起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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前話は自分でも少し思ってましたが読みにくいので修正しました、結構加筆やら訂正やらしてごっそり変わりましたが流れは変わってないので悪しからず


騒動顛末 ドンクリーク

グランドライン、マリージョアに存在する海軍本部。

 

その一室で多くの将官が集まる中、上座ではアフロにサングラスの男…ブランニュー少佐が資料を片手に議会の進行を行なっていた。

 

「えー、次はモンキー・D・ルフィ。旗印は髑髏に麦わら帽子です…まず海賊旗の無断掲揚が5回を超えた事による通常処理にて懸賞金を100万ベリーから始めます。

 

無断掲揚の罰金はきちんと払っていましたが流石に規則ですので…報告によると…詳細は不明ですがローグタウンにある特別管理の処刑台を倒壊させたそうです。

 

ですので今回はいつも以上の階級の人間にも集まってもらったのですが…」

 

「ぶぁっはっはっは!流石わしの孫じゃ!やる事が派手じゃな!!」

 

「言っている場合か!!一応あれを目的に観光に来るものも多いんだぞ!もし処刑台を守れなかった事に対する疑念が海軍に向いたらどうするつもりだ!!」

 

センゴクは頭を押さえながら笑うガープに文句を言い、そんな姿にブランニューは大丈夫かな、この会議、なんて事を考えていた。

 

「…なんと、ガープ中将のお孫さんですか。

 

何とか説得して服役させる事は…出来たらとっくにやっていますよね、何でもありません。

 

えー続けます、情報によればモーガン支部大佐…失礼、元支部大佐を破り、更に道化のバギーを奴が牛耳っていた島から排除しているとの事なので戦闘力は高いものと推察します」

 

「少し質問してもいいだろうか?」

 

「はい、何でしょうモモンガ中将」

 

「ローグタウンにはスモーカー本部大佐がいた筈だが捕縛はどうした、出来なかったのか?」

 

その言葉にブランニューは少し詰まるも言わないわけにはいかないで

 

「実は…あの街で"ドラゴン"に遭遇したとの報告をスモーカー大佐本人が送ってきています」

 

その言葉にガープやセンゴクなどは眉一つ動かさずに、しかし周りの将官は一気にざわつき始める。 

 

「あんた達、会議の途中なんだから静かにおし」

 

そんな中をよく通る声で紡がれたその言葉に辺りは徐々に落ち着きを取り戻した。

 

「まったく…大の男が何人も情け無いねぇ、いつかは捕らえないといけない相手さね、シャキッとしたらどうなんだい」

 

そう言って周囲を鎮めたのはドラゴンの名前にも眉一つ動かさなかった1人の老女、海軍本部中将にして"大参謀"の異名を持つ超ベテランの海兵であった。

 

「し…しかしおつるさん、奴がローグタウンで確認されたのなら何か企んでいる可能性も…」

 

との問いかけにも

 

「だからシャキッとしないかい。アンタ達はこれまで座していただけかい?クリークを筆頭に色々とやれる事はやってきた筈だよ?そんなアンタ達が今更革命軍の1人や2人怖がってどうするんだい…」

 

つるは静かに相手を諭して再び席に着く。

 

「えー…報告を続けます。それにより惜しくもモンキー・D・ルフィを取り逃がしたとの事です。

 

因みにスモーカー大佐は艦隊を率いてリヴァースマウンテン付近まで追いかけたものの、嵐に阻まれその間に逃げられたそうです。嵐の中をスイスイと進んでいた事から余程腕のいい航海士か操舵者がいるのではないかとの推察です」

 

「ふーむ、じゃあわしの孫はグランドラインに入ったという事じゃな!会うのが楽しみじゃわい!!」

 

「あのガープ中将、言ってる場合では…」

 

ストロベリー中将が冷や汗を流しつつ言うもガープは横で怒気を漂わせるセンゴクに全く気づいていない様子。

 

会議の邪魔ばかりするバカ者を部屋から追い出したセンゴクは

 

「さて、話を戻すか…モンキー・D・ルフィの仲間に関しての情報は出てきているか?」

 

「はっ、一番ネームバリューがある者であればロロノア・ゾロ…三刀使いの賞金稼ぎです。異名である"海賊狩り"の方が通りが良いかと」

 

「ほう…その異名なら耳にしたな。何でも東の海ではかなり名の通った剣士だったか?」

 

「そうですストロベリー中将、そしてユキムラ少将からの報告ですが…王下七武海"鷹の目"のミホークと決闘を行い生き残りました」

 

その言葉にはストロベリーだけでなく周囲の者も目を見開く

 

「その上にローグタウンにて試験運用中であった"海軍剣客隊"が奴一人に敗れたとの報告もあります」

 

「なっ!馬鹿なっ!!あの部隊はそれぞれが各支部から選抜した腕利きの剣士達だぞ!!そこら辺の海賊に敗れるわけないだろうっ!!」

 

その言葉にモモンガがおもわず立ち上がり反論するも

 

「相手の腕がこちらを超えていたのでしょう…他にも仲間は数名いるものと思われますが現在の所、詳細は不明です」

 

ブランニューのその言葉にモモンガは気が抜けたように椅子に座り込む。無理もないだろう、アドバイスを受けたとは言え、自身が推進していた計画がたった一人に破れたのだから。

 

「…剣客隊はどうしている」

 

「スモーカー大佐から専任追討の申請が来ていますので、それが受理されれば彼の艦隊に同行してグランドライン入りするのでは無いかと。

 

あぁ、忘れるとこでしたモンキー・D・ルフィの仲間についてユキムラ少将から報告が他にもあります、オレンジ髪の少女と長鼻の少年、そしてあの赫足の薫陶を受けたと思しき金髪の青年と海賊狩りが仲間だと思われます。

 

オレンジ髪の少女と長鼻の少年は漠然としすぎて不明ですが金髪の青年の名はサンジ、という名前らしいです」

 

「ほう、よく調べたな…しかしあの赫足の元にいたのか…戦闘力は?」

 

「まぁ、彼はコックとして有名であった為ニュースクーにも取り上げられていましたので…フルボディ本部大尉から報告が来ています。ちょっとした縁で戦ったものの戦闘力はかなり高いものと思われるとの事でした」

 

「ふーむ…1700万の賞金首を撃ち破っており支部大佐も撃破…少なくとも本部少佐クラスの実力はあるだろう、下手したらそれ以上。

 

更に処刑台を倒壊させたというのは…まぁ偶然にせよ何にせよ世界政府がまたぞろ煩いだろうからな、そして本部大佐からも逃げ切れる程度の実力はあり、なおかつ仲間もタダものじゃないと来た…どうするブランニュー?」

 

説明を受けた事柄を纏めながら考えてブランニューにそう問いかけるセンゴクの目は"お前が決めろ"と言っていた。

 

「…彼の人柄は不明ですが、かと言って情報の通りであればマニュアル通りなんてやってられません!!

 

故にわたしは極めて異例ですが、このモンキー・D・ルフィに彼が討ち破った道化のバギーの倍となる3400万ベリーを!そして次に脅威と思われるロロノア・ゾロには道化のバギーと同じく1700万のベリーを懸賞金として指名手配しようと考えます!初頭手配としてはかなりの高額となりますが如何でしょうか!賛成の方は拍手をお願いします!!」

 

ブランニューの決定は大勢の拍手によって決定され

 

「では次の議題です、道化のバギーの懸賞金見直しについてですが…」

 

そして決定と同時に即座に多くの人間が動き、迅速に手配書が発行されあちこちにばら撒かれたのだった。

 

 

 




バギーの懸賞金が1700万になっているのは仕様です、まだ上がるけど

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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