起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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いやぁ戦闘は筆が進むなー、Mr.3にオリジナル技があるのでご注意をば


蝋燭激突 ドンクリークさん

Mr.3かぁ…原作ではリトルガーデン編にて智略によりドリーを罠に嵌め、ブロギーを拘束した上にビビ王女とナミ、ゾロを捕らえたバロックワークスのオフィサーエージェント…そして汎用性に富む蝋を操る能力者だった。

 

その後海軍に捕縛されたんだっけ?そしてインペルダウンに投獄、インペルダウン編では蝋が毒や菌に強い防毒性を持つ事からあのマゼランの攻撃さえ防いだ程である。

 

確かに固まれば鉄の硬度を発揮するというのは強いんだが…如何せん鉄程度の硬さではなぁ、まぁ相手は正体バレしている事もありこちらを殺す気だろうがこっちは少し手を抜いてやるかとクリークは考えつつまずは振り下ろされたハンマーを軽々と片手で受け止めた。

 

「む、片手でこれを受けるか…どうやら怪力が自慢カネ?」

 

「さぁな?しかしドルドルの実か、随分と汎用性に富んでいるらしいな」

 

「ふん!その身で味わうがいいガネ!キャンドルロック!!」

 

それと共に拘束すべく放つたれる蝋をクリークは危うげ無く回避、それと共に接近してそのまま拳にて殴りかかる。

 

「キャンドルウォール!!その程度の拳で打ち破れると思わない事だガネ!」

 

「ほう、蝋と言う割には随分と頑丈みたいだな?」

 

「ふっ、私が生み出す蝋は固まれば鉄の硬度を持つガネ!そらっキャンドルロック!!」

 

そうして飛んでくる蝋を今度は敢えて右腕に受けて纏わせるとそのままMr.3に向けて大きく振り下ろせばMr.3は再び蝋の壁を生み出し防ごうとして

 

「なっ!ぶへぇっ!?」

 

ピキピキと嫌な音と共に右腕に纏っていた蝋と壁にしていた蝋が同時に壊れ、そしてそのまま拳がMr.3の顔面に突き刺さった。

 

「ふむ…こんなものか、いくら鉄の硬さを持ってようが同じ硬さをそれなりの速さで叩きつければ問題無いようだな…」

 

「なっ!貴様!!わ、私の能力を!!」

 

「あぁ、有効利用させてもらったとも。…しかしこんなもんか?ギャルディーノ、かつて四千万だか五千万だかの首を仕留めたって聞いたがただの噂か?」

 

「っ…!!舐めないで欲しいガネ!!ならばお望み通り絶望を味わえ!!出撃・キャンドルチャンピオン!!」

 

掛け声と共に体から大きく蝋を溢れ出させたMr.3の胴に、脚に、腕に白い蝋が巻きついていく。

 

そして程なくして完全に人型を取るとそれは拳を打ち鳴らしこちらに向き直り

 

「ミス・ゴールデンウィークの美術的塗装が無いのが残念だが…まぁ良いたかだかパワー馬鹿が一人この私の最高美術で叩き潰してやるガネ!!先程までは体格差もあったがこれで互角カネ?」

 

「へぇ、鉄の硬度を持つ蝋を全身に纏いパワードスーツのように扱うか…コンセプトとしては面白いな」

 

「その通りっ!鉄の硬度を持つドルドルの蝋でまろやかに体を包み込んだこの鎧に死角は無い!!そして食らえ!"チャンプファイト・おらが畑"!!」

 

それと共に高速で、まるで畑でも耕すかのように連続して振り下ろされる拳に対して

 

「おいおいおい、この甲板の表面は木製なんだから気をつけてくれよ?」

 

しかと受け止めるとそのまま放り投げる、幸いこの船の甲板は広いので海に落ちる事は無かったものの

 

「くっパワー馬鹿め、こうも簡単に受け止めるとは…だがこれならどうだガネ!"おらがべこ"!!」

 

それと共に今度は暴れ牛の如く爆発的な加速で両手を前に突き出した状態でこちらに突っ込んでくるMr.3

 

「触れる物は全て弾き飛ばす!!いつまで避けれるか見物だガネ!!」

 

まぁ避けてもいいが…背後には艦橋、流石に突っ込まれると表面の木板が壊されるのでそのままどっしりと腰を下ろし両腕を前に

 

「さて、誰が避けると言ったかな?」

 

「馬鹿めっ!!そのまま弾き飛ばされるがいいガネっ!!」

 

そして響く凄まじい衝突音、そして両者共にがっつりと手四つの状態で組み合っていた。

 

「なるほど、言うだけあって中々のもんだ、武器無し鎧無し鉄塊無しでここまでやるとはな?」

 

「む?何の話をしているガネ?まぁいい、止められると思っていなかったが迂闊に受け止めたのが貴様の運の尽き!!キャンドルジャケット!!」

 

Mr.3のその言葉と共に次々に自身で自慢げに言っていた鎧が砕け、そしてその下から白い蝋が溢れ出すと瞬く間に組み合っていたクリークの身体を飲み込み顔以外を覆ったのだあった。

 

「ふ、フハハハハっ!見たか!!これがここを使って戦うと言うことだガネ!!」

 

その言葉と共に自身の額をトントンと叩いて見せるMr.3にクリークは関心したように

 

「へぇー、鎧をそういう風に使うか…まぁ実際には違うんだろうが炸裂装甲みたいなもんだな、そしてそのまま相手を拘束する…成る程上手い手だ」

 

と相手を褒める、しかしMr.3は何か気に入らなかったのか

 

「貴様…危機感が足りないのでは無いカネ?いくら貴様がパワー馬鹿でも私のキャンドルジャケットは鉄の硬度を持つ。

 

あの巨人族さえ一度捕われれば抜け出せぬと自負している代物だガネ?

 

それに全身を覆われた状態では指一本すら動かせ無いであろう!最早貴様に出来る事は息をする事ぐらいだガネ!!」

 

「ほう!あの巨人族を!?それは凄い…おや?息をするだけでなく声も出せるようだが?あぁ、表情も変えれるな」

 

「貴様…まぁいい、これで貴様は煮るも焼くも私の自由だガネ」

 

「へぇ?火を使っていいのか?蝋なのに?」

 

「…口の減らない男だガネ、いつもであれば芸術活動に勤しむ所だが今は何より時間が惜しいガネ…おい、そこの男!さっさと食料と水、ログポーズを持ってくるガネ!!」

 

と少し離れた場所で戦闘を見ていたギンにMr.3は高圧的に言うのだった。

 

 




あぁ!!主人公が巨人族をも拘束する事が出来るキャンドルジャケットに捕まってしまった!!どうなっちゃうんだ!?

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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