起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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さて、東海一の用兵家が化け物相手にどこまでやれるか楽しみですねー


鈍熊一行 ドンクリーク

 

ベアトリス号を動かしてもらい無事に竜じぃを抱えて合流。

 

カフウには再び手紙を持たせてボクデンの元へ向かわせ竜じぃを甲板に運ぶ。

 

竜じぃは巨大だがこのベアトリーチェ号もかなりの大きさを誇る、甲板に竜じぃ乗った所で動けないほど邪魔になるわけじゃ無いしな。

 

「すごい大きさの船…これクリークおじさんの船なの?」

 

「まぁな、海軍が来たとしても多少の攻撃じゃビクともしないさ」

 

「へぇ…こんなおっきなお船持ってるって事はクリークおじさんお金持ちなんだね」

 

まぁ正確には船のオーナーはテゾーロだけどな、と思いつつも

 

「とりあえず先ずは行き先を決めないとな…ロストアイランドとやらが何処にあるかわからん以上迂闊に動くわけにはいかんし…

 

ギン地図を用意してくれ、軍艦島近辺と東の海の全体図だ。

 

あとジョークは食堂に食事を用意するように伝えてくれ、その後は後方の見張りを頼む」

 

「ちょっと人使い…いや、骨づかいが荒いんじゃねぇか?まぁ折られたく無いからやるけどよぉ…」

 

「貴様のやらかした事に対したら普段は自由にさせてるだけ温情だろう」

 

その言葉に下手な事言って更に自分の不利になりたく無いのかギンとジョークは一旦船内に入り少ししてギンが地図を手に戻ってくる。

 

「あの骸骨の人何かやったの?」

 

「まぁ色々とな…さて、今俺たちがいるのはこの軍艦島だが…ロストアイランドなんて名前の島は東の海にないんだよなぁ…

 

かつて海の底に沈んだという話だし…アピス何か手がかりは無いのか?」

 

「うぅん、わたしも島の場所はわかんないんだ…竜じぃ、竜じぃは何かわからない?」

 

アピスの言葉に竜じぃは閉じていた目を半分開くもしばらくしてまた目を閉じる。

 

「…やっぱり思い出せないって」

 

「…そうか、しかしアテも無く海を彷徨うわけにはいかんし」

 

その後も推論を入れつつアピスやギンと意見を交わすも断定的な答えは出てこず考えが煮詰まっているとガンガンガンという金属音。

 

音をした方を見ればそこにはフライパンとお玉を持ったアデルの姿。

 

「クリークさん!ご飯出来たわよ!!料理長が早く食べないと冷めるって言ってるわ!!」

 

「え?女の子?クリークおじさんあの子は?おじさんの仲間?」

 

「ん?あぁ、アデルはこの船に乗ってる造船技師の妹でな、普段は食堂の手伝いをしてもらってる。

 

11歳だから…アピスの2つ下になるのか?」

 

「うそ…わたしより小さいのに立派だなぁ…」

 

「早くしないとご飯が冷めちゃう…きゃぁっ!何このでっかいの!?」

 

千年竜については聞いてない…というか言ってなかったからだろう、その巨体を見て驚くアデルに

 

「あぁ、言ってなかったな。

 

この竜を故郷に送り届ける事になってな、んでこっちはお客さんだ。

 

しばらく船に乗る事になるかも知れないから女の子同士仲良くしてやってくれ」

 

とアピスを紹介する。

 

「あら、女の子だわ。初めましてあたしはアデル、あなたは?」

 

「わたしはアピスよ、ちょっとの間この船に乗せてもらうと思うわよろしくね?」

 

アデルもこの船に乗ってから女の子一人とあって心細い思いをしていたかもしれないし友達が出来るのならいい事だ、と思いつつ他の面々と共に船内へ。

 

この船はテゾーロが持ち主であり、この船の乗組員の多くはテゾーロプロダクションのメンバーが多く乗り込んでおり料理長もその一人である。

 

彼は元フレバンスの民であり、ファウス島にて治療を受けた者の一人であり、クリークを命の恩人としており今回もこの話を聞いて立候補した男である。

 

彼の作った料理に舌鼓を打ちつつ食事をするメンバーを見渡す。

 

先ずはギン。

 

この中では最も付き合いが長い男で今や海軍本部大佐の地位を持ち周囲からは有望株と見られている青年だ。

 

次にジョーク。

 

元・海賊であり、そして呪いを受けた為に死にながらにして生きている白骨死体である。

 

そしてシュライヤ。

 

ガスパーデに殺された父親の意思を継ぎ造船技師として名を馳せる男だ、船大工としての腕だけで無く周囲の物を使って身軽に戦う事も可能、と戦闘でも腕はたつ。

 

そしてシュライヤの妹のアデル。

 

ガスパーデに拐われ、クリークに救われた後は造船技師として頑張る兄を応援しつつ、自身は少しでも役に立とうと食堂の手伝いをしていた。

 

二人は今回思い入れのあるサラマンダー号の改装船"ベアトリーチェ号"が改装後初めての長距離航海をすると聞き立候補してきたのだ。

 

ベアトリーチェ号のボイラーを管理するビエラは機関室からあまり出てこないし、カフウは村長に手紙を届けて今戻ってきている頃だろう。

 

14代目イシズミは船のどっかに潜んでいるだろうし、シグマは竜じぃの護衛を兼ねて甲板で餌を食べている。

 

マガツノも少し自由にさせてみたが逃げる様子は無かったので船の周りを自由に泳がせている。

 

後は殆どがステラ・プロダクションの面々であり数名の"海軍独立遊撃隊"の面々が乗ってるだけだ…とそうだった。

 

「牢の"アイツ"には食事はくわせてるか?」

 

そう料理長に尋ねれば

 

「はい、きちんと出された食事は食べているようです」

 

「なるほど、まぁ簡単に出すわけにはいかないから引き続き頼む」

 

と料理長に頼んで再び食事に戻ろうとしたところ

 

「ちゅうじょ…船長、前方に大型船発見。

 

かなり改造されている…というかほぼ別物ですが帆にE8支部のマークがあるのでかの支部からの増援と思われます」

 

伝声管からのその報告に

 

「総員戦闘配置、こっちも直ぐに上にあがる。

 

シュライヤはアデルやアピスを守ってやってくれ、ジョークはボイラー室へビエラの手伝いを、ギンは着いてこい」

 

と指示を出して急いで指令室へ向かうのだった。

 





わぁい、マトモなのもいるけど色物ばっかだな(鳥に熊に鼠に魚に骨に…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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