起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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千年竜編もあと2、3話程度ですかねー

皆様いつも誤字訂正、感想、評価等ありがとうございます


無双鈍熊 ドンクリーク

 

自分達の艦隊の一隻が簡単に航行不能になった事により他のE8支部の艦隊は慌てて砲撃を始めた。

 

次々に飛んでくる砲弾を飛び拳砲や嵐脚で破壊しつつ

 

「総員!防備を固めろ!!俺は直接艦隊に乗り込み障害の排除にあたる!!

 

それからシグマ!マガツノ!お前らは敵軍艦を航行不能にしてこい!後が面倒だから沈めるなよ!

 

カフウは相手の武装の破壊を、ギンはアピスの護衛を頼んだ。

 

アピスは竜じぃについててやれ、俺はちょっとあいつらを吹っ飛ばしてくる、それこそ二度と竜じぃを…竜骨を手に入れようと思わないようにな」

 

「…本当に大丈夫なの?確かにクリークおじさん強いみたいだけど…」

 

確かにアピスの心配は道理だ、だが

 

「まぁ見てろ、あの程度ものの数じゃ無いさ」

 

そう言って甲板から素早く飛び立ち月歩にて手近の軍艦に降り立つ。

 

するとわらわらと出てくる海兵達、それらを纏めて吹き飛ばしつつ考える。

 

まぁ一隻に100人と考えて大雑把にそのうちの半数…五十人が非戦闘員としてもそれが右翼、左翼合わせて30隻。

 

そうなると戦えるものは1500人、それに加えて30隻の大艦隊からは砲撃を放っている。

 

だがそれがどうした、確かに数で攻めるのは間違いでは無い。

 

しかしそれが通用するのは相手が並の強者であった場合の事、こっちはこれでも魑魅魍魎の跋扈するグランドラインでもそれなりに戦ってきた男だぞ?

 

そうこう考えているうちに船の中から増援が出てくる様子は無くなったものの今度は鎖を伝って隣の船から増援が。

 

うぅむ、先に鎖をぶった切っておいた方が良かったか…と思いつつ隣の船からくる増援を吹き飛ばしつつ腰から一本の長剣を引き抜き鎖の方へと前進。

 

「ひ、怯むな!!相手は所詮一人、数はこちらが上だ!!」

 

明らかに尋常では無い雰囲気を持つ長剣に海兵達は一瞬躊躇するも恐らく上官であろう海兵の指示に意を決して襲いかかってきた。

 

まぁ付き合う道理は無いので剣腹で衝撃波を放ちつつ相手を次々に叩きのめしていく。

 

「くっ…、敵を包囲しろっ!!手足からの衝撃波…恐らくエリック殿と同系統の能力者だ!!」

 

やがて相手はこちらを囲うように陣形をとるが、悪いな別に能力者じゃないんでね、と思いつつひと抱えはあるだろう鋼鉄の鎖にスッと剣を上段に構える。

 

「馬鹿めっ!その鎖は鋼鉄製だ!たかだか剣で斬れぬものと知れぇいっ!!」

 

煩い外野を他所に七星剣を一閃、鋼鉄製の鎖は殆ど抵抗無く切り落とされた。

 

続け様に2本目、3本目と切り落とし再び包囲網へと向き直れば

 

「なっ!馬鹿な!!鋼鉄製の鎖を易々と…ま、まさかあの剣はかの伝説に謳われる"最上大業物"なのか!?」

 

残念ながらそれも外れだ、確かに一部では宝剣扱いされていたが最上大業物では無いんだよな…

 

「さて、このまま続けるつもりなら命まではとらないまでも手足の一本や十本くらい覚悟してもらうが…」

 

そう言って剣を指揮官と思しき海兵に向けるも

 

「ぐっ!!人間の手足は十本もついていないっ!!銃士隊構えぇっ!!てぇっ!!」

 

その言葉と共に予め囲いの外に配置していたのだろう、その指示と共に一斉に銃撃が放たれるも

 

「全員合わせりゃ十本もどころか百本でも二百本でもありそうだがな…」

 

その銃撃は金属音を立てて簡単に弾かれると

 

「衝撃波だけじゃ無く身体の硬質化だと…!?くそっ一体何の能力者だっ!?」

 

エリックの戦いは伝わってないのか?というか仮にも海兵なんだから六式くらい知っておけよ…と考えるもここが東の海だった事を思い出す。

 

まぁ主に使ってるのは本部海兵の上位クラスだけだしな…

 

「まぁ兎に角しばらく大人しくしててくれ、こっちは他にも相手にしなきゃいけないのがいるんでなっ!!」

 

それと共に剃で踏み込み指揮官の眼前へ、その腹を打ち抜けば

 

「少尉!?くっ、准尉に指揮系統の移譲を!」

 

「馬鹿っ!!その前に相手の排除をっ!!」

 

「か…勝てるかっ!あんな化け物!!」

 

この船の指揮官がやられたからだろうか、一気に混乱する部隊だったが今度は軍艦が大きく揺れ更に混乱は大きくなる。

 

「む、マガツノが舵をやったか?じゃあこの船はもう問題ないな」

 

と、ダメ押しに船首の三連装砲を蹴り飛ばして次の船へ。

 

似たような事を繰り返しながらどんどんと船を渡り歩くクリーク。

 

マガツノは軍艦の舵を自慢の角で吹き飛ばし、シグマは長い腕で帆柱に抱きつくと俗に鯖折りと呼ばれる技のようにへし折っていた上で、更にダメ押しとばかりに半鳥形態へと変化したカフウがその口から火線を各艦の大砲へ連続して吐き出していく。

 

そして次々に生み出されるのは舵が壊され、帆を叩き折られ航行不能となった上に軍艦の大砲は次々と沈黙させられ更に主立った戦闘員達はたった一人の人間に次々に叩きのめされた上で頑丈な筈の鋼鉄製の鎖は叩き斬られ…と、ネルソン自慢の"連環の計"は次々に、そして丁寧に破られていくのだった。

 

流石にそれを見ていたネルソン准将も平静ではいられず、扇を両手で握りしめるとまるで折るかの如く力をいれる。

 

「ぐぬぬ、ぐぬぬぬぬ!何をやっておじゃるかぁっ!!ワシの連環の計の為に支配下に置いたE6支部もE7支部も全く使えぬでおじゃるなぁっ!!

 

だいたい何じゃあれは!!奴がエリックを倒したというのか!次々に…次々にわしの連環の計を破りおってぇっ!!」

 

「ネルソン・ロイヤル准将!こちらの被害は甚大です!!各艦から救援要請と襲撃者の情報が次々に!」

 

「襲撃者は何者でおじゃるかっ!!」

 

「はっ!不明でありますが手足からの衝撃波を発しつつ身体を硬質化させる能力者だという報告であります!!」

 

「えぇいっ!!ならば超巨大砲用意!軍艦ごとで構わん!!奴も能力者でおじゃる!!海に叩き落とせばこちらの勝利でおじゃるっ!!

 

先ずはあの化け物を止めるのじゃ!あの千年竜の乗った船はそれからで構わんでおじゃる!!」

 

ネルソン准将のその言葉と共にE8支部旗艦…海上移動要塞の艦橋の奥から普通の大砲とは比べ物にならない大きさの大砲がせり出したのだった。

 





というわけで一支部を遥かに超える軍艦の数は他の支部から引っ張ってきた模様(ということにしました)

原作でも30隻近く引っ張ってきていたのでどう辻褄合わせだもんか考えました。

そしてアニメオリジナルだから致し方ないといえば致し方ないのですがとても気になっていた点…"ゾロがアラバスタより遥か前のこの段階で鋼鉄を斬った"というイベントの存在を消去できました。

因みにこの作品でアニオリ、劇場版のフラグ潰しをするという発端は全てそこが気になっていたから、という理由です。

どうしても、どーうしてもそこが気になってたんですよね…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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