起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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アゴトギという名前に聞き覚えがないかもしれませんが原作にはきっちり出てきています。


周到なる砂漠の王

明けて次の日、まだ朝日も出ないうちからナノハナの一角ではとある一団がゴソゴソと何やら大荷物と共に動いていた。

 

「えー…ビビオジョーサマ、お久しぶりですゴザイマス…」

 

「久しいわねアゴトギ、貴方の部下達も元気そうね」

 

「え、えぇ…オカゲサマで…」

 

そう言ってビビにぎこちなく頭を下げる長身で赤髪の男。

 

「荷物の準備は?」

 

「ハイ、準備は出来てるでごぜーやす」

 

「ねぇビビ、この人は?」

 

ビビ相手に恐縮する男の事をナミが聞けば

 

「昔ちょっとした縁があってね、今はわたしの個人的な部下をやってもらってるわ。

 

"アゴトギ砂商団"っていう組織を率いていてね、砂賊や盗賊達にも繋がりがある男で"色々と"世話になってるのよ」

 

「あー…要するにそっちにパイプを持ってる人間って事ね。

 

しかし意外だわ、王女様である貴方にそんな人脈があるなんてね?」

 

「あら?今のわたしは海賊とも繋がりがあるのだけれど?」

 

「…それもそうだったわね」

 

「さて、じゃあ出るわよ…という事でルフィさん、事後承諾になって悪いのだけれど彼らも船に乗せてもらえるかしら?」

 

ビビが頭を下げてそう言うとルフィは快く

 

「おう、いいぞ!」

 

と胸を叩きビビはそれを聞いて

 

「じゃあ船に荷を運んで頂戴」

 

とアゴトギと彼の部下に命令を下し、早速荷物を運び出す部下達を他所にアゴトギは

 

「そう言えばオジョーサマ、ところで例の協力者からこんなものが…」

 

とビビに旅行用にしては小さめな革張りのトランクを見せればビビはそれを受け取り

 

「あら、ダイヤル錠なんて厳重ね…あらあらこれはこれは、ひょっとしたら無理だと思ってたけれど…やってくれたわねゴリラさん、事が成った暁には何かお礼をしなきゃね」

 

軽く錠を操作して中を見れば唇を軽く上げてそのまま閉めると再び鍵をかけた。

 

「ビビ、何それお宝?」

 

意味深なビビにナミが目をお宝マークに変えて聞けば

 

「いいえナミさん、お宝では無いけれど今のわたしにとっては宝石より価値のあるものね」

 

そう言ってトランクを荷物の中に仕舞うビビ。

 

「よーし!じゃあさっさとレインベースってとこに行ってクロコダイルをぶっとばすぞ!!」

 

そう言ってルフィは意気揚々と郊外に停泊したゴーイングメリー号へ向かおうとして

 

「あ、ルフィさん海軍がいるみたいだし、砂漠越えもあるからこっちの服装に変えてもらえるかしら?」

 

ビビのその言葉に立ち止まるのであった。

 

一方その頃、ルフィ一行が目的地としているギャンブルの町レインベース。

 

その中央にある一際大きなカジノ"レインディナーズ"にて王下七武海の一角、バロックワークスのボスであるMr.0ことクロコダイルは葉巻を燻らせていた。

 

「エージェントの集結はどうなってる?」

 

「Mr.3ペアからはまだ連絡は無いわね、Mr.5ペアも行方が杳として知れないわ…アンラッキーズも戻らないし全く何処にいるのかしら?」

 

それに答えるのは黒髪の美女…バロックワークスの副社長にしてクロコダイルの右腕であるミス・オールサンデー

 

「…ちっ、どっかでくたばりやがったか?伝令役のアンラッキーズが戻らないのは痛いな」

 

「今はエリマキランナーズで対処させているわ、エージェント達に集合の伝令はかけてあるわよ?」

 

「…Mr.6とミス・マザーズデーにも集合をかけておけ」

 

「あら?彼らはオフィサーエージェントでは無いけれど?」

 

「Mr.3もMr.5もいねぇんだ、まぁMr.6ペアには昇進の先払いって事にしておいてやれ。

 

まぁ戦力はたけぇんだ、何かしらの役には立つだろ」

 

「で?計画通りにやるのかしら?」

 

「あぁ、大幅な変更は無ぇ。

 

厄介なビビはMr.3が仕留めた筈だ…いや待て、まさかMr.3が返り討ちに?

 

いや、奴の任務達成への執念深さはかなり高い…しかもMr.6ペアが途中までは協力していたと聞いている。

 

…王女には海賊が護衛としてついてると言っていたな?」

 

「えぇ、モンキー・D・ルフィ…3400万にロロノア・ゾロ…1700万と少女が一人とアンラッキーズからは報告が来ていたわね」

 

「…奴等は東の海から来たんだったな?船は小型とは言えキャラベル型だったか?…となるとまず三人で動かすとなるとかなり難しい筈だ。

 

となると最低でも後一人くらいは居てもおかしくねぇ筈だ…しかも専任追討のスモーカーがまだ元気に動いてやがる…Mr.3め、しくじりやがったか!?」

 

「いくらなんでも考えすぎじゃ無いかしら?」

 

「備えておくに越した事はねぇだろ…だがビビと麦わらの海賊が生きてるなら簡単だ、幸いにもエージェント共はまだ本番まで時間がある。

 

奴らが生きてるとして何処に向かうと思う?」

 

「そうね…普通に考えるならアルバーナかしら?現国王のネフェルタリ・コブラに直訴、その後王国軍をもってしてここレインベースへってとこかしら?」

 

「…その可能性もあるが反乱軍リーダーのコーザとビビは旧知の仲と聞いている、先に反乱軍に接触されちゃあ計画が狂うぞ!あいつらはカトレアにいやがる、上陸するとしたら隣のナノハナだ!」

 

「あらユバじゃない?王女様達が反乱軍説得の為に向かうなら」

 

「ユバ?あんな枯れさせたオアシスに何が…そうか、ビビが行方不明になってうちに入り込んだ時はまだユバを拠点にしていたな反乱軍は…」

 

「なら話は簡単じゃない?ビリオンズで部隊を作り早急にユバで監視をさせるわ」

 

「…さっき言ったエージェントの集合は取り消しだ、Mr.6ペアとMr.4ペアもビリオンズと共にユバに向かわせろ」

 

「…いくら何でも過剰戦力じゃないかしら?それに王女様達が本当に生きているとは限らないんでしょ?Mr.3ペアも任務には成功して何か事情があってアラバスタに戻って来られないのかもしれないわよ?」

 

「杞憂ならそれに越した事はねぇんだが…ギルド・テゾーロとポートガス・D・エースなんて特大の不確定要素がある以上ここで手を抜く訳にはいかねぇ」

 

「…わかったわ、エリマキランナーズを使いに出しておくわ。

 

ビリオンズは何人くらい送るのかしら?相手は王女一人に少数海賊、Mr.6ペアとMr.4のペアが行くなら10人くらいかしら?それでも多いくらいだけど」

 

「いやその5倍だ、出し惜しみはしねぇさ」

 

「…随分と警戒するのね?相手はたかが小娘じゃなかったの?」

 

「はっ、たかが小娘さ。蟻の一穴で全てが瓦解してユートピア作戦が失敗しましたじゃ話にならねぇ、そうだろ?

 

なに、Mr.3が任務に成功していたなら良し、任務に失敗してたならユバで王女達を再殺すりゃあ済む話さ」

 

そう言ってクロコダイルはニヤリと口角を上げるのだった。




アゴトギ

チンピラ、"砂商団アゴトギ"の頭でアルバーナの外れでビビ誘拐を企てたが、原作では自身はコーザに、仲間もコブラやチャカ、ペルに倒されて失敗していた男です。

今作ではクリークとクロコダイルに痛い目に合わされまともに商団を率いようと決意して頑張っていた所を魔改造ビビちゃん様に目をつけられ飴と鞭にて部下に"されてしまった"模様。

ビビちゃん様の言い分は"いっこくの姫をゆーかいしようとして無罪ほーめんになると思ったかしら?"

表向きは女王御用達として恩恵も受けており感謝もしているし、厳しい指導はあったもののバックにいる者の手前頭が上がらない模様。

獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?

  • 高熱"劇場版ボス"
  • エレクトロとスーロン
  • エレクトロだけ。
  • 肉体や覇気の強化のみ。
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