起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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皆様いつも誤字訂正、感想、評価、お気に入り等ありがとうございます。

今のところ空島編は軽くなぞる感じになりそうですねー、"とある事情"により空島は神、シャンディア、麦わらの三つ巴が四つ巴になりますけども


土竜強襲 ドンクリークさん

「…ボールを受け止めた上でMr.4をぶっ飛ばすなんて…アンタなにもんだい!」

 

普通の人間ならまず受け止めきれずに吹っ飛ばされるだろう重量のボールをMr.4のバットに当たる前に横から掻っさらい、そしてそのままMr.4に、しかも変化球で投げつけるという離れ技を行なって見せたフードの男にミス・メリークリスマスは思わず尋ねるも

 

「ふっ、俺はただの旅人さ…それよりいいのか?そんな無防備に顔を出してて」

 

それと共にミス・メリークリスマスに飛んでくるのはMr.4の巨体。

 

慌てて穴に引っ込むと

 

「バッ!このバッ!!人間を投げるんじゃ無いよ!!しかもバッターを真っ先にのしてどうするんだい!ゲームが盛り上がらないじゃ無いか!!」

 

再び別の穴から顔を出して文句を言う。

 

「バッターとピッチャーしかいないんだからゲームのていを為して無いと思うがなっ!!」

 

それに対して男の返答は高速で近づいてそのまま拳を振り下ろす事だった。

 

「なっ!!危ないね、油断も隙もありゃしない…しかしこうも簡単にやられちゃエージェントの名折れ…アンタにゃあたしのテリトリーの恐怖をしっかり味わってもらうよ!!土竜遁方"土竜魚(もぐぎょ)"!!」

 

それと共に再び地面に潜るミス・メリークリスマスと次はどこから出てくる?と周囲を見渡す男。

 

そしてそんなキョロキョロする男の後ろからミス・メリークリスマスが出現

 

「土竜・平手撃ち(もぐら・ばなーな)!!」

 

巨大な鋭い爪を持った平手が男に襲い掛かった所で男はすっと身をかがめる事で躱すと

 

「土の下は自由自在って感じか?随分と使い勝手は良さそうだな!」

 

「はっ!土の下はあたしにとっちゃプールみたいなもんさ!!」

 

そのまま巨大な平手を拳で迎撃しようとするがミス・メリークリスマスは奇襲が失敗したと見るや直ぐに追撃を諦め再び地面の中に。

 

「むう、このまま追いかけっこは芸が無いな…」

 

再び何処から来るかと周囲を見渡しながら一人溢す男だったが

 

「安心しな!まだまだ行くよ!"土竜塚・ハイウェイ!!」

 

それと共に地面から生える土竜の両腕が男の両足をガシリと掴むとそのまま高速で進み出す。

 

「むっ!このままぶつけるつもりか!!」

 

その進行方向には何軒かの建物、それを見てミス・メリークリスマスの行動を察した男が言うも

 

「もう舐めやしないよ!"モグモグ玉砕(インパクト)"!!"モグインパクト!!"、"モグパクトっ!!"、"モパっ!!"」

 

ミス・メリークリスマスはそのまま足を離さず男を建物の壁にぶつけ更にそのまま地面の下を高速で移動続け様に何度も、そして執拗に男を立ち並んだ建物の壁にぶつけ続け

 

「そしてそのまま土の中で朽ちるこったね!"土竜遁方・心中斬首"!!」

 

そしてぶつける建物が少なくなった所で一気に地面の下へと男の巨体を引きずり込めば

 

「成る程、これが噂に聞く砂風呂か」

 

「馬鹿言ってんじゃ無いよ!!…まぁいいさ、対象を地面の下に首だけ残して埋める技だよ、身動き一つできやしないんだろう?

 

まぁ本来は拷問用の技でね、これで後は煮るも焼くもあたしら次第ってこった」

 

余裕を崩さない男にミス・メリークリスマスは思わず怒鳴るも何とか落ち着いて男をそう脅して一息つく。

 

「…まったく面倒な敵だったね、ビリオンズは兎も角まさかMr.4がやられるとは思わなかったよ。

 

Mr.6!ミス・マザーズデー!!アンタらこいつがなにもんか確かめておきな!!

 

あたしは疲れたよ、久々に腰にきちまったから少し休ませてもらうよ!」

 

と、同じエージェントであり助太刀を断り少し離れて見ていたMr.6のペアに大声で呼びかけるも

 

「ミス・メリークリスマス!!後ろ!後ろ!!」

 

Mr.6のその大声と共にミス・メリークリスマスが何事かと振り返ればその目に映ったのは首だけ残して地面に埋め、動けない筈の男がMr.4のバットを自身に向けて振り下ろそうとする姿であった。

 

流石にこれは間に合わないと察して咄嗟に獣人形態から完全な獣形態へ、そしてそのまま両腕を交差すると同時に両足で周囲の土を耕し

 

「っ!土竜遁方(もぐらとんぽー)・土中映魚っ!!ぐっうっ!!」

 

それと共に自身の相方の武器が振り下ろされ凄まじい重量がその身に襲い掛かる、がミス・メリークリスマスはからくもこれを潜り抜け

 

「ちっ!ボールを投げ返したから力はあると判断したがまさかMr.4のバットを持てるとはね!一体どういうカラクリだい!!」

 

「ちっ、衝撃は殆ど地面が持って行ったか…咄嗟の事とは言え上手く流れたもんだな?」

 

「…話す気は無いってかい?ラッスー!!バッターがいないのは残念だけど見せてやらな!“百本バンクノック"!!」

 

それと共にミス・メリークリスマスは痛む両腕を庇いながら再び地面に潜り、ラッスーは言われた通り次から次にくしゃみと共に爆弾を撒き散らし、そして続け様に響く快音。

 

吐き出されたボールは次から次に打ち取られたり逸れたり、たまに当たったかと思えば殆どダメージは見られずラッスーは焦るもミス・メリークリスマスの言う通りに次々に爆弾を吐き出すもとうとう

 

「あ、やっべ」

 

当たりどころが悪かったのか一つの爆弾ボールが打たれると同時に吐き出したラッスーにむかいそのまま直撃、爆発。

 

「すまん犬、ピッチャーライナーだけどわざとじゃねぇからな?」

 

そのまま泡を吹いて倒れるラッスーに男は片手でスマン、と謝ったのだった。

 

 

 




ピッチャライナーは怖いですね、しかも四トンのバットで打ち返された爆発するボールとか

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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