書き終わってみればほぼほぼワポルの話になってしまった…
ワポルが運命の出会いを果たしたのは8年前の"世界会議(レヴェリー)"でのことであった。
文句をつけられたと思い込み気に入らなかったネフェルタリ・コブラ王の娘をたまたま見つけたので偶然を装って蹴り飛ばし、一瞬ゾワっとしたので周囲をキョロキョロと見渡した時にその姿が目に入ったのだ。
どんなものでも貫けなさそうな鋼鉄の鎧、しっかりと地を踏みしめる変わった車輪、そして長く突き出た砲はとても力強く自分こそは兵器の王だと主張しているかのようであった。
その威容に一目惚れしたワポルは直ぐに近くにいた政府の役人を呼び寄せて詳しい話を聞けばなんでもそれは"戦車"という代物らしく、海軍主導の元で開発されている兵器らしい。
直ぐに何とか手に入れようとするも"アレ"は政府が各国に力を見せつけるべく無理言って借りている物だから無理だとすげなく断られた。
諦めきれないワポルは今度は直接戦車とやらの周りにいる部隊の元に出向きそこの指揮官と交渉するも
"これはまだ先行試作機であり一台しか存在しない貴重な物だ、どうしても欲しいのであれば量産後に代金を支払って買えばいいだろう"
とつれなく返された。
かと言って強奪するわけにもいかずその日は諦めてすごすごと自身の国であるドラムに帰ったのだった。
そしてあの日みた姿に想いを馳せつつ数年程した時についに待ち望んだ報告がワポルの元に訪れた。
第二世代型戦車が政府に納入されたとの報告である。
直ぐ様世界政府に購入を打診すれば用途を聞かれたので国防の為だと答えておく、そして提示されたのは莫大な金額。
ワポルは悩んだ、確かに払えない事もない…しかし既に限界まで民から税を搾り取ってる以上、これを払うとしばらくは今までのような生活は難しいだろう。
買うなら今即決で、とせっつく政府の役人の前でワポルは悩んだ末に決断、そして数ヶ月が経ち今か今かと落ち着かないワポルに世界政府の船が来たという報告が、慌ててそちらに向かえばそこには何度も夢にまで見たピカピカの戦車の姿。
そして対価としてずっと貯めていた金銀財宝を差し出せばこれには護衛として着いて来ていたドルトンが仰天、なんでもいきなり質素な生活を始めた自分に今までの生き方を反省し真面目に生きるようになったと思ったらしい。
"国の財産は貴方の玩具を買う為では無い!!"と煩い自身の部下にこれは兵器でありこれから先の国防を見据えて買った物であり国民の為だと熱弁をふるえばあっさりと納得、意気揚々と戦車を城まで運んでもらったのだった。(断崖絶壁の上に上げる為に気に入らない自身の教育係に頭を下げて頼み込む事になったが)
ネウロイ型戦車と呼ばれるソレを城内に運び込ませると早速操縦やら何やらをついてきていた海兵から教わる、あまりの複雑さにキレそうになるもここで諦めてはこれを操縦出来ないと考え何とか心を落ち着かせる。
習得には数ヶ月かかるも晴れて動かせるようになり自身の日課には毎日夜寝る前にネウロイ型戦車改め"ロイヤルブリキング号"と名付けたソレを磨き上げる時間が追加された。
そしてしばらく経ち戦車を買った事で傾いた国庫も回復してきた所で名のある技術者を招聘しロイヤルブリキング号の改修にあたらせた、機関の強化に装甲の強化、火力の向上に操縦性の簡易化などやる事はいくらでもある。
再び流出する国家の財産にまたドルトンが文句をつけてくるもこれを強化する事で国民の安全に繋がると説得、渋々納得するドルトンにやはりカバだなと思いつつもようやく改修が完了したロイヤルブリキング号を試運転とばかりに麓の森に入り込んだ。
…戦果は凄まじい物であった、このドラムで一番凶暴だと言われる肉食獣、兎の機敏さに熊の体格を併せ持つラパーンを相手に傷一つなく狩る事が出来た。
相手の攻撃は一切こちらの装甲を貫く事が出来ず、逆にこちらの攻撃は増設した速射機関銃によりあっさりとその肉体を貫く。
後は一方的であった、最初は仲間の敵討ちとばかりに襲ってきたが結局大半が殺され、一部は無理だと判断して逃げ延びたらしい、まぁ絶滅はさせる気は無かったのでどうでもいいが。
そして再び城に戻り(今回の試運転でまた気に入らない教育係に頭を下げる羽目になった)そして大事に磨く。
装甲の隙間まで丁寧に、そして上機嫌で鼻歌を歌いながら、そんなワポルに場内の人々はヒソヒソと噂するもワポルには知る由も無い、彼はただあの日見た威容を、一目惚れしたあの時の気持ちを、ただただカッコいい!欲しい!という純粋な気持ちを胸に戦車を磨くのだった。
…そしてそんな大事な大事な宝物であるロイヤルブリキング号が大口を開けた自分の方向に飛んでくる。
口を開かせるモネにそれだけはやめろと目で訴えるも効果は無し。
余談ではあるがバクバクの実は食べたものを反映させる能力だ。
だが一度反映させたものは再び反映させる事は出来ない、すなはち今これを食べさせられるともう戻せないのだ。
どんどん近づいてくる愛車を前にこれは食べたく無いと涙を流して顔を背けようとするもワポルを掴んだ雪はそんな事を許さず…そしてワポルの大事な戦車"ロイヤルブリキング号"がワポルの大口に飛び込むと同時に雪の腕がワポルの口を強制的に閉じさせた。
そしてモネが極細の針を数本投げるとワポルが沈黙、そこにモネの
「さてワポル…バクバクショック、目の前の敵と戦いなさい」
そんな言葉と共にワポルが俯いていた顔を上げると無言で己の体を異形へと変化させるのであった。
食べたものが再反映は出来ないというのは予想です、ドルトンをボコにした時は兵器人間になっていたのにルフィとの戦闘時には武器庫で武器の摂取が必要だった為です。
そしてモネがとんでもない悪女みたいになっています、大事なものを自らの手で壊させ、そして脳味噌に針を打ち込んで催眠状態に、そして大事なものを壊した事で得た力をふるわせる…書いててなんだけど普通に悪役のやる事じゃないの?まぁ被害者が被害者なので同情は湧きませんが。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。