麦わら視点メインであれば麦わらの旅路を追いつつ裏側をクリーク視点で、といった感じになります。
因みにクリークの中の人はルフィに色々と解決してもらう必要があると判断していますので基本的に麦わらの航海ルートが大きく変わる事は無いと思っておいて下さい。
「…さて、そろそろ決着をつけようか」
「おぅ、くるなら来い!」
「シャハハ!いい度胸だ!」
それと共にアーロンは中央のプールに飛び込むとナミの
「ルフィ!気をつけなさい!!水中から来るわよ!!」
慌てたような叫びにルフィは警戒態勢、見ればプールを泳いでいた背鰭がトプンと消えると
「SHARK・ON・DARTS!!」
程なく海中で急加速したアーロンがまるで魚雷のようにルフィに向かって真っ直ぐに飛んできた。
「うぉっ!あっぶね!!」
かろうじて避けるもその勢いは止む事は無くアーロンは壁にぶつかるとそのまま大穴を開けた。
「ほう…よく避けたな。海中で加速したおれを避けるとはやるな、だが避ければ避ける程地獄は続くぞ?"SHARK・ON・DARTS"!!」
再び飛んできたアーロンの攻撃を再び変なステップでかろうじて避けるとそこには地面に突き刺さったアーロンの姿。
「なっ!なんちゅう鼻してんだあの野郎!!鼻だけが地面に突き刺さってやがる!?」
「当たり前でしょ、アーロンはノコギリザメの魚人よ?ノコギリザメっていうのはあの部分は骨で出来てるんだからあの程度アイツにとっては朝飯前でしょうね」
ウソップの驚愕にナミが補足を付け加えれば成る程、とゾロやサンジは納得しつつ固唾を飲んで二人の勝負を見守る。
「SHARK・ON・DARTS!!」
再び飛んできたアーロンにルフィは
「くっそ!もうちょっとだと思うんだけどなぁ…」
再びかろうじて避ける。
「何がもうちょっとか知らねぇが…次で終わりだ!!」
そう言いながら再び海に飛び込むアーロン、今度は先ほどよりも長く距離をとり加速を上昇させるとその勢いのままにルフィに刺さろうとしたが
「へぇ…道理でさっきから変なステップを踏んでたわけだ…」
ベルメールがポツリと溢した理由は今まさにアーロンの突撃が突き刺さろうとした所でルフィの姿がまるで消えたかのように移動したからだ。
「まさか…テメェ!!」
「鉄拳なんちゃらとかさ、サンジとかナミのかーちゃんが消えるように動く時、一瞬のうちに10回以上地面を蹴ってるのがかろうじて見えたんだ。
何とか真似できないかと思って試してたんだけど…サンキューなアーロン、これでコツは掴めた」
「ッ…"SHARK・ON・DARTS"!!」
ルフィのその言葉にアーロンは今度こそ手足の一本くらい串刺しにしてやろうと真っ直ぐに飛んで行くも
「もうあたんねぇ!"ゴムゴムの銃弾っ(ブレット)!!」
再び消えるかのように移動したルフィはアーロンの真横に現れその胴体を殴り飛ばした。
「おしっ!やったかルフィ!!」
アーロンはそのまま大きく吹き飛ばされ建物に大穴を空けるとウソップがこっちの勝ちだ、と拳を握りしめるも束の間
「シャハハ…シャハハハハハハ!!まさかテメェらみたいな下等種にこれを使う事になるたぁ思わなかったぜ!!」
建物に空いた大穴から出てきたアーロンはその手に特殊な形状の武器を握っていた。
「なんだあのバカデケェノコギリは!?」
「キリバチ!ちょっとアーロン!!手加減するんじゃなかったの!?
その武器いつもベルメールさん相手にする時の武器でしょ!!」
「ぐ…いや!こりゃ昔使ってたやつの方だから充分手加減だ!!いくぞ麦わらぁっ!!」
「ふん!そんなバカみてぇなノコギリへし折ってやる!!」
それと共に歯が荒い巨大なノコギリが唐竹、袈裟斬り、薙ぎとルフィに向かって縦横無尽に振るわれるも、たまにかすりこそすれ有効打にはならずならば、とアーロンはキリバチを海中に浸すと引き上げそのまま海水が滴るキリバチを大きく振るった。
効果は劇的、先程手で救い上げた水がまるでショットガンでも撃ったかのような威力を発揮していたが今度飛んで来たのは言ってしまえば"海水を纏った飛ぶ斬撃"。
意表を突かれたそれに一瞬回避が遅れた為に赤い鮮血が飛び散る。
「ルフィ!!」
「大丈夫だっ!ゴムゴムの…銃乱打っ(ガトリング)!!」
「ほう、まだやるか…」
太腿に走る痛みを堪えてルフィは乱打をアーロンに浴びせる。
アーロンはその程度、と余裕を持ってキリバチを盾にその乱打を防ぐも
「まだまだぁっ!!ここで退いてたまるかぁあっ!!」
なおもその乱打は止む事は無く、アーロンが盾としたキリバチにバキリ、と嫌な音が走り
「なっ!テメェこれが狙い…」
アーロンのその言葉はキリバチが半ばから折られ、身体にルフィのパンチが突き刺ささる事によって途切れ
「うぉぉぉぉおおお!!」
そのまま数十発の拳がアーロンの身に余す事なく突き刺さり大きくその巨体を吹き飛ばされたのだった。
「よっしゃー!!勝ったぞー!!!」
勝鬨を上げるルフィに
「っ…クソっ、まだ終わってねぇぞ!」
ボロボロになりつつも再び立ち上がろうとしたアーロンだったが
「はいそれまで、まぁ私はグランドラインに入る実力はあると思うけど…まさかここまできて反対なんて言わないわよね?その力は十分に示したと思うけど?」
「ちっ、好きにしやがれっ!!おいテメェら!いつまで寝てるつもりだっ!!」
自身もその実力はあると判断したのだろう不機嫌そうに吐き捨てると倒れた自身の部下達を叩き起こすのだった。
そしてそんな姿を最上階から見守るマントとフードの男は
「成る程成る程、騙し討ちのクリークとの戦闘経験が無くてあれか…
多分ベルメールかサンジの剃を見て覚えたかな?
とは言え入りと抜きが甘いし完璧に使いこなせているわけじゃ無さそうだがな。
実力は十分、となれば少し死線でも潜り抜けて貰おうか…」
そう言いながらフードの男はニヤリと笑いつつマントの下の装備を起動させるのであった。
というわけで原作に先んじてルフィが剃を覚えています。
フルボディとサンジの戦闘や、ベルメールとの戦闘にてそういう歩法があると知り、そしてアーロンとの戦闘中に変なステップを踏みつつもようやく使えるようになってます。
原作ではギア2ndの状態にて使用していましたが今作では生身でも使えるようになったものとしています。
とは言えそのスピードは熟練の六式使いに比べるとまだまだ遅く、とても使い熟せているとは言えない状態です。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)