起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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あちこちに雨が酷く河川の氾濫などもあり読者の方々は大丈夫だろうか…


鎌鼬に剣 ドンクリーク

さて…無事に頭は仕留めたが…

 

「さて…まだやると言うならそれなりに痛い目を見てもらうが…」

 

それと共に指をゴキゴキと鳴らせば残った海兵達は武器を構えつつも後退りする。

 

もう一押し必要か…と何人か吹っ飛ばそうかとしたところで

 

「なっ!!ネルソン准将がやられているだと!?」

 

「ふふふふふっ!!ネルソンを片付けてくれるとは好都合!これで竜骨はワタシのものだ!!」

 

そう言いながら海上要塞に乗り込んできたのは軍艦島で相手をした少佐とエリック…今更何しにやって来たんだ?

 

「貴様っ!?准将の救出が目的では無かったのか!!貴様はネルソン准将に雇われた傭兵だろう!!」

 

「はっ!あんなはした金程度で…とっくにその分の働きはしたのだ!これ以上あんなブタに従っていられるか!!

 

ブタとは言え流石に権力だけは持っているからな!こうしてお前が厄介な戦力を片付けてくれたお陰でワタシが竜骨を手に入れる事が出来るのだっ!!」

 

はー、最初っから横取りする気だったかこいつ。

 

まぁ邪魔な相手を敵対者に片付けさせるというのは良い手かもしれんが…その敵対者の始末はどうするんだろうな?

 

「くっ…ネルソン准将の代わりに私が指揮権を引き継ぐっ!!

 

先ずはネルソン准将を後退させろ!!それから航行不能とされたE6支部、E7支部の艦隊の救助を!!」

 

「ハーディ少佐っ!!千年竜は如何されますかっ!?」

 

「はぁ!?まだあんな御伽話を本気にしているのか!何が不老不死だ馬鹿らしい!!作戦が失敗した以上これ以上あんな眉唾物にかかわってる暇は無い!総員直ちに作業にかかれっ!!」

 

またエリックと海兵達を相手にする事になるかと思えば意外や意外、海兵達は少佐…ハーディ少佐の指示に従い撤退準備を始めた。

 

「ふん!怖気づいたか!まぁいいこれで竜骨の独占はワタシのものだな…」

 

「あー、エリックだったか。お前もいい加減諦めたらどうだ?」

 

「黙れぇっ!!ワタシは…ワタシこそが竜骨を手に入れて不老不死となり完璧な存在となるのだ!!」

 

「いや、軍艦島でやり合った時にわかったろ?お前じゃ俺に勝てないぞ?」

 

「ぐっ…ごほん、さてここに来る前に情報は集めたぞ、身体は鋼鉄のように硬く、手足から衝撃波を放ち、更には空をも飛ぶという規格外の能力者…

 

更には鋼鉄をも切り裂く最上大業物を所持し、それを以ってあのブタ自慢の連環を切り裂いた…成る程成る程、確かに貴様は強いだろう。

 

いくらワタシが鎌鼬を発生させるカマカマの実の能力者で、その斬れ味は名刀に匹敵するといえど最上大業物の斬れ味には及ばないだろう、だが…これでどうだぁっ!!」

 

それと共にずっとスキを伺っていたのだろう、鎌鼬を発生させ甲板にあった七星剣を吹き飛ばすとジャンプしてキャッチ。

 

というか刀のランクと斬れ味がごっちゃになってないか?最上大業物だから斬れ味が最上と思ってる節があるようだが…というか七星剣は最上大業物では無いが。

 

「なっ!!おいバカやめろ!!」

 

「ふははははっ!!これでワタシの鎌鼬は最上大業物の切れ味を放てるようになった!!

 

後悔してももう遅いわぁっ!!」

 

それと共に柄に手をかけ一気に抜き放つエリックだったが

 

「ぐっ!!なっなんだこれは!!ワタシの中に何かが…ぐっ!ぐわぁぁぁっ!!」

 

と叫んでしばらくすると脱力したかのように七星剣片手に腕をダラリとさせた。

 

「だから止めろと言っただろうがっ!!素手で触るからだバカ!」

 

そう言いつつさっさと手放させようと近づくもエリックはだらりと下げていた腕を一気に振るい

 

「ぬぉっ!!マジか!?」

 

その斬撃は空気を切り裂き、更には避けたクリークの背後にあった艦橋を真っ二つにして見せたのだった。

 

「フフフ、フハハハハッ!!馴染む!馴染むぞぉっ!!」

 

「馬鹿な事言って無いでさっさとその剣を離せ!!」

 

「馬鹿な事言ってるのは貴様だっ!!この剣と竜骨さえあればワタシは真に完璧な存在になるのだ!!"妖火斬(ようかざん)"!!」

 

その言葉と共にエリックが振るう七星剣から放たれるのは緑の妖しく燃え上がる炎

 

「なっ!?伝承にはあったがその機能使えたのかよ!!」

 

流石に迂闊に得体の知れない炎に当たるわけにはいかないので大きく距離を取れば

 

「ふははははっ!!これで竜骨はワタシの物だっ!!」

 

エリックは再び斬撃を今度はベアトリーチェ号へと放ち、"あろう事か"斬撃に乗って飛んでいくという離れ技を見せたのだった。

 

「いや流石におかしいだろう!?まさか七星剣が悪魔の実の能力を底上げしている…?いや!!七星剣があの体を乗っ取りかけてるのか!!」

 

直ぐ様追撃、途中で嵐脚や飛び拳砲を放つもエリックは意に介さず真っ直ぐにベアトリーチェ号へ

 

自身に向かって来る脅威を感じたのか顔を青ざめさせたアピスと、険しい目つきのギン、二人の表情が見えた所でようやくエリックに追いついたクリークは

 

「いい加減諦めろっ!!"金剛体術・拳々破っ(けんけんぱ)!!」

 

それと共に頭上からエリックを殴りつけるとエリックはまさに夢に手が届かんとした所で海へと叩き落とされた。

 

「ふー…まさかこの東の海で冷や汗かく自体になるとは思わなかったな…

 

っと!さっさと引き上げないと溺れかねん!今度から七星剣もしっかり離さないようにしないとな」

 

とクリークはエリックを慌ててベアトリーチェ号へと引き上げ、念のために持って来ておいた海楼石の手錠を嵌めると気絶したエリックをがんじがらめに縛って牢に放り込む。

 

そして途中で手放したのかエリックを引き上げた時にその手に持ってなかった七星剣を回収すべく再び海に飛び込むのだった。

 

 




危険物の管理はきちんとしましょう。

しかしこれでクリークは文献でしか確認できなかった"映画でサガが使っていた特殊能力"を自分の目で確認できましたね。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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