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というか黒ひげの事すっかり忘れてた、アラバスタの時にエースが追いかけてたから…もうサッチ殺して奪った後なんだっけ?
「ほー、色々と違う点はあるが戦力としては及第点か?
しかしサンジが剃に加えて未熟ながらも嵐脚まで使えるようになるとは…
まぁ他の面々に関しては終わった後をベルメールに任せてあるしどうとでもなるだろう、ここが終われば次はローグタウンか果たしてどんな騒ぎになるやら…」
アーロンパーク…魚人傭兵団拠点の高い建物の一番上からフードを目深に被った男が見ているなど梅雨知らず
アーロンが掌に乗せて振りかぶった水は高速の衝撃弾となって我先にと争うように向かって来ていたゾロとサンジの二人を大きく吹き飛ばした。
「ぐっ!ただの水を弾丸に!?」
「なっ!!さっきの野郎みたいなのか!」
「だから言ったでしょ!さっきまでと同じに考えないで、アーロンはノコギリザメ…サメの魚人よ!魚人の中でも別格、今までの相手なんて本当に前座に過ぎないんだから!!」
前座扱いに少し落ち込む魚人達を尻目に
「魚人空手に"撃水(うちみず)"って技があってな…最も、おれは我流だからこりゃ似てるだけの技だが、このおれにとって少量の水がありゃ充分にお前ら人間を…殺す事すら出来るんだぜ?」
それと共にもう一度手に掬った水を大きく腕を振り抜いて投げつける。
「うぉおっ!!こっちかよ!?」
援護を任せろ!と少し離れた塀の近くにいたウソップは慌ててしゃがむとその上を水弾が通過、塀に大穴を空けた。
「…まるで散弾銃ね、ちょっとアーロン!手加減するんじゃなかったの!?」
高い威力にナミはそんな感想を抱きつつアーロンに聞けば
「おいおいナミ、こんなのただの水かけ遊びだぜ?グランドラインに入ろうって輩がこの程度でくたばるわけねぇよなぁ?」
その言葉と共にアーロンがもう一度腕を振りかぶり、ゾロとサンジがそれに対応しようとした所で
「ゾロ!サンジ!やっぱおれがやる!!」
二人の肩に手が置かれた。
ゾロとサンジがそちらを見れば自身の肩には長く伸びた自分達の船長の手。
「馬鹿っ!そんな体勢で掴んだら!!」
「おい…てめぇ、まさか!!」
二人の嫌な予感は間違っておらず伸ばされた腕はその特性を持ってして大きく縮み、肩を掴まれたゾロとサンジは後方に吹き飛ばされ、ルフィは反対に大きく前へと飛び出す。
そして続け様に
「ゴムゴムの…鐘ぇっ!と鞭ぃっ!!ついでに"銃弾(ブレット)"それから"銃乱打(ガトリング)"!!」
ゴムの反動を使っての頭突きとミドルキック、そして正拳にラッシュ。
怒涛の連続攻撃を叩き込まれたアーロンはその身を大きく吹き飛ばされると拠点に打ち付けられざま、その瓦礫に埋もれ周囲はこれならいけるか!?と考えるもただ一人ナミは厳しい目。
「…今、何かしたか?」
瓦礫の中から立ち上がったアーロンは首の骨を鳴らしながら立ち上がり、その姿にさしたるダメージは無さそうだな、とルフィも指の骨を鳴らしつつ
「あぁ、準備運動だ」
「…ほう、ならばおれも準備運動をさせてもらおう…かっ!!」
その言葉と共にアーロンは掬い上げた水を先程までと同じく今度はルフィに向かって投げつけると
「っ!いってぇな!!」
自分はゴムだから、と油断していたのか海水で出来た水弾に対しマトモに当たったルフィにアーロンはにやりとすると
「シャハハ、いくらゴムでも能力者ってことは海水は効くのか」
そう言いつつ今度は両手で水を掬うと再びルフィに向かって振り抜いた。
「ぐっ!近づけねぇっ!!」
断続的に飛ばされる海水の衝撃にルフィは攻めあぐねるもこいつに勝たなきゃナミがグランドラインに行けねぇ!と覚悟を決めたのか大きく飛び上がると
「ゴムゴムの…戦斧っ(オノ)!!」
眼下のアーロンに向かって高い威力を持つ蹴りで大きく上から蹴りつける。
「ふん!下等種風情がいい気になるなぁっ!!」
想定より重い蹴りに一瞬崩されそうになるもアーロンもさるもの、伸びた足を掴んでそのまま振り回せば床や壁、柱といったあちこちにルフィの身体はぶつけられ最終的に石柱に叩きつけられた。
「ゴムだからきかねぇぞっ!!」
通常の人間だったら大ダメージだったであろう一連の攻撃を、能力の特性ゆえに何のダメージも無かったルフィは殆どダメージが無い状態で言えば
「だったらこれならどうだっ!!」
大口を開けて鋭く並んだ牙を見せて真っ直ぐルフィへと突っ込むアーロン。
「やっば!!ルフィ!絶対にそれは避けなさい!!」
アーロンが噛みつこうとした所でナミの忠告が耳に届いたルフィは危ういところを何とか避ければアーロンは石柱を噛みつく羽目になった。
「よしっ!自爆しやがったぜ!!アイツの牙はこれで折れたな!!」
「…だから魚人を舐め過ぎよウソップ、しかもアーロンはサメの魚人よ?石柱の一つや二つ…ほらね?」
とナミが指差す方向をウソップが見ればそこには歯が折れるどころか石柱を噛み砕くアーロンの姿。
「おいおいおい、石柱を噛み砕きやがった…あの牙どんだけかてぇんだ?」
「牙だけじゃ無いわ、魚人ゆえに身体能力は高く咬合力…噛む力も例外じゃない、その二つが揃った結果がアレよ、アイツは普通のサーベル程度なら噛み砕くわよ?」
「うげ…ほんと魚人ってのは別格だな…」
ナミの言葉にウソップは"多分おれが魚人と一対一だったら勝てなかっただろうな…"と思うのだった。
「すげぇなお前!剣も噛み砕くのか!!」
ナミの説明が聞こえたのだろう、ルフィが何度かステップを踏みながら断続的に攻撃を加えつつ聞けば
「シャハハ!人間は哀れだなそんな事すらできねぇとは!…くれぐれも真似するんじゃねぇぞ、魚人の噛む力あっての事だからな」
それらの攻撃を捌きつつ歯を打ち鳴らすアーロン
「しししっ!、お前がグランドラインについて来るんなら心強いんだけどな!」
ルフィのその言葉にナミは嫌そうな顔をし、アーロンは
「シャハハハハッ!!馬鹿言え、グランドラインからここに落ち延びて来たとは言え人間如きの下につくほど落ちぶれちゃあいねぇつもりだ!!」
変なものでも見たように大笑いしつつもどこか哀愁が漂うかのように言ったのだった。
アーロンが仲間になるわけじゃ無いので悪しからず。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)