はー、研修疲れた
短く刈られた紫の髪に鋭い目つき、厚い唇と強面の顔の男の名はクリーク。
そしてその後ろにもう一人、こちらは化け物みたいな体格のクリークと違いごく一般的な身長の男で彼の名はギン。
クリークはごく普通の一般人が見れば裸足で逃げ出すか泣いて命乞をするか、二つに一つとまでは言わないがあまり関わり合いになりたくなさそうな悪人面、事実その顔だけで海賊と勘違いされた事も一度や二度では無い。
対照的にギンは物静かな、しかし戦うもの独特の雰囲気を持つ青年である。
しかし彼らは海賊では無くむしろその逆、クリークは幼い頃から海軍に所属する超ベテラン、叩き上げで海軍本部しかも本部中将の役職を待つ歴とした将官であり、ギンは幼い頃にクリークに拾われそして手ずから指導を受けメキメキと頭角を現した本部大佐の役職を持つ男である。
しかも二人ともその戦闘力は一騎当千、そこら辺の海賊など鎧袖一触…そしてそんな彼らが何故ここにいるのかと言うと
「久しいなテゾーロ、そしてエース…ってなんだその笑いを堪えるような顔は」
「いやだってなぁ…」
「なんだそのぱつぱつのスーツは、スーツの1着くらいまともに作ったらどうなんだ?」
「仕方ねぇだろ、俺の正装ってのは基本海軍服だから昔作ったのしか無ぇんだよ」
「まぁいい、オーダーメイドで一着用意するから後で採寸する時間をもらうぞ?
ついでにそっちのテメェの副官にも用意してやるよ、まぁ詳しい話は後だ飯が冷めてしまうからな」
「そうだぜ?アンタを待ってたんだからな、もう腹が減って仕方ねぇんだよ、わかるか?こんだけ旨そうな飯を前にお預けされる気持ちがよお」
「悪いな、シュガーの奴が自分も行くと駄々こねてな…しかしホントに旨そうだな」
「あぁ腕利きに作らせた、アンタにゃ色々と助言のお陰でかなり助けられてるからな
あちこちから集めた珍しい食材ばっかだぜ?これなんか空島でとれる空魚って種だ、エースも食うのは初めてだろ?」
「へぇこの扁平な魚のソテー空魚っていうのか、空島かぁ…一度は行ってみてぇ気もするが…」
「エースは空島行った事ねぇのか、まぁかく言う俺達も一回しか行った事ねぇけどな」
「あの時はいよいよボスも死んだかと思いましたよ…上空六千メートルからボスが落ちた時は冷や汗かきましたから…」
「前々から思ってたがアンタどういう身体してんだよ…」
と、他愛も無い話をしつつ食事をする手を止めない。
流石に上流階級の人間であるテゾーロはナイフとフォークを使って上品に、そしてクリークはワの国の発祥と言われる"ハシ"と呼ばれる道具を使って、ギンはナイフとフォークで丁寧に、そしてエースは次から次に料理に手を伸ばしてガツガツと
「テーブルマナー教えただろうが!!」
そんなエースはテゾーロにはたかれつつも
「面倒くせぇなぁ…正式な場所じゃねぇんだから硬い事言うなよ」
「だとしてもだ、横でそんなめちゃくちゃな食い方されると飯の味がわかんねぇだろうが」
「へいへい、まぁアンタにゃ世話になってるしなぁ…」
そう言ってエースは用意してあったナイフとフォークを順手に持つとあの先程までの食べ方が嘘のように丁寧に食事をするのだった。
「さて…じゃあ本題に入るがクリークよ、アラバスタでデカい騒ぎがあるとしかおれは聞いてないんだが…しかも七武海であるエースも連れて来いってのは何事だ?
あの国にゃ同じ七武海であるクロコダイルも居るだろうが、余計な火種になるんじゃないか?」
「王下七武海"砂漠の王"サー・クロコダイルねぇ…アラバスタの英雄にしてスナスナの実のロギア…その英雄様が裏でよからぬ事を考えてるとしたらどうする?」
「はぁ?何の確証があって…いや聞くだけ無駄か、てめぇの知識ってとこだろ」
クリークの言葉にテゾーロは眉をひそめるが何かを納得したように思い直す。
「正解だ…さて、順序立てて話そうか。
クロコダイルは世界政府に逆らう事無く、従順な七武海として知られている…がそりゃ表向きだ、奴の狙いはアラバスタ王国の乗っ取り、そしてその為に数年以上前から動いている。バロックワークスって知ってるか?」
「情報は上がって来てたな、グランドライン前半にて賞金稼ぎを行ってる組織だろ?」
「あー…まぁお前にゃ遥か離れた場所の出来事だろうからなぁ…」
「ひっかかる言い方だな、それ以外にも何かやってんのか?」
「まぁな、バロックワークスってのは"秘密犯罪結社"、表立って動けないクロコダイルが国盗りをする為の組織だ。
能力者を含め一癖も二癖もある奴ばかりだぞ?」
「そんなもんが動いてたとはな…まぁアンタがそう言うんなら既に何らかの手は打ってあるのか?」
「まぁな、一般構成員は殆ど手をつけちゃいねぇが幹部は何人か捕らえている、まぁお前への手土産さ上手くお前の下で使って見せろ」
「ほぉ?どんな奴らだ?」
「まずボムボムの実の能力者である爆発人間、キロキロの実の能力者である体重自在人間、そしてドルドルの実の能力者である蝋燭人間と催眠術を使う奴だな。
あぁ、後元ドラム国王でバクバクの実の能力者もいるが…」
「…元国王だぁ?アンタがこの数ヶ月で何をしてたのか気になるところだな」
「ま、王族といえ国を捨てて逃げ出して世界政府から追放処分になってるからな。
因みにそいつぁワポルって言うんだがそいつは新元素を作れる可能性がある、言いたい事わかるか?」
「ほう、先にあげた奴らも気になるが新元素か…至急アシエ博士に協力を取り付けるべきだろう、かなりの金になるぞ?」
「あぁだろうな、まぁ詳しい特性はアシエ博士に見てもらうが…話を戻すがそのバロックワークスには数人幹部が残っておりそいつらがアラバスタに集結しているという情報を掴んだ…実行の時が近いって事だよ」
クリークはそう言って箸を置くと両手を組みテーブルに乗せるのだった。
ルフィしかりエースしかり食い方が豪快ですよね、とは言えスポンサーであるテゾーロがそのまましておくわけは無くきっちりテーブルマナーや礼儀、言葉遣いを教え込んでます。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
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高熱"劇場版ボス"
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エレクトロとスーロン
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エレクトロだけ。
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肉体や覇気の強化のみ。