起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

306 / 524

皆様いつも誤字訂正、評価、感想等ありがとうございますー

そらそろナミ達の描写もせねば…


風雲急を告げる

 

「これは…ダメね壊れてるわ」

 

「なかなかないもんだなー、使えるログポース」

 

「そりゃそうだろ、結構繊細なんだろうしこの環境なら雨晒し野晒しならそうそう持つもんでもないだろうからなぁ」

 

ナミ、ウソップ 、サンジの一行はこの島で志半ばで倒れた者達の遺留品集め…あわよくばログポースやエターナルポースが手に入れられないかと密林を彷徨っていた。

 

「ブロギーの師匠ー!船とか見えますかー?」

 

あの巨人同士の決闘で何らかの感銘を受けたのだろう、ウソップは目標としているブロギーに声をかければ

 

「おーう、島の端に一隻見えるな…割と状態は良さそうだな」

 

「よし、ならばそっちに向かいましょう。状態がいいのだったら食料なんかも残ってるかもしれないわね!」

 

そうしてナミ達は意気揚々と船を遠目に確認したブロギーの案内で島の外縁に向かえばそこには小型の帆船、大きさとしてはメリー号より少し小さいくらいだろうか。

 

成る程確かにブロギーが言ってたように状態はかなりいい、問題は船の横に書かれた文字であった。

 

「…なぁナミさんこれって」

 

「…言わないでサンジくん、あたし達は何か使える物がないか探しに来た、そして偶々使えそうな物がありそうな海賊船を見つけた、それでいいのよ」

 

「…はー、なるほどなひょっとしたらエターナルポースもあったりするかもな」

 

そこにあった小型帆船は"翼にレイピアを持つ髑髏"、そして船の横にはデカデカとMr.3の文字…Mr.3の船、智略天然丸がそこには停泊していたのだった。

 

「んん?よくわからんが知り合いの船なのか?」

 

「まさか、あたし達にとっての敵よ。公認海賊のリストに旗印も無し、という事は違法海賊の船だし積荷をパクっても問題ないのよ。

 

さぁ!ウソップ 、サンジくん!使えそうなものを片っ端から持ち出すわよ!」

 

そうして天然智略丸から食料や水、武器などを運び出すも

 

「…流石にログポースやエターナルポースは置いてないか」

 

「本人が持ってるって事か…しっかし留守番の1人もいないとは随分と不用心なこった」

 

「まぁ楽勝で良かったじゃねぇかよ!なぁナミ、どうする?追手を探すか?」

 

「そうね…物資や船の品物を確認したところ多分この船に乗っていたのは2人、恐らくMr.3とそのペア…とにかく一旦船に戻りましょう、これだけ荷物が多いと身動きが取れないわ、幸い信号弾はまだ上がって無いし…」

 

ナミがそう言った直後だった、空を切り裂く音と共に登る一本の赤い光…何かあった時に打ち上げると決めていた信号弾が放たれたのだった。

 

「ありゃ…追手を見つけたって事か?」

 

「…まさかビビちゃんに何か!?ナミさん!」

 

「ドリーさんがいるし大丈夫だと思うけど…ウソップ !アンタはブロギーさんと一緒に荷物を船に、サンジくんはあたしと一緒に来て!」

 

「お、おぅ!1人だったら絶対断ってたけどな!ブロギー師匠がいるなら安心だ!」

 

「クソ剣士と合流したらあいつも…来る途中で道に迷うのがオチか?」

 

「兎に角お願いね!ホントだったらもう一組の船も探したかったとこだけど…」

 

そう言ってナミとサンジは信号弾が上がった方に、ウソップとブロギーはゴーイングメリー号を停泊させている地点へと向かったのだった。

 

一方信号弾を打ち上げたビビ達は

 

「ゲギャギャギャ!やるじゃねぇか能力者!巨人のパンチを正面から防ぐか!!」

 

「ったく!なんて馬鹿力だガネ!!私はお前なんぞに割いてる時間は無いのだガネ!?」

 

流石に能力者三人相手には不利だと悟ったのかビビの強い進言によりルフィはドリーの参戦を渋々承諾、ドリーがMr.3に躍りかかったのだった。

 

Mr.3も能力者とは言え流石に巨人を正面から相手にする程強い訳でも無いがそこは自身もオフィサーエージェントだという矜持の元何とかドリーの拳を受け止めて捌いていく。

 

「そらぁっ!これは耐えれるか能力者!?」

 

と両の拳を組み振り下ろすドリーにMr.3はこれは不味いと感じたのか

 

「っ!!Mr.6!ミス・マザーズデー!こっちを手伝うガネ!!」

 

と思わず叫ぶも

 

「えー?本当は火山が噴火したタイミングで2人を捕らえるって言ってたじゃないのぉ?このタイミングで現れるから巨人に攻撃されるのよぉ、自業自得なんじゃないのぉ?」

 

ロロノア・ゾロは身動き一つとれず、最優先目標のネフェルタリ・ビビも足を拘束されているので出番がないミス・マザーズデーはいつの間にか服を着て自身の爪の手入れを

 

「はっはっはっ!頑張ってくれMr.3!!我々は所詮フロンティアエージェントだからね!流石に巨人を相手に出来る程じゃない!」

 

何が楽しいのかルフィの拳撃を正面から受けつつも飛ぶ拳撃を撃ち放つMr.6

 

「っ!使えない奴等だガネ!!キャンドルウォール・ミルフィーユ!!」

 

加勢しようとしない2人に苛立ちつつもただの分厚い蝋の壁では無く何層にも重ねた蝋の壁で自身を覆う空間を作り出しそこにドリーの両拳が着弾、凄まじい轟音と共に土煙があがる。

 

「流石巨人ってとこかしらぁ?これはオーナーにも伝えとくべきねぇ、少なくともビッグ・マムはこれ以上って事だしぃ…」

 

とミス・マザーズデーはごく偶に自身の本拠地にやってくるあの"歳の割には随分と若々しい"姿を思い出す。

 

そして土煙が晴れた頃には半壊したMr.3のキャンドルウォールとドルドルの能力で作り出したのだろう大楯でドリーの拳を受け止めるMr.3の姿

 

「くっ、どちらかが無ければ潰されてたガネ…Mr.6!ミス・マザーズデー!一度退くガネ!剣士と王女は任せたガネ!!」

 

流石にこのまま巨人とやり合うのは得策では無いと判断したのだろうMr.3は袖から煙幕筒をばら撒き即座に森の中へ、それに続いて

 

「じゃあねぇ、麦わらくんに巨人さん?また後で会いましょう?」

 

「さらばだルフィくん!この続きはまた後で!!」

 

Mr.6とミス・マザーズデーも身動きの取れないビビとゾロを連れてその場を退いたのだった。

 

「なっ!待てぇっ!ビビとゾロを返せっ!!」

 

ルフィの叫びは虚しく三人はゾロとビビを連れ煙の中に姿を消したのだった。

 

 

 

 

 

 





というわけでゾロとビビが連れ去られた模様、ナミとサンジはこちらに向かってきておりウソップ は奪った品物を持って船へと向かっています。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。