起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ネフェルタリ・ビビ 17歳

知力 そこそこ
武力 そこそこ
カリスマ そこそこ

器用貧乏では無く割といい感じに纏まったオールマイティタイプ、とは言え流石に専門の者には敵わないのですが。


王女の策謀

「さて…それじゃ交渉を始めましょうか?」

 

口火を切ったのは麦わらの一味の航海士であるナミ、彼女は航海士としての腕もかなり高く、そして知恵もまわる為一味のご意見番としての側面を持つ。

 

「いいわ、でどこまで聞いてたのかしら?」

 

「勿論最初からよ?ここは賞金稼ぎの巣で貴方達バロックなんちゃらがあたし達を酔い潰して賞金を手に入れようとしてたとこからかしら?」

 

何でもないようにそう言うナミにビビは

 

「あら、と言う事は潰れたフリ?まぁ確かに怪しすぎるわよねぇ…今までの大部分は何の疑いも無く歓待されてくれたんだけどなぁ?」

 

「そこら辺の海賊と一緒にして欲しくないわね、酒造と音楽の町で歓迎がこの町の生業だなんて怪しすぎるわよ。

 

…とは言え気付いてたのはあたしと、ついでにゾロくらいで他の男どもは何の疑問も持ってなかったみたいだけど…」

 

そして断続的に上がる爆発音に

 

「あら始まったみたいね、とりあえずこちらの望みは貴方達の船に乗せて欲しいって事、そしてアラバスタまで向かって欲しいのよ」

 

「ふーん?まぁやってあげてもいいけど10億でどうかしら?」

 

「流石に10億はがめついんじゃ無いの?…そうね、三千と四百万ってとこでどうかしら?」

 

「それは安すぎるわ、それにその端数は何よ、仮にも一国の王女なんでしょ?わかった半分の五億でどう?」

 

「五億ねぇ…アラバスタと言う国をご存知?五千と百万」

 

「その端数が妙に怖いわね…因みにアラバスタについては初耳ね二億五千」

 

「グランドラインでも有数の文明大国と称され平和な国"だった"わ、七千万」

 

「だったってまた意味深ね…二億、これならどうかしら?」

 

「一億、流石にこれ以上は無理ね今国では革命の気運が高まってるわ、そしてその裏にいたのが"バロックワークス"」

 

「一億かぁ…流石に十億は高望みしすぎたと思ってたけど一億かぁ…まぁいいわ一億でも十分に大金だしね、でバロックワークスってのは何?」

 

「そうね、そこら辺から説明しておこうかしら…あら終わったみたいね」

 

交渉を続けている間断続的に響いていた爆発音がいつの間にか鳴り止んでおり

 

「くっそ、めんどくせぇ奴らだったぜ…」

 

「だからゾロ!親切に飯食わしてくれた奴らが敵ってどう言う事だよ!」

 

「いやだからあいつらおれ達の首を狙ってたんだって!」

 

迎撃に出た二人が言い争いをしながら戻ってくる所だった。

 

「ルフィー!アンタの言う親切な人とやらは全員賞金稼ぎよ、あたし達が酔い潰れてるところを捕まえる算段だったらしいわよ!」

 

疑問を呈するルフィにナミがそう声をかければ

 

「なっはっはっはっは!なんだそういう事か!てっきり好物が無かったから怒って斬っちまったのかと思ったぞ!!」

 

「テメェと一緒にすんな!!」

 

そんな二人にビビは

 

「へぇ…Mr.5とミスバレンタインの二人を相手にして目立ったダメージは無し…これはいい拾い物だったわね」

 

と呟いたのだった。

 

そしてルフィ、ナミ、ゾロとビビの四人で話し合いが続けられる。

 

「で、話の続きだけどバロックワークスというのは秘密犯罪結社、その仕事は諜報、暗殺、盗み、賞金稼ぎと多岐に渡るわ」

 

「へぇ、賞金稼ぎやってるだけじゃねぇのか…」

 

「賞金稼ぎはあくまで結社の資金集めの為の一部門に過ぎないわ、社訓は"謎"、社員達は全て素性は隠されており全員がコードネームで呼び合うわ。

 

ボスであるMr.0を筆頭にMr.5までそれぞれのパートナーを含めオフィサーエージェント、そしてMr.6からMr.9まででそのパートナーを含むフロンティアエージェント、わたしやイガラム…Mr.8の事だけどそれはこっちに含まれるわ」

 

「あぁ、あのちくわのおっさんか」

 

「ちくわ…あのおっさんテメェのいうちくわから大砲ぶっ放してきやがったぞ?」

 

「はいはい、横道にそれるから黙って聞いてて、で何であなたは追われてたのかしら?」

 

ゾロの言葉に目を輝かせるルフィをナミは嗜めて話の続きを促す。

 

「わたしが狙われたのはその謎を犯したからよ、ボスであるMr.0含めた幹部達の情報なんかを探ったからそれに対して狙われたんでしょうね」

 

「でもおかしな話ね、そんな正体もわからないようなボスの話をどうして聞くのよ?革命機運が高まってるって言ったのと関係が?」

 

「…聞きたい?」

 

「う…乗り掛かった船だし別にいいわよ」

 

「バロックワークスの最終目的は国の乗っ取り…"理想国家の建国"その土地として選ばれたのがわたしの国であるアラバスタ王国よ。

 

そして今手柄を立てて数字が上に行けば上に行くほど後の建国時に高い地位が約束されているわ、その為に社員は少しでも地位を上げるべく命令には忠実ってわけよ」

 

「何とも壮大な話ね…ってちょっと待って、その革命が成功したら報酬はどうなるの!?あたしの一億ベリーは?」

 

「うーん…そうなったら払うのも難しくなるわね…」

 

と思わず立ち上がるナミだったがそこでルフィが

 

「なぁなぁ、お前何か隠してんだろ?」

 

と何かに察したのかルフィがビビに対して疑問を呈すれば

 

「それは…まぁわたしも一国の王女だし隠し事の一つや二つや十や百あるけど…何が知りたいのかしら?ボスの正体?具体的な方法?革命の止め方?」

 

「そのボスって誰なんだ?おまえ潜入して正体掴んだんだろ?」

 

「ちょっとルフィ!相手は一国の乗っ取りを企んでる奴なのよ!絶対ヤバイ奴に決まってるでしょ!」

 

「そうね、それは聞かない方がいいわよ?貴方達も狙われる事になるかもしれないわ。ボスの正体が王下七武海の一角"サー・クロコダイル"なんて事はね…あ」

 

そして爆弾を落としてビビはわざとらしく口を抑えるのだった。

 

 

 

 




というわけでMr.5ペアの戦闘はカット、"勝負の邪魔だっ!"のシーンは描きたかったけど入れる余裕がありませんでした。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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