起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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しおりを挟んでいる方には申し訳ない、現在改訂中につきしおりのズレが発生しますのでご留意願います。

さて、サンジは美人…には見えないけど美人コックと料理勝負やってるから他のとこ終わらせてしまおう


道化の蠢動

 

一度当たった弾痕に寸分の狂いなく当てるという変態的絶技にウソップやナミがドン引きする中でダディは笑いながら

 

「さて、もし貴様らが一般市民に危害を加えるようならこの銃弾はお前達に向かう事になるからな?」

 

そう言ってそのまま去って行った。

 

「おいおっさん、かっこよかったぜ!ま、ぱぱには敵わないけどね!じゃあばよ!!」  

 

キャロルも件のゴーグルをウソップに手渡すとそう言ってダディの元へ。

 

そんな姿を

 

「あんまり会いたくないわね…というか見た目はお嬢さまみたいなのに凄く口悪いわねあの子」

 

 

「あぁ、最初からあんな感じだったぜ?しかしダディのおっさんの隠し球ってあれか…多分あの銃弾だったら倍はいけそうだぞ?」

 

「寝てる途中に見えない位置から狙撃されたりして」

 

「おいおいコエーこと言うなよ!あのおっさん多分そんくらい出来るぞ!?」

 

「ま、そこは子連れのダディに"一応"勝利したアンタに期待しておくわ。さてじゃあさっさとやる事済ませてグランドラインに入るわよ!!」

 

そう言ってナミはさっさと歩き出しウソップは

 

「おいナミ!ちょっ待てよ!」

 

と慌てて後を追いかけるのだった。

 

そして2人はそこで料理コンテストに参加している新たな仲間となった凄腕のコック、サンジの姿を見つけたのだった。

 

…一方その頃彼等の船長である麦わらのルフィは端的に言って迷子となっていた。

 

元々この街は度重なる発展によりかなり入り組んでいる、そう原作以上にである、ゾロが武器屋に辿り着いたのも奇跡…若しくは刀に呼ばれたのかも知れないが。

 

それはさて置き寂れた酒場でかの海賊王の昔の話を聞いてワクワクするルフィは道中あちこち見ながら、時に怪しいフード姿の男に処刑場への道を教えてもらいつつ着々と処刑上に近づいていた。

 

そしてもう1人…

 

「あ?道化のバギーだと?」

 

「はい、海軍独立遊撃隊のユキムラ少将からの連絡です。

 

何でも情報を元に進路を確認した所このローグタウンに向かったのではないかとの報告です、日数から換算するに既にこのローグタウンに潜伏している可能性は高いとの事ですが…どうされますか?」

 

「確かリミットを超えた海賊…モンキー・D・ルフィだったか?奴に敗れたという報告じゃなかったか?

 

しかしガープ中将に加え海軍独立遊撃隊まで出張って来てやがるとは…何考えてやがる?」

 

「…恐らく復活したのでは無いかと、別の海賊旗…金棒のアルビダの旗も確認されています。

 

それに遊撃隊はよくこちらにも来ますし偶々被っただけではないのですか?」

 

「だったらいいんだが…しかし奴は執念深い、となるとそのモンキー何某に仕返しをする可能性は充分に考えられるな」

 

「そう言えば報告が遅れていましたが件のモンキー・D・ルフィの顔写真が届いています」

 

そう言って海兵が一枚の写真を渡せば

 

「何かあると踏んでいたが…あの麦わらの小僧だったか…。

 

このモンキー・D・ルフィは既にこの島に上陸している、リミットを超えたとは言えまだそれだけだし懸賞金も懸かってないなら扱いは一般人だ、海賊から守らんわけにゃあいかんだろう。

 

この男は処刑台広場に向かった筈だ直ちに数人送れ、それから第一中隊第二中隊は出撃準備、第三第四部隊は四小隊にわけ東西南北の港に向かわせろ、奴等の船があれば拿捕しておけ。

 

たしぎはどうした?とっくに戻ってるのか?」

 

「あっはい、先ほどサガ曹長から報告がありました」

 

「ならあいつの部隊にも準備させておけ、…おれの予感が正しけりゃちょっと騒がしくなるかも知れん」

 

そんなスモーカーの言葉に

 

「やめて下さいよ大佐…冗談に聞こえないのですが…」

 

「いいからさっさと動け!報告があり次第出るぞ!!」

 

そして何の因果か悪戯か、ローグタウンに一筋の風が舞いルフィの麦わら帽子を吹き飛ばした。

 

ふわりふわりと飛んでいく、大切な帽子なので慌てて追いかければやがて帽子はパサリと地面に落ちルフィがそれを拾ってかぶり頭を上げると

 

「おぉ!処刑台じゃねぇか!!」

 

早速とばかりに処刑台の足元まで来るとゆっくりと登り出せば広場を見張っていた海兵は目敏く見つけ直ぐに報告、報告を聞いたスモーカーは

 

「なにぃ?処刑台を登ってるだと!?直ちに部隊を隠密的に包囲させろ、バギーが麦わらにつられて出てくりゃ後は捕縛するだけだ。

 

…しっかし何考えてやがる麦わらの小僧、…この町のシンボルにもなってる処刑台に何かしてみろそん時ゃ地獄の果てまで追っかけてやる…」

 

あの男の死に場所でしかもこのローグタウンの観光名所となっている場所を思い出しながら言った所ではたと気づく。

 

「…まさか!!そうか奴は自身に何者かの手が及んでいる事を察してわざとわかりやすいあの場所に出てきたのか!?

 

…となると頭は回るようだな、バギーの捕縛にあたってなんとかコンタクトがとれりゃいいんだが」

 

スモーカーが準備をしつつそこまで考えが及んだ所で

 

「すいませんスモーカーさん!遅くなりました!」

 

「おせぇぞたしぎぃっ!!それより"剣客隊"は動けるんだろうな!」

 

「はいっ!サガさんに言って出撃準備を整えてもらってます!」

 

「グズグズしてんなよ、事は一刻を争うんだ隊長のお前がしっかりしろよ?

 

さて…全員聞けぇっ!!一般人の救出及び海賊であるバギー、アルビダの両名の捕縛が任務となる!

 

奴らの狙いとおもわれる男は現在処刑台広場にいるらしい、いつでも援護に入れる態勢を作りつつ目標の出現を待ち、目標の出現と同時に一般人を退避させると同時に目標に強襲をかける!以上だ!総員任務開始!!」

 

スモーカーのその号令に海兵達は続々と動き出し

 

「目標が無事に現れればいいのですが…しかし風が強くなってきましたね」

 

「…あぁ、こりゃ少しばかり荒れるかもしれねぇな」

 

たしぎのその言葉にスモーカーは空を見ながらそう返すのだった。

 

 

 

 

 

 

 





と言うわけで賞金はまだかかってないので海軍にとっては"まだ"庇護対象です、まぁすぐにそう言ってられなくなるでしょうが…

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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