と言うわけでロビンの登場です!裏で色々やっているようですが何やってるんでしょうね!
Mr.8ことイガラムはビビからエターナルポースを受け取るとMr.5、ミスバレンタイン、それからビビが潜入している間に作り出したシンパを乗せアラバスタへ。
「へぇー、能力者を顔だけ出して海水を詰めた樽に…確かにアリと言えばアリね、樽に入れるのが大変そうだけど」
無事に出航したイガラム達を見送ってナミは自分達の準備をしつつ出発前に見た方法を思い出す。
「確かに相手は力が入らなくて動けなくなるから有用なんだけど、相手が気絶なり何なりして無防備な時にしか使えないんだけどね」
そう言いつつ肩を竦めるビビにナミはそれもそうか、と考え直す。
ここで能力者が海に嫌われる、という定義について話しておこう。
悪魔の実を食べるデメリットに"海に嫌われる"というものがある、これは別に教訓めいた話してなどではなく海の悪魔の化身とされている悪魔の実を口にした者は海に嫌われ、一生カナヅチになるというものだ。
能力者は海に入ると体から力が抜け、能動的に能力を使うことができなくなり沈んでしまう。とは言え全身ではなく体の一部分だけが浸かっている場合…半身浴以下であれば症状は軽く能力も行使できるのだが。
この場合の海とは、川や風呂なども含めた水が溜まっている場所全てを指す為、今回ビビが編み出した方法である"能力者を海水を入れた樽に詰め、呼吸出来るよう顔だけ出して閉じ込める"というのは確かに有用だろう。何せ首から下は全身海水に浸かっており能力で脱出しようにも自身の意志では使えず、身体能力を用いて脱出しようにも全身の力が抜けて動けないのだから。
状況を掴めてないウソップとサンジを叩き起こし有用そうな物をどんどんと船に詰み込みビビの
「舵を川上へ、少し上がれば支流があるわ。それで少しでも早く航路に乗れる筈よ」
との言葉にナミは頷き指示を出し、ウソップやサンジは未だ文句を言いつつもナミの後で説明してあげるから!と言う言葉に一先ずは納得しつつも忙しく働く。
「ビビ、追手が来るとしたらどれくらい?あのイガラムって人はどれくらい時間を稼げるかしら?」
「…そうね、バロックワークスの社員は約二千人、そしてそのうち二百人はオフィサーエージェント…Mr.5から上の幹部達の部下でビリオンズと呼ばれているわ。
そして残りの1800人程がミリオンズと呼ばれるフロンティアエージェント…Mr.5から下のナンバー持ちの部下というふうに大別されるわ。
そしてそのミリオンズは半数近くが資金集めの為に賞金稼ぎとしてウイスキーピークのように網を張っているの、そしてこの近辺にもその巣はいくつかあるらしいわ。
…それを考えると追っ手は100や200は超えるでしょうね、下手すれば千人押し寄せてきても不思議じゃ無いわ」
その言葉を聞いてナミは何でこんな目に…と悲観するも乗り掛かった船だし一億ベリーの為だと思い直す。
「でも今のところ問題無さそうね…」
「えぇ、追手から上手く逃げられて良かったわね」
「本当ね、賞金稼ぎは襲ってくるし、王女様が転がり込んでくるし、挙句の果てには七武海に狙われるなんて波乱万丈だったけど…」
「気を抜いて船を岩場にぶつけないように気をつけてね?」
「あはははは、今さらあたしの腕を疑うっていうの?…って誰!?」
何の疑問を抱かずに返事を返していたナミだったがその声の持ち主に全く心当たりが無いことに思い至りバッと振り返ればそこには船の欄干に腰掛ける妙齢の美しい女性。
褐色の肌に艶やかな黒髪は肩で切り揃えられ、そして黒の上下に黒いハット…そしてその豊かな胸の間には金色のモノクルペンダントが唯一の装飾品として存在を主張していた。
「いい船ね、さっきそこでMr.8に会ったわよ?」
突然の乱入者にゾロは刀に手をかけそしてビビはその言葉で
「まさか…まさか貴女イガラムを!!なんで貴女がここにいるのよ、ミスオールサンデー!!」
おとりを買って出たイガラムを排除したのだろうと悟ったビビは拳銃を構えた。
「さてどうかしら?でもおとりなんて…ばかね、そんなの船ごと吹き飛ばして仕舞えばいいだけよ」
そう言って握り拳をパッと開いて見せるミスオールサンデー。
「ちょっとビビ!今度はMr.何番のパートナーなの!?」
自身が幼い頃から共にいた護衛が殺されたからか叫ぶビビだったがナミのその声に
「この女は…Mr.0、クロコダイルのパートナーよ!!ボスの正体を知っているのはこいつだけ!そしてわたし達はこいつを尾行する事でボスの正体がクロコダイルだという事を確信したわ!」
「まぁ正確には尾行させてあげたんだけどね?」
「何だ、いいやつじゃねぇか」
「知ってたわよそれくらい!!そしてボスに告げ口したのもどうせアンタなんでしょ!!」
「さぁどうかしら?」
「何だ、やっぱ悪いやつじゃねぇか」
「…一体何が狙いなの!アンタの目的は一体何なのよ!!」
「さぁ?まぁ、しいて言えば…バロックワークスを敵に回して国を救おうとしている王女サマがあまりにも健気だったからじゃないかしら?」
「…っ!馬鹿にして!!」
そう言って再び拳銃を構え直すビビに刀を抜き放つゾロ、ナミも仕込み棍を構えルフィも拳を構える、そしてウソップはパチンコをサンジは拳銃をミスオールサンデーに向け半包囲するも
「…あまり物騒なものを向けないでもらえるかしら?」
それと共に不可思議な能力でウソップとサンジは欄干からひとりでに投げ出され、ほかの面々の武器は何らかの力にはたき落とされた。
「なっ!!」
「悪魔の実の能力者!?」
「ふふふっ、そう焦らないでよ別に私は何の指令も受けてないわよ、この辺りに来たのはただの散歩よ、貴方達と争う理由は無いわよ」
それと共に今度は不可思議な力でルフィの麦わら帽子がポンとミスオールサンデーに向かって投げられる。
「なっ!てめっ!!帽子返せこんにゃろ!!喧嘩売ってんのか!勝手におれ達の船に乗ってそれに帽子まで!おれはお前を敵だと見切ったぞ!出て行けコラァ!!」
「…貴方が麦わらの船長、モンキー・"D"・ルフィね。
不運ね、バロックワークスに命を狙われる女王様を拾った貴方達も、少数の海賊に守られるお姫様も…いくら船長さんがおじさまのお気に入りとは言え…なによりも不運なのはこの船の進路…」
「…おじさま?いや、それよりもこの船の進路が何だってのよ!!」
「その進路の先は"リトルガーデン"、このままであれば貴女達はアラバスタにたどり着けず、そしてクロコダイルの姿さえ見る事なく命を落とすでしょう」
そのミスオールサンデーの断定するかのような口調にビビは息を飲むのだった。
出航直後の爆破は無かったとは言え敵の、それもボスのパートナーがここに現れたという事はおとりを買ってでたイガラムはもう…イガラムを殺すなんてなんて酷いやつなんだー()
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)