起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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さて視点は麦わら一味へと切り替わります。


黄金銃の海兵

ゴーイングメリー号に乗った麦わらの一味(ついでにヨサクとジョニー)はココヤシ村へと到着した

 

「うーん!一年ぶりくらいになるわね!さて、早速行きましょうか!」

 

「行くって何処にだ?」

 

「アンタ話聞いてたの!?あたしがグランドライン入りするには説得するべき人がいるって…」

 

首を傾げるルフィにナミは襟首を掴んで言い聞かせる。

 

「なぁなぁナミ、その説得するべき人って…ひょっとしてあそこに立ってる海兵か?」

 

ウソップのその言葉に"へ?"とウソップが指差す方向を一行が見るとそこには一人の女性海兵。

 

「はぁい?ナミ、全く一年以上もみんなに心配かけて何処をほっつき歩いてたのかしら?」

 

「げ…ベルメールさん…」

 

「で、そこにいるのがナミのお仲間?はじめまして、わたしはベルメールよ宜しくね?」

 

「おぉ!貴方がナミさんの!はじめまして、おれはサンジです貴方の娘さんの仲間でして…いやはやそれにしてもお美しい、もしよろしければこの後食事でも…」

 

「あっはっは!わたしみたいなオバさんに何言ってるのよ!!」

 

「うぉっ!?」

 

そう言ってサンジの背中を大きくバシバシと叩くベルメールだったがあまりの威力にサンジは大きくつんのめる。

 

「アナタが頭かしら?はじめましてわたしはベルメールよ?」

 

そしてそう言いながらルフィに手を差し出すベルメールに

 

「何だ、ナミがあんだけいうからコエー奴かと思ってたけどそうでも無さそ…うおっ!?」

 

その手を握り返したルフィだったがその言葉は襟首を掴まれ投げられそうになった事で中断される。

 

「へぇ…悪魔の実の能力者なんだ、パラミシア系かしら?」

 

握手と見せかけて背負い投げをしようとしたベルメールだったがその行動はルフィの腕が伸びた事により、地面に叩きつけられる事は無かった。

 

「何だよ!いきなり!?まぁゴムだから大丈夫だけどよぉ…」

 

「あはは!悪いわね、少し試させてもらったわ!!」

 

そう言いながらバシバシとルフィの背中を叩くベルメールに

 

「ところでベルメールさん、ちょっと話があるんだけど…」

 

ナミは自身の目的を切り出すべくそう話しかけるも

 

「うん?"自分の目で見た世界中の海図を描く"為にグランドラインに入りたい…かしら?」

 

ベルメールの言葉に驚く。

 

「ベルメールさん、知ってたの!?」

 

「まぁね、でも…グランドラインはこことは比べ物にならない化け物がうじゃうじゃいるのよ?

 

そんなとこに簡単に行っていいよ、なんて言える程わたしは薄情じゃないつもりよ?」

 

そう言いながら背中の長銃を手に地面に突き立てるベルメール、それを見たウソップは

 

「げぇっ!!"黄金に輝く長銃"!?まさかアンタ"黄金銃の海兵"か!!」

 

「あらそっちの子はわたしを知ってるのかしら、何処かで会った?」

 

「なぁなぁナミ!やべぇって!!黄金銃の海兵って言やあ一時期この東の海で大きく名を上げたエースだぞ!!おれもガキの頃は"そんな嘘ばかり言ってると黄金銃を持った海兵が攫いに来る"って脅されたもんさ!」

 

自身の過去に言われた話を思い出しつつそう忠告するウソップだったが

 

「何よ、人を化け物みたいに…言っとくけどグランドラインにはわたしが及びもつかないような化け物がいるのよ?」

 

とベルメールは憮然とした顔。

 

「それが何だ!おれはグランドラインに行くって決めたんだ!そしてナミも仲間だからみんなでグランドラインに行くんだよ!」

 

それでも…どんな敵が待ち受けていようとも自身の道を通すと決めたルフィはベルメールにそう断言する。

 

「うーん…その心意気は買うんだけどね…、ちょっとグランドラインという海域を甘く見てるんじゃない?」

 

その言葉と共にベルメールはルフィの足を払い地面に引き倒すとその胴体に足を乗せて体重をかけ

 

「ぐえっ!」

 

「っ…こいつかなりやるぞ…」

 

刀を抜こうとした状態で銃を突きつけられたゾロはその場で動きを止める。

 

「こんな簡単に制圧されるようじゃ…とてもじゃないけどグランドライン行きは承諾できないわねぇ?」

 

「ぬー!ゴムだから効かんぞっ!やるってんならやってやるぞ!!」

 

その言葉と共に胸に乗せられたベルメールの脚を掴んでどけると素早く後ろに下がり大きく腕を引いてその拳をベルメールに叩きつけようとするも

 

「へぇ…、ゴムなら球形弾丸は効かないわよね?」

 

その言葉と共にベルメールは長銃をルフィに向けて発砲、続け様に装填し連続で発砲する。

 

「ぐっ…ゴムだから効かんぞっ!!」

 

身に受けた弾丸をゴムの特性を持って跳ね返せば

 

「その程度はわかってたわよ!」

 

その言葉と共にベルメールが特殊な歩法で接近

 

「っ!!この前の鉄拳何ちゃらと同じやつか!!」

 

つい先日の見覚えのある動き方にルフィはとっさに避けようとするも

 

「ゴムって事にかまけてないかしら?」

 

その言葉と共にベルメールは長銃に特殊な弾頭を装填し銃口を向けられるも、自分なら弾丸は効かない!と真っ直ぐに突っ込むルフィだったが

 

「なっ!!何だコレ!?くそっ!とれねぇっ!!」

 

長銃から発射されたのは弾丸では無く鉄製の網…そう簡単に千切れないそれはルフィにしかと巻きつくとその動きを封じた。

 

「ったく、グランドラインに入るって言ってる割には手応え無いわね…」

 

「ぐ…まだだぁっ!!ゴムゴムの…銃乱打っ(ガトリング)!!」

 

その言葉と共にルフィは自身の全力を込めて手と足を網の隙間から突き出すと両腕を大きく引いてからの乱打を繰り出すも

 

「ふーん、でも狙いが甘いんじゃないかしら?」

 

その乱打をベルメールはするり、するりと躱すベルメールに

 

「くそっ!ヒラヒラと紙みたい避けやがって!なら、ゴムゴムの…バズーカっ!!」

 

「ちょっと痛いから覚悟しなさいよ?指銃・一点鐘(いってんしょう)!!」

 

その言葉と共にベルメールの指が唸りを上げてルフィの胴に突きつけられるとその身を大きく吹き飛ばされるのだった。

 

 




というわけでルフィvsベルメールでした。

超強化ベルメールとなると流石にルフィが能力者とは言え差がありますからね…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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