起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ファンキーな女医

ナミは何かを置く音や混ぜるような音、そしてツンと鼻に感じる野草の香りに未だに意識は朧げながら目を覚ました。

 

「…誰?」

 

布団から起き上がり音の主にそう問い掛ければよほど驚いたのだろう、手にした薬皿を放り投げ壁まで後ずさる…何というか不思議な生物。

 

体型はかなり小型、おそらく子供程度の大きさの身体は茶色い毛に覆われておりその頭には桃色の帽子と二本の角、手には薬皿…あの音は薬関係かしら?狸…にしては違うし…と思いつつ入り口からそっと顔を覗かせる動物?に

 

「隠れきれてないし…何なのあんた?」

 

まぁ動物相手に聞いても仕方ないがそう聞けば

 

「う…うるせぇ人間!それとお前熱大丈夫か?」

 

「喋った!!??」

 

「ぎゃぁぁぁっ!!」

 

返事をした事に驚き思わず大声でそう聞けば悲鳴を上げて逃げる不可思議な動物、それに対して

 

「うるさいよチョッパーっ!!ヒッヒッヒ、熱ぁ多少引いたようだね小娘!!ハッピーかい!?」

 

そう言い放つ女性。恐らくかなりの老齢だろう白い長い髪に顔には深く刻まれたシワ、だがそんなものなどものともせずしかと伸びた背、ごく普通のスラックスに丈の短いTシャツ、そこから出た腹にはへそピアスというとてもファンキーな女性がいた。

 

「…?あなたは?」

 

「ふぅん…三十八度二分ってとこかい、まずまずだねあたしゃ医者さ"Drくれは"さ、ドクトリーヌと呼びな!」

 

そのまま左手に持つ酒瓶に直接口をつけぐいっとあおる彼女はそのまま右手の人差し指をナミの額に当てると正確な体温を測り、その言葉にナミは

 

「医者…じゃあここは…」

 

とドルトンの家でのルフィの言葉を思い出した、山の上に行かなきゃ医者いないって言ってたな、と思いながら周りを見回す。

 

石造りの大きな部屋だ、壁には武器や植物剥製など色んな物が雑多に飾られ、寝台の横には大きく作られた窓、外はかなりの吹雪であるが、部屋の中央には大きな暖炉が炊かれいる為か寒さは殆ど感じない。

 

「若さの秘訣かい?」

 

「うん、聞いてないわ」

 

ドクトリーヌの言葉をすぐさま否定する、少し気になったのは秘密だ。

 

「そう、ここは山の天辺にある城さね」

 

「だったらあたしの他に二人いなかった?」

 

「あぁあいつらなら隣の部屋で寝てるよ、ぐっすりとね。全くタフな奴らだよ」

 

ドクトリーヌのその言葉にホッと安堵するナミだったが突如ドクトリーヌがナミの上着を捲り上げると

 

「見な、こいつが原因だよ」

 

「え…!?何これ…!!」

 

そこにあったのはまるで内出血でもしたかのような紫色の痣のようなもの…どうやら昔流行った病で一度感染すれば宿主を5日で死に至らしめるダニによる感染症だったらしい。

 

とは言え既に百年前に絶滅しているらしく

 

「緑斑病の研究もあってね、ケスチアの抗生剤を持っておいて良かったよ」

 

「りょくはんびょう?何それ、ケスチアってのとまた違うの?」

 

「…驚いたそれも知らないのかい、まぁケスチアみたく5日で死ぬ病では無いよ。

 

まぁ恐ろしさはケスチア以上だがね、しかし何処から来たんだいアンタ達…太古の密林を腹でも出して散歩したのかい?ヒッヒッヒ、まさかそんな訳が…」

 

と軽く冗談を言えばとても心当たりがあるナミは

 

「あ…」

 

とリトルガーデンでの事を思い出す。

 

「心当たりがあるのかい…呆れた娘だね、モネに感謝する事だね、あの子の鎮静剤のお陰で少しは楽になってた筈だよ?」

 

とは言えナミはその名前に心当たりが無いので素直に聞けば

 

「んん?おかしいねあたしの見立てが間違ったかね?とは言え小僧の応急処置も投与されてた鎮静剤もあの娘のモンだと思ったが…」

 

その言葉にふとナミが思い出す、ベッドに横になっていた時に朧げながらも聞いていたこの国の医者は"二人"しかいないという話だ。

 

そして道中、それまで熱で意識も朦朧としていたのが途中で少し楽になった事も併せて思い出す。

 

「ひょっとして…もう一人の医者の人?ほとんど覚えてないけど運ばれてくる途中で少し楽になった気がするけど…」

 

「そうさ、あたしだけでなく国中の医者の知識を瞬く間に飲み込んだ化け物さ。

 

…しかし道中かい、あの娘の事だから見破った上でこっちに寄越したね…後で麦わら小僧に聞いてみるさ。

 

とりあえずあんたは寝といで、まだ完璧に治療は済んでいないんだ」

 

それと共にまだあまり力が入らないのだろう、半身を起こしたナミをドクトリーヌがポンと押せば再びベッドに倒れるナミ。

 

「どうもありがとう、熱さえ下がればもういいわ。後はあっという間に治るんでしょう?」

 

流石に医者としてその言葉は聞き逃せなかったのか

 

「甘いね!お前は病気を舐めている、本来は治療を始めて完治まで十日はかかる病気さね。

 

…またあの苦しみを繰り返して死んじまいたいなら話は別だがね、あたしの薬でも3日は大人しくしてもらうよ?」

 

三日という言葉にナミは慌てて起き上がり

 

「三日なんてとんでもない!あたし達先を急いで…」

 

ビビがあぁ言っていたとはいえ急ぐに越した事は無い、そう反論しようとしたナミだったが直後ドクトリーヌに押し倒され

 

「あたしの前から患者が消えるのはね…ヒッヒッヒ"治る"か"死ぬか"だ、逃がしゃしないよ…?」

 

「そんな…」

 

その気迫と首元に突きつけられた銀色に光るメスに反論出来ないのであった。

 

 

 




というわけでドンクリーク…じゃなかったドクトリーヌの出番です、前も思ったけど響きが似てるよね

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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