そして全く関係ないですがあの海にシャークトパスいたら強そうだなと考えたり
ライトアップされた幻想的な風景…
あの激戦から二日程が経ち、麦わらの一味達は治療を終えた後逃げるようにドラムから旅立ちを果たした。
そこでDr.くれはの計らいによりヒルルクが残した最後の研究の成果がライトアップされ吹雪の吹き荒ぶ島に鮮やかな桜が咲き誇り、ライトアップされた雪と桜、そして満月のコントラストは誰もが呼吸すら忘れ感嘆していた。
恩人の最後の研究に大声で涙を流すチョッパー、その幻想的な風景に一味は見惚れる。
原理は簡単である、大砲で上空にとある物質を打ち上げそれが雪に付着すれば鮮やかなピンク色の雪を降らせるというものだ。
だが言うは易し、行うは難し。雪に付着させるのは簡単では無くヒルルクは長年の試行錯誤の末に命を落とす直前にこの研究を成功させたのだった。
"何故か"壊されていた武器庫から大砲を運び出し城の周りにズラリと並べ、唯一人の弟子を見送るべくヒルルクの研究成果を託されたドクトリーヌはそれを示して見せたのだった。
そして見惚れる一同を他所に島の反対側では
「ドラム島のぉ〜ふーゆざぁーくぅらぁ〜♪」
幻想的な桜をバックに緑の髪の女性が歌を歌い終え
「…はいカットぉっ!!撮影完了でーす!」
それと共に映像電伝虫での録画が終了される。
艦橋の一番上に作られた特設舞台でワノクニ風の装いに身を包まれた緑の髪の女性がバタバタとはためく髪を抑えてゆっくりとマイクを下ろす。
年の頃は20代程だろうか?スレンダーな体付きに歌を歌っていた時とはうってかわって半眼の眠そうな目つき、だがそれを差し引いても整った顔立ちで一般的には美女と呼ばれるに値する女性だろう。
ゆっくりとマイクを下ろす彼女のその周りでは多くのスタッフ達が椅子を用意したり、再度メイクの準備をしたり、風で乱れたヘアスタイルや衣装を整え直したり、とバタバタと走り回っていた。
「…他は無い?無いならもう戻るよ?」
「お疲れ様ですシュガーさん!とりあえずミュージックムービーの撮影はこれで完了です。
後は軽いインタビュー映像を撮影するので少し待って下さい」
「ん、飲み物もってきて」
「了解しました、それからプロデューサーからの伝言ですがもう一隻もそろそろ合流するとの事です」
「そ、じゃあ準備ができたら呼んで、あっちの船が来たらさきにそっち行くから」
そう言ってワノクニの装いに身を包んだ美女…シュガーは艦橋に作られた控え室に移動するのだった。
そんな後ろ姿を見て作業をしていたメンバーは
「いやーシュガーさん美人だよなー、流石世間でもトップアイドルなだけの事はあるよなぁ」
「歌も上手いし、美人だし…まぁオンとオフの時の差は凄いけどな、オフだとあんまり喋んないし偶に言葉のナイフが出てくるからなぁ…」
「おいおい、そのギャップがいいんじゃねぇか」
などと話をしていたとこでこれまたシュガーに負けず劣らず美人な女性が怒鳴るのだった。
「そこっ!!無駄話はいいからさっさと片付けるだわさ!グズグズしてると船から叩き落とすさね!」
「うっへ、マネージャーのオルガさん美人だけどおっかねぇんだよなぁ」
「馬鹿、また喋ってるとどやされっぞ?さっさと仕事終わらすぞ」
そう言って再び作業に戻る一団はテゾーロ財団芸能部門"ステラ・プロダクション"の所属社員である。
彼らはその専用船となる"ステラ・オブ・ゴールド"とオーナーの妻の反対を他所に名付けられた随所に黄金の意匠を持つこの船はオーナーの指示のもとドラム島をバックに新作のミュージックムービーを撮影に来ていたのだ。
幻想的な、通常ではまず見ることの無い風景に社員達は見とれつつもきっちり仕事をこなし映像を撮り上げ、後は確認と編集を残すのみである。
「後方に船!警備部門"ヴォイテク"のベアトリーチェ号です!!」
そこに響く見張りの声、そしてそれを聞くや否や金の長い癖毛をポニーに纏めた褐色の肌の美女…ステラプロダクションアイドル部門専属マネージャーのオルガは
「総員少し休憩だわさ!そこのアンタはシュガーを呼んでくるさね」
「あ、シュガーさんなら既に甲板の方に…」
「…相変わらずだわさ、どうせ蹴りでも入れに行ったんだろうさね。プロデューサーに撮影完了の報告は?」
「あ、まだしていません」
「じゃあこっちでしておくさね、アタシとシュガーは少し向こうの船に用事があるさね、各員休憩の後撤収準備、1時間程で戻って来るからそれまでに出航出来るよう準備しておくさね」
「了解しました、接舷しますか?それともボートでも…」
その言葉と共にオルガはその場で準備体操をすると
「不要さね、さて…鈍ってないといいだわさ、せっ!!」
それと共に軽やかに空中に躍り出ると
「おぉ!オルガさんの空中浮遊だ!」
「とっ、とっ…やっぱ反復が大事さね、踏み込みをミスるとこだったわさ。
じゃぁ後は任せるだわさ、さっきの映像の編集も出来るだけ進めておいて欲しいさね、戻って来たらチェックするきに!」
「了解です!」
その声と共にオルガは月歩でベアトリーチェ号へ、甲板に出てきたシュガーはふっと息を一つ吐くと身をかがめ一気に目を見開けばその腕がメキメキとまるで蝙蝠のような翼へ、そして真っ赤に染まった目でベアトリーチェ号を見定めるとバサリと翼をはためかせ上空に上がり、まるで一つの矢のように目標に突っ込むのだった。
真っ赤な目、蝙蝠のような翼を持つ能力…一体何の悪魔の実ナンダー()
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)