を降りるがこの船を頼んだぞ?おれが戻って来た時に店が無いなんてのはやめてくれよ?」
と2人を引き剥がしつつ尚も感動するコック達に向かって怒鳴りつける。
その言葉に対して"留守の間は任せてくれ!!"との力強い返事にサンジは満足しつつ
「さぁ!そろそろ店を開ける準備をしろ!!それが終わったら表に出て船で待ってるさっきの海兵を案内してやれ!」
と、怒鳴りつける。
海兵がやって来たり、鷹の目が襲来したり、自身の師匠にボコられたり…と濃ゆい数時間であったがそれでもこの店は開ける必要がある。
ゼフに用があって来たという海兵についてが心配だが…まぁそこまで気にする事でもないだろう、あのくそジジィなら少将が相手でも海に叩きこんじまいそうだ…などと考え開店準備を進めるのだった。
そしてバラティエ・オーナーにして元・海賊であるゼフと海軍本部少将であるユキムラの話し合いはコック達と海兵達が緊張する中行われた。
とは言えユキムラ達がここに来た理由は死んだとされていたクック海賊団の身柄確認であり、ゼフが海賊に戻るつもりは一切無く、もし復活した場合は昔の行為と併せて厳しく罰せられる事になるだろうというものだった。
今更捕らえに来たというわけでは無い事にコック達は安堵しつつ話し合いの後にコック達は自慢の腕を振るい海兵達に食事を振る舞うと大絶賛であった。
そしてその食事の席にはちゃっかり麦わら帽子をかぶった少年やオレンジの髪の少女、長鼻の少年や
「おいおいおい、出歩いていいのか?キズは大丈夫なのかよ…」
「はっ、問題ねぇよ。それよりも美味そうな匂いがしたんでな、おちおち寝てられねぇんだよ、このままじゃうちのバカが一人で食い尽くしてしまいそうだからな」
上半身が包帯でグルグルにまかれた青年の姿にサンジは料理を運ぶのを中断して聞けば確かに納得出来そうな答えが返って来た。
サンジの目線の先には料理を貪りつつ、目の前の食事が無くなれば腕を伸ばして近くの料理を掴む姿。
「あれが悪魔の実の能力か…随分と便利そうだな」
「そうでもねぇぞ?色々と弱点はあるらしい…なんせゴムだからな」
そこでサンジは目の前の青年も自身の仲間になる事を思い出し
「成る程…っと言ってなかったな、アンタあの麦わらの仲間なんだろ?新しく船にコックとして加わるサンジだ、宜しくな?」
「へぇ、あの強引な勧誘に良くも納得したもんだ…剣士のゾロだ、せいぜい美味い飯を頼むぜ?」
「任せとけ、とりあえず何か消化に優しいもん作ってやるからちょっと待ってろ
船長のとこに追加で料理持ってくからその辺りに座っててくれ」
と2人は握手を交わし、かたや厨房へ、かたやテーブルへと向かった。
一方その頃、まだ食べたりないながらも"いい加減にしなさい!!"と怒られルフィは頭を叩いたナミに気になる事を聞いていた。
「なぁナミ、あの赤い海軍マークってなんだ?」
その疑問にナミが答える前にウソップが
「おいおい、知らねぇのかルフィ?アイツらは"カモメの水兵団"…"赤カモメ"って呼ばれ方もする海軍の精鋭部隊さ。
まぁ?いくら相手が精鋭と言えど?このおれにかかれば指先一つでちょちょいのちょいのちょいちょいだがな?」
と言いながらファイティングポーズをとるウソップ、悪戯を思いついたかのようにニヤリとするナミ。
「へぇ…だったらあたしの知り合いがカモメの水兵団にいるんだけど…指先一つで片付けてもらおうかしら?」
と自身満々のウソップにナミが言えば
「うぅ…急に戦ってはいけない病が…、悪いなルフィおれの勇姿は見せられそうにねぇ…"東の海の怪力王"と呼ばれたおれの実力を見せられなくて残念だ…」
「その異名もカモメの水兵団のボスがこっちにいた頃の異名でしょうが」
とウソップの言葉はナミにバッサリと切られた、するとルフィが
「…とにかく赤カモメってつえーやつらって事でいいのか?」
とあまりにも簡単すぎる理解をしていたのでナミはため息をつきつつ
「一度ちゃんと教えておいた方がいいわね…というか海賊になるのに何で公認海賊もカモメの水兵団も知らないのかしら…」
と頭を抱えるナミだったが
「お?何の話だ?」
と言いながら席に座る乱入者に
「ゾロおっ!治ったのか!良かったあ!!」
「ルフィ!そんな簡単にあの傷が治るわけないでしょ!!ちょっとゾロ!?アンタ傷は大丈夫なの?」
「キズは深かったんだろ?まだ寝てなくていいのかよ!?」
三者三様の言葉に
「あぁ、医者の腕が良かったのか動いても問題ねぇよ、痛み止めもどうやら効いてるらしい。
で何の話だ?赤カモメの事がチラッと聞こえたが…」
と席に座るゾロに"まぁ本人が言うなら問題ないか…本当に大丈夫なのかしら?"と思いながらも説明を再開する
「いい?まず海軍はいくつかの組織に別れるわ。
それがグランドラインを守護する"海軍本部"と東西南北それぞれの海に存在する各方面軍…ここは東の海だからここだと"東方方面軍"ね。
カモメの水兵団は海軍本部直轄の部隊で主にグランドラインを哨戒しているわ。」
「でも何でそのグランドラインの部隊が東の海に?」
「あのおじいさんに話を聞きに来たって言ってたじゃない。
元々カモメの水兵団は今でこそグランドラインをメインとしているけど方面軍が設立された当初は全ての海を股にかけて動いていたそうよ?」
「一つの部隊でそれだけ広い海を回ってたってか…成る程かなり腕がありそうだな?」
ゾロのその言葉にウソップは
「ん?どう言う事だ?広い海を回ってたのと強さに何か関係あんのか?」
と疑問を抱く。
「ゾロが正解よ、ようするにそれだけ多くの海賊を相手にして来ているって事よ。
経験だけなら海軍の部隊の中でもかなり高い部類に入るんじゃないかしら?
加えてその戦闘力の高さも折り紙つきよ、半端な海賊じゃあの赤い海軍マークを見ただけで逃げていくくらいよ?」
ナミのその説明に
「うへぇ…なんともおっかない部隊だな」
「はっ、そのおっかない部隊が今周りにひしめいてるんだがな?
とは言えそこまで多くなさそうだし数で押されりゃ直ぐに瓦解しそうなもんだが…」
とのゾロの言葉にウソップは周囲を見渡しつつその身を縮こませる。
「別にここにいる人間が全てじゃないわよ?多分ここにいるのはカモメの水兵団でも一部よ」
そして黙って聞いていたルフィが
「なぁナミ、赤カモメってやっぱこの東の海に来たこともあんのか?」
と過去に自身の目に焼き付いた風景を思い出しつつ尋ねる。
「そりゃそうよ、さっきも言ったじゃない。」
「ならさ、赤い海軍マークのコートを着た人間ってどんな奴だ?」
「うーん…海兵だったら佐官以上の人間がコートを着てるし…まぁ指揮官クラスなのは間違いないでしょうね」
との疑問を浮かべながらも答えるナミの姿にルフィは
「そっか…」
と返しつつも深く考え込む。
その姿に他のメンバーはルフィが考え込む何て珍しい事もあるもんだ…と思いつつ見ていれば
「おいおい?何か暗いじゃねぇかよ船長。
ほれ追加の料理だ、そっちの剣士には粥を持ってきてやったぞ?」
とそこにやって来たのは追加の料理を持った新たな仲間であるサンジ
それによりルフィは考えるのを中断し直ぐに料理へと手を伸ばしたのだった。
もうちょっと詳細に聞いておけば"あの時のコートの男"の正体は判明したかもしれません。
とは言えあの時はまだルフィは幼かったので相手の事は朧げにしか覚えていません、具体的には"赤い海軍マークのコート"、"シャンクスと互角に戦う戦闘力"、"棒を武器にしていた"という辺りですね、もちろん顔なんか殆ど覚えていません。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)