起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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最近暑さが酷いですねー…でもクーラーは喉痛めるからあんま好きじゃ無いんですよね…いや入れた方がいいとはわかってるんだけど…

そして日間ランキングに上がってたワンピースの二次、ロギアの巨人とか絶対に手に負えねぇ…


鉄壁への一矢

ルフィとMr.6の戦いは土煙が立ち、周囲の木々はへし折られ、と激戦の様相を見せていた。

 

…とは言え実際にはゴムの身体を持つルフィに鋼鉄の身体を持つMr.6、物理…特に徒手空拳が効かないだけあり、お互いに激しく殴り合うものの二人とも全くのノーダメージ。

 

「くっそぉ、やっぱかってぇなぁ…盾のおっさん!お前、何の能力者だ!?」

 

「はっはっは!おれはカチカチの実を食べた能力者さ、身体を鋼鉄のように変化出来ると言えば納得かい?」

 

「面倒くせぇ能力だなぁ…、でもおれもゴムだからな!こっちの攻撃は効かねぇけどお前の攻撃も効かねぇぞ!ゴムゴムのガトリングっ!」

 

それと共に再び拳を繰り出すルフィだったが

 

「ふむ!いい啖呵だ!…だがそれは少し慢心し過ぎだね!"熱拳砲(ヒート・カノン)!!」

 

それと共に赤熱化したMr.6の拳がルフィに突き刺さり、想定していなかった攻撃に

 

「あ…あっちぃ!?くそっ!!何だそのパンチ!お前の能力硬くなるってやつじゃねぇのか!?」

 

「はっはっは!!空気との摩擦によって拳は炎を纏うのさ!!」

 

「なんだと!?すげぇなソレ!おれも出来るか!?」

 

「とまぁ冗談は置いておいて…」

 

「冗談かよ!おれも出来るかと思っちまったじゃねぇか!!」

 

「実際そういう技術があるのは確かだよ、特に君なんかゴムの特性もあるから習得出来そうな気もするけどね!」

 

「ふ、ふーん?そういうんならちょっと試してもいいかなー?…じゃなくてじゃあさっきのお前のパンチなんなんだよ!」

 

「はっはっは!言ったじゃないかルフィくん、おれは身体を鋼鉄のように変化できる…すなわち溶けた鋼鉄のようにも出来るって事さ!熱拳砲!!」

 

「うぉお!?」

 

何とか赤熱化した拳を躱すルフィだったがこれで戦いの天秤はMr.6に傾いた。

 

「さて、これでこちらの攻撃は君に有効になったわけだが…どうするかい?止めるかい?」

 

それまでは互いの攻撃が効かない故に膠着状態だったが、流石にルフィの身体がゴムで打撃を無効化するとは言え、熱は別…今までと違い迂闊に拳を受けるわけにはいかなくなったルフィは咄嗟に距離をとると

 

「こんにゃろぉ、ゴムゴムのぉ…バズーカっ!!」

 

自身の攻撃の中でも高い威力を持つ、両手を大きく伸ばしての掌打で相手を弾き飛ばそうとするも

 

「ふむ、いい拳だね!だがおれを吹き飛ばすには少し威力不足だね!"豪腕砲"!!」

 

「ぐっ、これでもダメか!?だったら…ゴムゴムのぉ…キャノン!!」

 

飛んでくる拳圧を受けつつもルフィはガトリングでもバズーカでもダメなら…と両方合わせればいいとばかりに繰り出した両拳はMr.6へと向かい、その威力を察したのか寸前に両腕を上げるも

 

「ぐぅっ!?」

 

あまりの威力にガードを超えてダメージを受けるMr.6。

 

「おしっ、通った!!どうだ、見たかこんにゃろ!!」

 

「はっはっは…まさかおれの鉄壁を破るとは…もっと分厚くしてもよかったかな?」

 

「しししっ、これでもうやられてばっかりじゃねぇぞ!」

 

「熱拳砲がよっぽど気に入らないようだね…しかし驚いた、砲弾を跳ね返す程度の厚さなら問題にならないようだね」

 

「もう一発行くぞぉっ!!ゴムゴムのぉ…キャノン!!」

 

それと共に再びMr.6を襲うルフィの拳…それを見て成る程、とMr.6は考える。

 

ゴムゴムのガトリングと呼んでいたゴムの反動を使った乱打とゴムゴムのバズーカと呼んでいた双掌打…どちらもゴムの反動を使っているがこのキャノンはガトリングという技の反動をバズーカに繋げる事で一点に集めたものだろう…

 

かつてゼファーに教えられた防御術によってその両拳を打ち払いつつ前進、技を放った後でガラ空きとなった胴体に拳を当て

 

「零距離…剛腕砲っ!!」

 

と相手の体を吹き飛ばした。確かに先程の技は強力だろう、戦艦の砲撃程度なら弾き返す厚さの鋼鉄…Level.3程度の硬度にしていたとは言え、その防御力を超える攻撃だ。

 

だが攻撃を加えるまでの溜めが必要だったり、攻撃を放った後も隙が大きい…とは言えそれを言うのも酷だろう、何しろこの技は初めて放ったもの、その辺りは自ずと洗練されていくだろう…だがまぁこれで戦力の底上げというオーダーは果たしたしMr.3も敗れたようだし、この任務は失敗だしさっさと撤退するべきか…と考えていたが

 

「うぉぉぉぉおっ!!ゴムゴムのぉっ…HEAT・ブレットぉっ!!」

 

「なっ!?この短時間で…しかもモノにするとは驚いたな!?」

 

ルフィの腕から放たれたのは高熱を纏った拳、流石に炎を纏うとはいかないものの腕をいつもより限界以上に伸ばし、更に高速で引き戻す事により熱を纏わせたのだ。

 

雑談で話した程度の事に対して思った以上の吸収力の良さにMr.6は目を瞠る。

 

Mr.6…本名はパール、カチカチの実の能力者にしてバロックワークスフロンティア・エージェントのトップ。

 

バロックワークスに入る前はグランドライン前半にて賞金稼ぎを行なっており、そこをスカウトされた…となっているがその実態は全く違う。

 

海軍本部海軍独立遊撃隊所属の本部少佐にしてバロックワークスに潜入しているスパイ…そんな彼は自身の本当のボスから一つの指令を受けていた。

 

"モンキー・D・ルフィの戦闘力の底上げ"

 

そしてそれは上手く行き、そして思った以上の伸び代にパールは思わず笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 




ゴムゴムの攻城砲を習得

ゴムゴムのHEAT・ブレットを習得

ゴムゴムの火拳銃(偽)的な技、火拳銃(偽)は覇気を纏っていないので炎を纏う程の熱量を繰り出す事が出来ません、ただし拳を伸ばす距離と拳を繰り出す速さを倍以上にしているので高熱を纏う拳となる、なおすごくあつい

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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