"本編とは一切何の関わりもありません"
「シャハハハハハ!!これが生まれ持った魚人の力だ!!
天はてめェら人間を差別し力を入れて与えなかった、だから下等なのさ!!
生まれた瞬間から既に次元が違うんだよ!!」
東の海 コノミ諸島アーロンパーク、今ここでまさに二人の男が激突せんとしていた。
かたや2000万の高額賞金首、魚人でありグランドラインにてかって名を馳せていた"ノコギリのアーロン"
かたや懸賞金こそかかってないものの東の海で名のある海賊を討ち果たしてきた"麦わらのルフィ"
「だから何だ!そんなの自慢すんな。
…別に噛みつかなくても石は割れるぞ?」
「そうそう、身体能力に胡座かくのは良くないんじゃないかって言わなかったっけ?」
まさに戦闘が始まると言うところに響いたのは一人の男の声。
「テメェ…なんでテメェがここにいるんだ!!クリークよぉ!!」
いつのまにか屋根の上に腰掛けていたのは一人の大柄な男。
黄金の鎧の上から黒いロングコートを羽織った男は地面に降り立ち戦おうとしていたルフィの側に来ると
「戦おうとしてるとこ失礼、ちょっとここは譲ってくれねえかな?」
と頼んできた
「おい、今クリークって言わなかったか!?」
「あぁ、間違いねぇ!あの黄金鎧!"海賊喰らい"だ!なんでこんなとこにいやがんだよ!?」
賞金稼ぎコンビのヨサクとジョニーが騒ぎだすも
「なんだお前?こいつはうちの航海士を泣かしたから俺はこいつをぶっ飛ばすって決めてんだ!引っ込んでろ!!」
「おいクリーク!何でテメェがここにいるかって聞いてんだろうがぁ!!」
引っ込んでろと言う麦わらと今にも乱入者をぶん殴りそうな勢いのアーロン
「よぉアーロン、久しいじゃねぇか。
何で俺がここにいるかって?お前をふん縛って連れ戻してくれとある人からの頼みでな」
「あぁ?上等だ!返り討ちにしてやろうじゃねェかよ!」
「まぁ待てよアーロン、先客がいるらしいから先にそっちを相手してやったらどうだ?」
「そうだ!俺がぶっ飛ばしてやるから覚悟しろ!」
「ツッ…いい度胸だクソゴム野郎!クリーク!てめェはそこで待ってやがれ!このゴム野郎が終わったら次は貴様だ!」
話がまとまったようなので二人から離れてギャラリーに混ざる、すると
「ねぇあんた、アーロンの知り合いなの?」
そう聞いたのはナミ
「まぁ知り合いというか身内というか…ところで嬢ちゃんよ、俺がここに来た時にはこういう状況だったんだが何がどうなってるのか教えてくれるか?」
そう聞いてきた男にナミはアーロンの非道とルフィがやって来た時の事、先程までの状況を話して聞かせると
「…すまん、アーロンに変わって俺が謝罪する。」
男が頭を下げた、そのでかい体を縮こめて詫びを入れたのである。
「身内だか何だか知らないけど別にアンタに謝られても困るだけよ、というかそこの男二人は何で固まってんのよ?」
ナミの声かけに対してようやく再起動を果たしたヨサクとジョニー。
彼らは賞金稼ぎ故に知っていた、今はまだ絶対に無理だろうが将来こんな相手でも倒せるようになりてぇな、と二人で眺めた手配書の束の中にあったそいつの名は
「ナミの姐さん!そいつはクリークですよ!"鬼人"のクリーク!懸賞金額9900万ベリーの超大物ですよ!」
「自らは海賊と名乗らず"海援隊"なる集団を率いて賞金稼ぎの真似事をやってるグランドラインの賞金首っすよ!何でこんなとこにいやがるんだぁ!?」
「さっきも言ったがある人に頼まれてアーロンを連れ戻しに来たんだよ、だが…なかなかいい勝負するじゃねぇか、俺が手を出すまでもねぇか?」
取り敢えず倒れている魚人達をまとめて建物の敷地外に運ぶ、後は部下が船まで回収してくれるだろう。
アーロンとルフィの戦いは白熱していたがそれも二人がもつれ込んで入った建物の天辺より飛び出した長く伸びた脚が振り下ろされその衝撃により戦っていた二人は建物ごと巻き込んで崩れた事により決着した。
「あー、やっぱ負けちまったか」
「あ、何だお前やんのか?」
血だらけになりつつファイティングポーズをとる麦わらに苦笑しつつ
「いや、今回はほんとにこいつを連れ戻しに来ただけだよ。
しかし昔より弱くなっているとは言えアーロンを打ち負かすとは思ってなかったぜ」
「ふん!ナミを泣かせるからだ!というかお前結局誰だ?」
「…俺はクリーク、海援隊のリーダーをやってる」
「そうか!俺はルフィ!海賊王になる男だ!」
「ほぉ、海賊王とは大きく出たな。
だったら早くグランドラインに入るこったな、今やあちこちで海賊達が海賊王の宝目指して鎬を削ってやがる、お前さんもさっさと登ってくるこったな」
「他の奴らは関係ねぇよ、俺がなるって決めたんだから後は目指すだけだ!」
「ははっ!そりゃいいや!
よし、そんなてめぇにアドバイスしてやろうじゃねぇか。
お前さん防御が下手というかゴムである事にかまけて防御をしようとしないだろ。
そんなお前さんにいい事を教えてやろう、取り敢えず俺に一発打ってみな」
「なんだ?結局やんのか?まぁいいやゴムゴムのぉブレッドぉ!!」
長く後ろに伸ばされた腕が反動で戻ってくるところで力を加えて加速した衝撃を相手に叩き込む技である。
「"魚人拳法・拝浪拳"」
相手の後ろに回り込み左右両側からの手刀を相手の脇腹に繰り出す
「がはっ!いてえぇ!!なんでだ!?」
「ちょっとあんた!怪我人になにしてんのよ!!」
「あ、やべっ
兎に角世の中には悪魔の実の能力を無効化する方法は何個かあるって事だ。
これに懲りたら防御をちゃんと練習するこったな」
そう言い残すと気絶して倒れているアーロンを背負い素早く空中を蹴って停泊している船へと向かう
"すげぇ!空飛んでる!"やら"な!なんだあいつ!悪魔の実の能力者かぁ!?"やら聞こえるが無視してさっさと船に戻る。
アーロンパークにいた魚人達は全員回収できたようで
「ヌァハハハ、全員回収したぜボス」
骸骨がドクロをカタカタと鳴らしながら報告してきた。
「おぅ助かったぞジョーク、怪我してるやつは治療して無事な奴は取り敢えず船倉に放り込んどけ」
「ヌァハハ、了解したぜボス」
そう言い残すと骸骨は再び回収した魚人達の方へと向かっていった、兎に角背負ったアーロンの治療を優先しねえとな。
ふっと意識が浮き上がる感覚
目を開けると木製の天井が映る、どこだ?いつもの俺の寝床じゃねぇ…
起き上がると身体中を走る痛みに思わず顔を顰める、それと共に何があったかを思い出し
「くっ…そぉ!!あのゴム野郎!下等種族の分際でぇ!!!」
サイドテーブルに思いっきり拳を叩きつける、それと共に散乱する水差しや薬、包帯など
「負けたのか、おれは…」
思い出すのはあの男の真っ直ぐな目、危険を顧みず仲間を助けようとする男の姿
「おうおう、荒れてるじゃねえかアーロンよぉ」
「っ…!」
響く声に思わず身構える
「お前こっちにいた頃より弱くなってんじゃねぇか?まぁ8年近くも戦いから離れてりゃ鈍って当然だろうけどな」
「クリーク…てめぇが俺を連れてきたのか…」
「言ったろ、ある人に頼まれて連れ戻しに来たって、後数日もすれば魚人島に着く…いや、魚人島はマズイか?一旦どっかに身を隠すか。
お前一ヶ月近く眠ったままだったんだぜ?このまま起きねえんじゃねぇかと思ったぞ」
まぁ、そんな事になれば俺が怒られるんだけどよ、と宣う大男
揺れてる気がしたがやはり船の上だったか…
「くそっ、てめぇに助けられるとはとんだ失態だぜ、礼は言わねぇぞ」
「はっ、気にするなよ"お義兄ちゃん"」
「!!てめぇやっぱぶっ殺す!!そこになおれや!」
「ははっ!軽い冗談だ何歳下だと思ってんだよ。
それよりお前を倒したゴム人間な、奴もグランドラインに入ったそうだぜ?聞いて驚け"3000万ベリー"だそうだ」
「けっ、俺を倒したんだからそれでも安すぎるくらいだ」
「お?やけに素直じゃねえか。
てっきり目が覚めたら奴の息の根を止めに行くかと思ったが」
「…別に気が乗らねえだけだ、話はそれだけか?俺はもう少し寝る」
そう、ただ気が乗らないだけだ。
別にあの姿を見て昔を思い出したとかではない、そう気のせいだ
「そうか、まぁ兎に角ゆっくり養生しろ、何か欲しいものがあったら言えよ?」
そう言うとクリークは俺が殴った跡を片付けて部屋を出て行った。
そうして時は流れて二年後、グランドライン魚人島ギョンコルド広場にて
広場外周には、国王や王子達を心配して大勢の住人が集まっていた。
王子達は、ホーディーを筆頭とした新魚人海賊団に捕えられ軍の兵士、大臣、王族が負け、もうこの国に戦える者達はいないとオオセの魚人であるゼオが言い放った。
「公共の広場でバカ騒ぎして…品のないコ達ね!!お調子にお乗りでないよ!ホーディ・ジョーンズ!!」
国家転覆を企み己が王になり全ての人間を抹殺せんとするそんなホーディ達新魚人海賊団一味とそれに同調した、させられたならず者10万人の前に立ちはだかったのは一人の人魚
「懐かしい顔だ…何の用だ!マダムシャーリー!!」
「粋がってるお前に一言いわせて貰いたくってねぇ!!"ある男が魚人島を滅ぼす"と出たんだよ私の占いでね」
「実質滅ぼす事になるかもな、そこに俺が映ってたのか!?」
「いいえ、この島を滅ぼすと出た男は"麦わらのルフィ"だよ…!!」
「!!?…何が言いてェんだ!!」
「わかる事はこれだけ…あんた達じゃぁなかった!!」
そうか!成る程!と騒めく話を聞いていた周りの納得に対しホーディは静かに右手を上げるとマダムシャーリーに超高速の水弾、"撃水"を放った。
が
本来ならシャーリーを撃ち抜いていたであろうその攻撃は直前で大きな音を立てて弾かれた
「おいおいおいホーディ…てめぇ誰に断って人の女に手ぇ出してやがんだぁ?」
そこにいたのは一人の巨漢。
筋骨隆々としたその男は人魚の中でも大きい方に分類されるマダムシャーリーと同じくらいの身長を誇りその身に纏うは黄金の鎧。
「クリークさん!戻ってきてたの!?」
「悪いなシャーリー、遅くなった」
「てめぇクリーク!どこにいやがった!人間の分際で魚人達に肩入れし挙句の果てには人間と魚人達の懸け橋になりたいなどと戯言を抜かす偽善者がぁ!」
「おいおいおい、別にそんなこと言った覚えはないんだがな。
俺はただ愛する女が害される事の無い世界にしたいとしか言ってねえぞ?」
「変わらねぇよ!だいたいシャーリー!てめぇも気に入らねぇ!人間なんぞに肩入れしやがって、何が予言だ馬鹿馬鹿しい。
おれはお前の兄とは違う!!そりゃぁガキの頃はお前の兄、アーロンは”魚人街”中の憧れだった!!
だがおれ達は力を手に入れ!!実際今じゃ”アーロン一味”の名は結束の為の空っぽのシンボルでしかねぇんだよ!!
見ろ!この規模を!見てろ!この実力を!!おれの作戦は10年前からすでに始動してる!!
教えてやろうか…!このリュウグウ王国の…お前らが愛して止まねェ王妃!!
オトヒメを殺したのはおれだ!!!」
「…だとよ、”アーロン”」
クリークの傍に控えていた男が深く被っていたフードを下すとそこに居たのは
「な!!アーロンさん…」
「やっぱりか、クリークの野郎に言われて思ったが話が上手すぎると思ったんだよ…
大方人間を雇って騒ぎを起こしそれを犯人に仕立て上げたってとこか?
…なぁホーディよ、人間嫌いは結構だがなぜ同胞たちまで手にかける?」
「っ…今更出てきて何の用ですかアーロンさん、しかも人間如きとつるんでるなんて見損ないましたよ…
それに同胞?おれは人間如きに肩入れする奴は同胞だなんて思っちゃいませんよ!
だいたい邪魔だったんですよ!なぁしらほしよ!!人間への復讐を”悪”とし、人間と仲良くしようと島中に触れ回り!!それを実現しかけたあの女が目障りだった!!
お前の母親は死んで当然の女だった!!だから殺したのさ!!犯人はおれなんだよ!!」
そう問いかけるもその事実を”知っていた”と答えるしらほし、彼女は母の言いつけを守りその事実を数年間一人でずっと抱え込んでいたのである。
それに対しホーディはそれを嘲笑すると見せしめに捕えた王達に攻撃を加えその姿に周りのならず者たちも同調して馬鹿にしたように笑う。
そんな景色に子供達が言い出した
帽子をかぶった海賊はいつこの島を壊しに来るのか…
実はマダムシャーリーはある予言をしていた。
”ルフィが将来的に魚人島を滅ぼす”
そんな子供の言葉に周りの大人たちも王が殺されるより、今の状況よりはマシだ、と同調して周囲に響き渡り始めたのは”麦わら”を呼ぶ声。
「呆れたぜ…ワラにもすがるとはまさにこの事、第一シャーリーの占いは今回ばかりはウソだ…」
「虚しい叫びだな…」
「血迷ったバカ共を現実に引き戻してやろう!!よく見ておけ、先代国王ネプチューンの頭が飛び散る様をォ!!そして次はクリーク!てめェとアーロンさん…いや、アーロン!!アンタも殺してやるよ!!」
今にも王を殺そうとするホーディ
そして「そろそろか…」とぼそりと呟くクリーク
そこからは怒涛の連続であった、”麦わらのルフィ”に大声で助けを求めたしらほし
それに対し隠れて機を伺っていたルフィが飛び出しホーディーに一撃を加え
同じく隠れていたナミが奪われていた人間と魚人達の交流を後押しするとしたためられた天竜人の書状を奪い返し
ロビンが捕えられていた王たちの拘束を解き
麦わら達の船”サウザンド・サニー号”が広場に集まっていたならず者達に砲撃を加えた隙に捕らわれていた王達を救いだした。
ここまでの流れはすべてジンベエ、麦わら、クリーク、アーロンでの一計であった。
勿論麦わら一味とアーロンの間にはひと悶着あったが今は置いておく。
これにより”しらほしの願いにより国王を助けた”という事実を作り”魚人をブチのめす凶暴な人間”というイメージを無くす狙いがあった。
そしてその企みは成功したようである。
「じゃぁ俺達もいくか」
「なぁクリークよ、おれは人間が嫌いだ」
「知ってるよ、今更それがなんだ」
「だからこれは同胞まで手にかけるホーディを止めるために戦うだけだ、決してテメェやクソゴムを助けるための戦うんじゃねェ」
「わかったわかった、で、それがなんなんだ」
「・・・別に、ただそれだけだ」
そう言うと崖から飛び降りて広場に向かうアーロン。
それに続こうとするも
「ねぇクリークさん、アタシには何もないのかい?」
「あー…アーロンの事黙ってて悪かったな」
「その事じゃないんだけどねぇ…まぁいいわ、いってらっしゃい無事に帰ってきてね?」
そう言うとシャーリーは自らの大きな躰でクリークを抱きしめ首元を甘く咬む。
「あぁ、お前が俺を助けてくれたあの時から俺の命はお前のもんだ。
此処で待っててくれ、お前が愛してると言ってくれた男の帰りを」
シャーリーの頬に口づけを落とすと濡れたように光る尾がしゅるりと解かれクリークはアーロンに続いて崖から飛び降りた。
その場は乱戦であったが全体的には麦わらの一味が優勢に戦闘をすすめていた。
緒戦の麦わらの活躍により半数近くがダウン、クリークは持ち前の火力で辺りを薙ぎ払いアーロンはこの二年で再び鍛えなおした技を振るう。
だがその時
空から船が落ちてきた
魚人島本島と同規模の大きさの”ノア”と呼ばれる巨船がまさに島ごと潰さんと迫っていたのである。
これはホーディと協定を結んでいたある悪魔の実の能力を持った男の仕業であるがそれは今は置いておこう。
兎にも角にもそのままにはできなかったところ落ちてきている船の目標となっているしらほしがまず飛び出した。
それに続いて飛び出したのは何かを思いついたのかホーディ。
更にその二人を追って麦わらが飛び出し
「バカッ!ゴム野郎!魚人相手に水の中で戦おうなんぞ何考えてやがるッ!!」
そう言ってアーロンまで飛び出していった。
「えぇ…まぁいいや兎に角何とか船止めれねえか?」
周囲を見回すと建物ほどの大きさの鎖を必死で引っ張る民衆たち。
「加勢するぞ!!」
鎧を脱ぎ捨て素早く近づくと鎖を掴む、本気で力むと壊れちまうからな。
「そおぉぉぉぉらぁっ!!」
周りの群衆と一生懸命引っ張るも足場が悪い、空中に浮いた形の為に幾ら力を込めようが引っ張りきる事が出来ないのだ。
そうこうしていると
「正気かよオイ…1ミリも動くわけ…馬鹿な!」
”ノア”の動きが少しだけ速度を落としたのである。
とは言え微々たるものであり”ノア”自体は未だにしらほしを追いかけている。
ホーディの眼下には鎖を引く民衆に交じる筋肉をギチギチと鳴らしながら鎖を全身に巻き付けた一人の男の姿。
「ツッ…矢武鮫ェ!!!」
人一人くらいなら簡単に撃ち抜く水弾、”撃水”がホーディの腕の一振りで何発も民衆に向かって放たれた。
「魚人拳法・連環撃水陣!!」
鎖を巻きつけたまま素早く構え、拳からの衝撃を連続して放つ事により何とか相殺
「くそっ…まぁいいてめェは後だ」
そう言い残してホーディは甲板めがけて素早く泳ぎ去っていった。
あっちはルフィとアーロンが行ってるから大丈夫だろう。
…詳細覚えてないけど大丈夫だよな?
なんとこの男、絶大なアドバンテージになり得る原作知識を今はもう殆ど覚えていないのである。
まぁ30年近くの時が経つというのもあるし何よりこの男の今までの人生がそんな知識など不要と言わんばかりに波乱を起こしていたからであるが。
まぁ原作主人公と鍛えなおしたアーロンなら負けは無かろう、と眼下の戦いに目を向ける。
取りあえず目に付くのは大声で船長に見捨てられたと泣き喚くデカブツ
…なんだったっけとにかくナントカ…あぁ思い出したワダツミだ、アホみたいな大きさの巨人にも引けをとらない大入道。
「あんたら!ここは任せるぞ!」
「任せてくれ!クリークさん!少しでも姫様に向かう速度を抑えてやる!」
ホーディ一味の幹部による誤魔化しと薬によって強化を遂げた模様でワダツミは自分と同等以上の巨体を持つクラーケンを一撃で地に沈め
「敵はろこら~~~~!!!」
と大きく叫ぶ…少し大人しくしといてもらおうか。
「ここにいるぞぉおおおおお!!!魚人拳法・鮮風飛瀬撃!!」
鎖から飛び降り空中で回転しながら手刀で後頭部の首付近を攻撃、こちらに気づいて拳で迎撃するワダツミであったが威力を拳だけでは殺しきれずバランスを崩す。
「魚人拳法・鉄漸疾帆靠!!」
地面に降り立ち瞬時に間合いを詰め、背面部で体当たりを加えその巨体が弾き飛ばされたとこに
「魚人拳法・八卦!湊導掌!!!」
両の掌を合わせての双掌打…これで少しはダメージはいるか?
「ん~~~~もう怒ったど~~~!!!威嚇!!!”メガ入道”」
などと思っていると空気を取り込んで巨大化した、まぁ攻撃は効いてるようだが。
「ぷくく驚いたか?俺はトラフグの魚人なのら!」
トラフグ…あぁ、威嚇で膨らむ奴か
「まだまだだな、もっとでけぇの見たことあるぞ?」
具体的にはゲッコーモリアのとこで見た氷漬けの化け物とか黒ひげの野郎のとこの山みてぇのとか
「なんらと~~~!!!ならこれでろうら~~~~!!!」
とさらに膨らむワダツミ、そうこうしていると魚人島本島に避難勧告が響き渡り国民の皆がノアが落ちてくる現状とそれを何とかせんと奮闘する麦わらとアーロンの状況を知りそして語られるホーディの正体。
俺の所為だと自らに怒るアーロン、そしてそんなアーロンに”俺が、俺達が憧れてた男はもういねぇ!!”と悪し様に罵るホーディ。
そんな中で麦わらは懇願される
「過去などいらない!ゼロにしてくれ!!この島をタイヨウから遠ざける亡霊を消してくれ!!お前の手で!魚人島を”ゼロ”に!!!」
「兄ほし!!おれの好きにしていいんなら安心してろ!
広場に降りた時からおれ達はジンベエと…ついでにアーロンも一緒に魚人島は誰にも傷つけさせねェって決めてるんだ!!全部任せろ兄ほし、友達じゃねェか!!」
そう言うといよいよ戦闘は佳境に入り
「上は決着したか…」
ホーディが麦わらに敗れたとの声が響く。
「これれどうら!!」
「まだやってたのか…あぁ驚いた、凄いもの見せてくれたお礼にこっちもいいものを見せてやるよ」
「ぐふふフグフグ…このまま転がってみんなペシャンコにしてやるのら!」
「ひとつ教えておくがなデカブツ、俺の使う魚人拳法はベースが魚人空手なんだよ」
「ぐフグフグそれななんらろ」
「魚人空手の神髄は辺り一面の水の制圧。
それに対し俺の魚人拳法は空気中の振動、謂わば”波動”の制圧を神髄としている」
そのままワダツミの巨体に両の掌を押し当てる
「それがなんだっていうのら!!」
「つまりだ魚人拳法絶招・浸透水鏡双掌!!」
内面に衝撃を与え内部を破壊する掌打を放つ、その威力は今までの技よりも一段階上でありワダツミは上から地面に叩きつけられた。
「ブォフェ~~~!!オォ~~~エ~~~!!!」
「わざわざ波動を通しやすい空気を大量に取り込んだテメェはやりやすい敵って事だ」
「オ…オォ…オブ空気が…もれ…ブフォ~~~~~!!」
さしものワダツミもこれにはこらえきれず吸い込んだ空気を全て吐き出し
「さて、これでとどめだ。待たせてる女がいるからさっさと帰りてぇんだ
魚人拳法奥義・海王招式!通天砲!!!」
丁度いい位置に来たワダツミに放つのはアッパーパンチのような下からの突き上げ技である。
覇気を纏わせ威力を底上げし波動を用いたその技は相手を内部と外部から破壊する魚人拳法の奥義である。
「じゃぁなデカブツ、そのデカさだけは一級品だったぜ」
そう言いつつクリークは飛んで行くワダツミを尻目に決着がついた広場へ、自身の愛する女の元へ戻るのだった。
というわけで別名マダム・シャーリーヒロイン編でした。
番外編に関して
あっちの世界線のクリークは10歳で海に飛び出して人攫いに捕まった挙句ヒューマンショップに出品されて海賊に買われてこき使われていたところを数年を経てやっとの思いで逃げ出し魚人島に流れ着いた所を幼女シャーリーに助けられたそうです。
それによりシャーリーは懐いており、いつしかそれは愛する者への想いだと自覚、アタックを続けるもクリークは年齢を盾に断っていました。
これが東の海にアーロンを回収に来た辺りですね。
そしてその後アーロンを隠して魚人島に戻って来たクリークを再びシャーリーの猛アタックが襲いとうとう陥落、二年後ではお互い愛し愛された生活を送っています。(脳内妄想)
因みにこのルートだとアーロンが義兄となります(´・ω・`)
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。