起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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さてMr.3とサンジチームから始めますかねー


蝋燭の脅威

 

「さーて、ビビちゃんを拐ってくれた落とし前はきっちりつけてもらおうぜ!」

 

それと共にサンジの蹴脚がようやく体勢を立て直したMr.3を襲う。

 

「くっ!キャンドルウォール!!」

 

「へぇ、それがお前の悪魔の実の能力ってやつか、鉄の硬度ってのもあながち嘘じゃねぇって事か」

 

幸いにも火勢はだいぶ衰えており自身の能力がいつも通り使える事に安堵しつつ目の前の男を見るMr.3

 

「…キサマは抹殺リストには載っていなかったな、たかだか数名の少数海賊団が我々に勝てると思っているのカネ?」

 

「それはどうかな!コリエ・シュートッ!!」

 

「無駄だと言っている!ドルドルアーツ・盾!!」

 

サンジが素早く横に移動しMr.3の肩に蹴りを打ち上げようとするも、Mr.3も当然それを自身の能力にて防ぐ、流石にこの状況なら自身の蝋も万全の状態だなとMr.3はほくそ笑みつつ、サンジは足に感じたその蝋の硬さに苦虫を噛みつつ

 

「ふー、確かに厄介な能力だな…だが陰険メガネ、てめぇは一つ忘れちゃいねぇか?」

 

あわよくば一人でさっさと決着をつけてしまおうと考えていたが成る程これは無理だなと考え後ろに控えているウソップに合図を出す。

 

「ふん、今更負け惜しみカネ?貴様らは我らバロックワークスに逆らったのだ命乞いくらいなら聞いてやらん事も無いガネ?」

 

一方Mr.3は自信を取り戻したのか再び相手を見下したかのように言うも

 

「はっ、誰がそんな事するかよ。蝋ってのは溶けるんだろ?何の対策もなく能力者と戦うと思ったのか?」

 

その表情はサンジの言葉に一瞬で曇り怪訝そうな顔に

 

「なっ!貴様まさか!」

 

それと共に飛んでくるのは複数の瓶、それらはMr.3の頭上にて破壊されガラスと一緒に当然Mr.3に降り注ぐ。

 

「うし!完璧!」

 

瓶を放り投げ、間髪入れずに鉛星で瓶を砕いたウソップ はガッツポーズをとり

 

「これは…酒?猪口才なマネを…こんなもので私を倒せると思っているのカネ!?」

 

突然酒をぶっかけられ、割れた瓶の破片を身に浴びたMr.3はこめかみをひくつかせながら言うも

 

「あぁ、悪いな陰険メガネ…だが知ってるか?酒って燃えるんだぜ?」

 

そのサンジの言葉にMr.3の顔がひきつり

 

「その通りっ!サンジが料理に使うやつだから引火性は高いぞ!必殺・火炎星!!」

 

それと共に火薬と油を詰めたウソップ 謹製の特殊弾がMr.3に着弾、先に身に浴びた酒の影響もあり大きく燃え上がる。

 

「なぁっ!熱ぃっ!だ、誰か助けるガネっ!!」

 

「いかせねぇよ… 首肉(コリエ)!肩肉(エポール)!背肉(コートレット)!鞍下肉(セル)!胸肉(ポワトリーヌ)!もも肉(ジゴー)!からの…羊肉(ムートン)ショットっ!!」

 

突然猛火に包まれ自身の能力も満足に使えない状態のMr.3にその連続攻撃を避けれる筈も無く最後の一際強力な後ろ蹴りによって白目を剥いて倒れたのだった。

 

「よーし!おれ様の計画通りだな!!」

 

「ま、いくら能力者って言っても弱点がわかってりゃこんなもんか…」

 

サンジとウソップ の二人は倒れたMr.3に土をかけて鎮火、予め用意していた海水が入った樽にぶち込むというビビ直伝の拘束方法でMr.3を見事に捕らえたのだった。

 

「よし、こっちは終わったしどうする?」

 

「そうだな、ウソップ お前はここでこいつを見張ってろ、おれはナミさんかビビちゃんの手伝いに行ってくる…あぁ、麗しのミス・マザーズデーに会いに行ってもいいかもなぁ、とてもセクシーだったし是非ともお近づきになりたいもんだぜ」

 

だらしのない笑みを浮かべて鼻の下を延ばすサンジに

 

「おいおい、程々にしとけよ?えーと、ビビはMr.3の相方の女のとこでナミはルフィのとこだったか?ミス・マザーズデーって奴はゾロが相手にしてるんだったか?」

 

「なっ!あのクソ剣士!ミス・マザーズデーに手を出したらぶっ殺す!!待っててくれミス・マザーズデー!」

 

それと共にその場から駆け出しあっという間に遠くなるサンジの背中を見ながら

 

「あぁ、行っちまった…まぁ相手はロギア並って事だけどゾロとサンジの二人なら何とかなんだろ」

 

自分で言っておいてなんだがとてもあの二人が仲良く協力して敵を倒す、何て事は考えづらいなと思いつつも大人しくMr.3の見張りを続けるのだった。

 

そして一方ビビはミス・ゴールデンウィークを捕らえる為に彼女の元まで来ていたが何故か今はシートを広げた上で二人ゆっくりとお茶をしていた。

 

「…はっ!?どうしてわたしはミス・ゴールデンウィークとお茶なんか!?」

 

「あら、もう切れちゃったんだ…まぁいいじゃないミス・ウェンズデー、Mr.3がやられちゃったからあたしとしてはあんまり戦いたくないんだけどなぁ?」

 

ミス・ゴールデンウィークの言葉にビビは彼女の情報を思い出す。

 

見た目は三つ編みおさげにりんごほっぺ、今見ているゆっくりとお茶を飲む姿からしてもなんて事は無い普通の少女だが、その実態は感情の色すら絵の具でリアルに表現できる「写実画家」であり、彼女は人の感情すら操るという催眠術のような技を使うと聞いている。

 

「…そういうわけにもいかないのよ、貴方の能力は厄介そうだしね!」

 

それと共に腰の拳銃を引き抜こうとしたビビだったが

 

「まぁまぁ落ち着いて…カラーズ・トラップ"友達の黄緑"…わたし達は友達でしょ?今別に争わなくてもいいじゃない」

 

ミス・ゴールデンウィークが手に持った筆を一閃、その言葉と共にビビは毒気を抜かれたように、何か大切な事があった筈だけど…と思いながらも

 

「ごめんなさい、ちょっと気が立ってたみたいね」

 

とその場に座り直すのだった。

 

 





可哀想なMr.3、特大キャンドルサービスセットもキャンドル・チャンピオンも発揮する事無く倒された模様、まぁ対策がわかってればこんなもんですよね…

そしてミス・ゴールデンウィークがえげつない、ルフィと違って効きにくいというのは効果時間という違いで表しています。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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