起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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ミドラーシュのキャスターならぬミコラーシュのキャスターという電波が飛んできた。

これが上位者との交信…?



牙を研ぐ砂の姫

「ル、ルフィさんどうしたの?ポートガス・D・エースを知ってるの?」

 

エースの名前を口に出した部隊長の襟首を掴んでがっくんがっくん揺らすルフィを宥めながらビビがそう聞けば

 

「兄ちゃんなんだよ!」

 

「…へ?」

 

「エースはおれの兄ちゃんなんだよ!!」

 

その言葉に暫し固まる一同、そしてしばらくして

 

「ルフィさんにお兄さんいたんですか!?」

 

「ちょっと!聞いてないわよルフィ!?しかもクロコダイルと同じ七武海ですって!?」

 

「…驚きました、あの火拳に兄弟がいたとは。

 

因みに火拳はギルド・テゾーロの護衛として同行しているようです」

 

「…ちょっと整理させてね。

 

えーとルフィ、あんたのお兄さんが七武海というのは置いといて…」

 

「そうだ!おっさん!!エースが七ブカイってどういう事だ!?あれって海賊じゃない海賊なんだろ!?」

 

「お・い・と・い・て!!」

 

「…お、おぅ」

 

青筋を立てたナミの剣幕にルフィが怯めば

 

「…なんで政府の直轄である七武海がその…ギルド・テゾーロだったかしら?

 

その護衛を?テゾーロ財団って言うのは聞いた事があるわね、何者?」

 

「ナミさん、ギルド・テゾーロはざっくり言ってしまえば大商人よ。

 

しかもそんじょそこらの大商人とは別格、世界政府とも取引があるわ。その権力は絶大、世界の富の数%を個人で保有し彼の組織においては世界の通貨の三割を握ってるという噂よ」

 

「…何よその超大金持ちは」

 

「七武海の火拳はテゾーロの推薦で…三年前だったかしら?それで就任した最も新しい七武海ね。

 

確か元・懸賞金額は…確か1億5000万だったかしら?」

 

「一億!?クロコダイルよりも上じゃないの!!」

 

「まじか!?流石エース!…でもなんでシチブ海に?」

 

「んー、ルフィさんのお兄さんが何で七武海に所属しているかは知らないけれど…」

 

「…おれの知ってるエースなら七武海なんて断りそうだけどなぁ?」

 

ビビの説明にルフィが首を傾げるも

 

「なるほど、そのテゾーロって奴とルフィのお兄さんの関係はわかったわ。

 

ねぇルフィ、あんたのお兄さんに助力を頼む事とか出来ないの?ほら相手は七武海なんだしこっちも七武海がいれば心強いなーなんて…」

 

「関係ねぇエースを巻き込むのもなぁ…エースにもエースの冒険があんだし…」

 

「まぁまぁナミさんそれは一旦置いておきましょう、ルフィさんのお兄さんがこの国に来ているとしても居場所もわからないんだし…」

 

そう言って何らかの手振りをすると側にいた男が軽く頷いて扉から外に出て行き

 

「…ビビ、今の人は?」

 

「ちょっとお使いをね、それよりも反乱軍に潜んでいるこちらの手の者と連絡がとれ次第カトレアに向かうわ。

 

ルフィさんに動いてもらうとしたらその後だから今はしっかり食べてしっかり休んでて頂戴?」

 

「おう!飯食わしてくれるのか!肉あるか?」

 

「えぇ、ここナノハナでは香辛料をふんだんに使用した料理が有名なの、きっとルフィさんも気にいるわ。

 

誰か、彼に食事を…くれぐれも彼の正体がバレないように気をつけてね?」

 

扉から去って行くルフィにそう軽く笑みを浮かべて言うビビに

 

「…ビビ、あたしてっきり身一つで反乱軍に会いに行くもんだと思ってたんだけど…結構周到に用意してるのね、ここの隠れ家もそうだし反乱軍にもビビの親衛隊が潜り込んでるんでしょ?

 

他にどんな札を持ってるか知っておきたいんだけど…隠してる事とか無いかしら?」

 

「備えれる時に備えておくのは王族の務めよナミさん。

 

因みに一番最初にも言ったけど隠してる事の10や20はあるけれど…ごめんなさいナミさん、貴方達は信頼できる人達だけれどまだ明かせない事が多いの」

 

「…まぁいいわ、乗り掛かった船だしあんたを送り届けるのは船長の決定だもんね。

 

その代わりちゃんと報酬は払ってよ?これで革命が成功して国が倒れちゃったら何の意味もないんだからね?しっかりこの国を救いなさいよ王女さま?」

 

「もぉ、ナミさんまで…任せてナミさん、わたしは"どんな犠牲を払ってでも"この国を生かすわ。

 

その為にはまずは反乱軍との話し合いね、そしてその後は…場合によってはバロックワークスとぶつかる可能性があるわね」

 

「そう言えばバロックワークスについての情報をすり合わせてなかったわね。ビビあんたは来ると思う?」

 

「…八割って所ね、リトルガーデンでこちらを邪魔してきたMr.6ペアがどう動いてるかわからないのよねぇ」

 

「因み他の幹部の情報はあるの?潜入して情報とか集めてたんでしょ?」

 

「そうね、そこら辺もすり合わせておかないとね。 

 

Mr.0とその相方であるミス・オールサンデーは置いておくとしてMr.1は戦闘に特化した能力者だと聞いているわ、相方のミス・ダブルフィンガーは能力、容姿共に不明ね」

 

「…戦闘特化、まさかそいつもロギア系なんて事は無いわよね?」

 

「まさか、ロギア系の能力は貴重なのよ?多くは海軍が握ってるし他だとサー・クロコダイルとか火拳とかの有名どころよ?」

 

「…ダメね、ドラムにいたしちょっと立て続けに出てきたから感覚が麻痺してるわね」

 

「ドラムのお医者さんだったかしら?

 

話を戻すわ、Mr.2はペアを持たない単独のエージェントで大柄のオカマらしいわ、オカマ口調で白鳥のコートを愛用し、背中には大きくオカマ道と書かれてるらしいわ」

 

「何それ、そんな目立つ人間一発で分かりそうじゃ無いの」

 

「不確かな情報なのだけれど彼は変装の達人だという噂もあるわ、それだけ特徴的なのにわたしの部隊が全く尻尾を掴めて無いのよねぇ…」

 

「成る程、特徴的だからこそそれが無いと逆に正体が分からないって事ね?」

 

「Mr.3ペアはリトルガーデンで撃破済み、Mr. 4ペアはわたしも会った事があるから後で絵姿を用意させるわ。

 

Mr.5ペアはウイスキーピークでイガラムに預けたけれど…恐らくミス・オールサンデーの手で救出されたか、任務失敗で始末されたかのどちらかでしょうね」

 

とビビとナミはこれからの敵の情報をすり合わせつつ今後の方針を話し合うのだった。

 

 

 

 




アラバスタのアニオリどうするかなー、砂賊とかスコーピオンとか偽反乱軍とか

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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