今回ONE PIECE最新劇場版"スタンピード "の敵が出ています!!
ネタバレは極力抑えていますがどうしても見たくないという方は飛ばす事を推奨します!!
ここで関わらせとかないと出番が23年後になってしまうのでここで戦わせます。
ベアトリス号の甲板で先程の事を思い出しながら何とかシャボンディの被害を減らせないか考える。
実際あの天竜人達が排除できればと思うがそうそう簡単にはいかない。
まずアレらがここシャボンディ諸島に来るのは奴隷の買い付けに来てるからでありこの時点で他の場所に行かせるというのは使えない。
次に権力の大きさが違う、何しろこちらは世界政府の下部組織であり奴等にとっては小間使い程度のものであろう。
無理に排除しようとすれば世界政府あたりから苦言が呈されよう事が目に見えている、下手すればこっちが物理的に排除されかねん。
"例の件"が、上手くいってしまえばアレらの横暴による死者は減るかもしれんが上手くいくかはわからんしな…
「ガチで暗殺でも視野にいれてやろうか…」
「…いや物騒な事言わんとって下さいよ大佐ぁ」
暗殺云々を聞いていたのだろう、パスクア大尉がそう言いつつこちらに話しかけてきた。
「ん、すまんがシャボンディだと考え方が物騒になって敵わん。でどうした、何か緊急か?」
「はい、センゴク大将からの緊急案件ですぜ、緊急らしいんで直ちに通信室までお願いします」
センゴク大将からの呼び出し…しかも緊急とは、厄介な事にならなければ良いが…
まぁ勿論厄介事で無いわけが無くクリークはその難題に頬を痙攣らせるのだった。
そして数日後、クリークはとある島にて巨漢と一騎討ちを行なっていた。
片や筋骨隆々と言って差し支え無いクリークは棍を、片や負けず劣らず筋骨隆々な素手の男は両手が黒く染まった状態で自在に拳を繰り出す。
そして素手の男が振り下ろしの一撃を加え、そしてクリークはそれを棍を横にして受け止めようとして
「ぬぁぁぁあ!!俺のグングニール二号がぁ!!!」
殆ど抵抗無く、半ばから分解された愛用の鉄棍を手に嘆く、ちょっとこの任務キツすぎないか!?と思いながら。
時は遡りつい先日、海軍大将センゴクよりとある海賊の捕縛命令が下ったのが始まりであった。
目標の名は"ダグラス・バレット"、現在多くの部隊を割いての作戦行動中であり既に戦闘が始まって1日が経過しているがイマイチ決定打に欠けており攻めあぐねているとの事でこうなれば一気にカタをつける事になったらしい。
"バスターコール"の発動も視野に入れているとの事だったが原作だと発令されたのってオハラとエニエスロビーの2つだけじゃなかったっけ?ビッグマムより後の話か原作で語られてないだけ?
バレットはかつて海賊王、ゴールド・ロジャーの一味であり"ガルツバーグの惨劇"を引き起こした張本人である。
ロジャー亡き後海賊海軍政府問わず無差別に襲撃を繰り返しておりその危険性から今回の作戦が承認された模様である。
注意事項として相手の能力により武器等はあまり効果が無いだろうとの予測から"試作兵装群"は置いてきたが愛用の棍までやられるとは思わなかった。
武器に覇気を纏わせる練習をもっとしっかりやるべきだったと思うも相手は勿論待ってはくれない。
「まだだぁ!!」
棍を投げ捨て殴りかかってくるバレットの拳を両腕で受け止め動きが止まった所に
「ちょっとは考え事ぐらいさせろやぁ!!」
ふくらはぎと大腿部に蹴りを叩き込む。
相手がよろめいた所で素早く距離を取り
「小断!大断!鎌威断ぃ(かまいたち)!!!」
脚で斬撃を放つ嵐脚の変形型の腕による三連撃で相手を吹き飛ばし改めてバレットを見やる。
ボロボロの軍服のような意匠の服に筋骨隆々とした体躯。
棍が半ばで分解されたのは能力によるものだろうがそれが無くても凄まじい戦闘力である。
「ふはははは!いいぞ海兵ぃ!!」
もうやだこの筋肉おばけ、バトルジャンキーかよ。
鷹の目もかくやと言わんばかりに鋭い眼光と歓喜するかのような表情、泣く子も更に泣きそうな凶悪な表情でボロボロになった軍服を脱ぎ捨てて悠然とこちらに歩みを進めるバレットに対して泣きたくなる、これで更に悪魔の実の能力を使ってないというのだから始末に負えない。
とは言え現在作戦行動中でありクリークの仕事は友軍が完全撤退するまでの足止めの為逃げる訳にも行かず何とか足止めに徹するも先程より更に重たくなった拳に対しこちらも正面から殴りかかる。
というか一人で足止めってなんか上層部か政府に目をつけられるような事したかしら?など思いながら鍛え上げた拳を振るう。
そして数分後
「ははは!楽しいなぁ!海兵ぃ!」
バレットが一発殴る、それをノーガードで受けよろける
「楽しくねぇよ筋肉おばけぇっ!!」
そしてこっちが殴り返す、バレットがノーガードでたたらを踏む
技術もへったくれもない単なる一発ずつの殴り合いが行われていた。
そしてそんな中
ぷるぷるぷるぷるぷる
気の抜けるような鳴き声で腰ポーチの子電伝虫が鳴き出した
相手の拳を「ちょっと待ったぁ!!!」と言いつつ両腕を交差して受け止め…ズシッと地面に足裏が食い込む感じがしたが無視する。
『クリーク!!五分以内に撤退しろ!それを越えたら"バスターコール"を始める!!』
それだけ言って切れたセンゴク大将からのありがたいお言葉である。
「なぁダグラス・バレット」
腕を振り抜いた状態で律儀に待ってくれていたバレットに対し声をかける
「どうした海兵」
「もうすぐ"バスターコール"が行われる」
「!!…海軍の総力を上げた最大攻撃とやらか。上等だ、正面から迎え撃ってやろうじゃねぇか!!」
「俺まで巻き込まれるからこの場は撤退していいか?」
取り敢えずダメ元で聞いてみると
「ちっ、骨のある相手がいたってのに…ならば誓え、おれはここを生き残り再びおまえの前に現れてやる。
そしたらその時にまたこのおれと戦うと!」
てっきりまだやり合うものかと思っていたが意外にもその言葉だけで離脱を認めてくれた。
"バスターコール"がかかったんなら生き残る事は無いだろうがここは受けておこう、相手も覚悟決めてるようだし…
「わかった、お前が生き残ったらまた再戦する事を誓おう」
そう言い放ちバレットに再戦を誓う、というか断ったらこの場を逃げ切れるかわからないし。
「…そうだ海兵、お前の名前はなんだ」
「俺はクリーク、ドン・クリークだ。海軍で大佐をやってる」
「そうか、覚えたぞドン・クリーク。いつか必ずまた戦おう…」
そう言うとバレットは脱ぎ捨てた軍服を拾い軍艦が見える方向へ去っていった。
取り敢えず手を合わせてなむなむと祈ってそんな事やってる場合じゃない!と気付いて大慌てでその場を離れる。
結局その時の戦闘は"バスターコール"による攻撃の後バレットにのされた海賊達の急襲が決め手となりようやく捕縛されダグラス・バレットはインペルダウンへの投獄が決定されたそうである。
というか生き残ったのにびっくりである、だがまぁ脱獄不可能と言われるインペルダウンに収監されたんじゃ出てこられな…
"黒ひげ"、"level6"、"脱獄囚"いやな単語が頭をよぎり
『ならば誓え、おれはここを生き残り再びおまえの前に現れてやる。そしたらその時またこのおれと戦うと。』
あの時のバレットの言葉を思い出す。
「おいまさかこれ脱獄からの再戦とかないよね?」
技術班のとこに行く途中で立ち止まって漏らした言葉は誰にも聞かれずに消えていった…
おとこのやくそく、なおフラグ
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)