ラッスーをピッチャーライナーで仕留めてしまい謝る男だったがその足を突如としてミス・メリークリスマスの腕が掴む。
「お?またさっきみたいにぶつけるのか?」
「今度は油断しないよ!さっきは途中で離したが今度はアンタが落ちるまで引っ張ってやるよ!"モグラ塚ハイウェイ"!!」
それと共に再び爆速で男を掴んだまま地中を走るミス・メリークリスマス。
先ほどより早いスピードで男を引き次から次に建物に男をどんどんとぶつけていきユバにあった多くの建物に人型の穴を開け続けてそして最後に一際大きい建物にぶつけた所で建物ごと崩落
「どうだい!!これならいくらアンタが馬鹿力でも抜け出てこれやしないだろう!!」
男の姿は瓦礫に埋まり、ミス・メリークリスマスは地面の下を潜り抜け出てくると荒く息をつきながら勝ち誇ったように言った。
「まぁ確かに言うだけの事はあるな…、しかし俺を仕留めるには少し…いや、全然パワーが足りねえなぁ!!」
それと共に瓦礫が上空へ吹き飛ばされボロボロになったからかローブは脱ぎ捨てられその下には紫の短く刈り込まれた髪に鋭い目つきの男。
鎧を着込んでいるのだろうと思われていた身体は諸肌で下には厚手のズボンとブーツのみ。
「ちっ、なんちゅう打たれ強さだい!まさか能力者って事は無いだろうね!?」
驚愕するミス・メリークリスマスだったが
「さてどうかな?それよりそろそろ終わらせてもらうぞ!!」
それと共に再びミス・メリークリスマスの元に踏み込みそれを察したミス・メリークリスマスはMr.4とラッスーというアタッカーを欠いた状態でこの男をここで仕留めるのは不可能だと判断、直ぐに穴を掘って地面に潜り込むとこの場所からの離脱を図り
「おいおい、ここまでやっといて逃げるのか?Mr.0に始末されるぞ?」
男は軽口を叩きながら地面に空いた穴へと近づき、自身が潜るには少し狭いその穴に身を屈めて
「"我流土竜遁法…土竜魚(がりゅうもぐらとんぽー・もぐぎょ)"!!」
それと共にあらかじめ空いた穴にその身を潜り込ませる。
元々ミス・メリークリスマスが作った穴がある故に軽い労力でどんどん掘り進めていく男。
別に砂が掘るのに適しているというわけでは無いが元々通路があるところに男は類い稀なる身体能力と鋼鉄並みの身体でまるで重機とでも言わんが如くどんどんと掘り進めていく。
しかもどんな手品か確実にミス・メリークリスマスの方へと着実に近づきとうとう
「なっ!Mr.4よりデカい身体なのにアタシのテリトリーに入ってきやがるなんて!?」
「さぁて、そろそろ決着にしようか!"連拳砲・重襲(つらねけんぽう・かさねがさね)!!」
それと共に男の拳がミス・メリークリスマスを打ち上げそのまま穴の天井に、更に拳はそこで止まらず拳の連打がミス・メリークリスマスを襲いその身体をどんどんと上に押し上げていきとうとう二人の姿は地表に
「これにて…襲了っ(しゅうりょう)!」
と、とどめの拳がその身を大きく上空に吹き飛ばし全身を強かに打ち付けられたミス・メリークリスマスは呻き声一つあげる事すら無く地面に叩きつけられたのだった。
「さて…まだ二人残ってるがどうする?やるか?」
そしてビリオンズ50人とMr.4ペアとラッスーを叩き潰した男は少し離れて見ていたMr.6ペアにそう声をかけるが
「冗談きついよボス…本気出してもアンタ相手に勝てるビジョンは…無理だね、勝てないね」
「そうよぉ?貴方自分が海軍本部中将だという事忘れてるんじゃないのぉ?
というか来るとは聞いてたけど何で一人なのかしらぁ、てっきりオーナーと一緒だと思ってたのだけどぉ?」
「ま、ちょっとな。
所で何でこんなとこに?てっきりエージェント達はレインベースかと思っていたが…」
それと共に男…クリークは自身の部下でありバロックワークスに潜入している海軍本部中佐のパールと同じく潜入中のテゾーロ子飼の諜報員であるハニークイーンに尋ねれば
「ボスからの指令さ、ビビ王女一行と協力者数名がここに来る可能性が高いと判断し、ここで確実に仕留めるようにとの事でね」
「その為にビリオンズ50人とMr.4のペアとあたし達が送り込まれたんだけどねぇ…これは無理ね、貴方に勝てるような戦力がクロコダイルの下にいるなら彼ももっと早く国盗りは終わってたでしょうねぇ?」
「なるほど、それでこのユバに…因みにお前たちもロビンもクロコダイルに疑われてたりしないか?」
「あぁ、任務はしっかりやっているし所詮おれ達はフロンティア・エージェントでこの国にはあまりいなかったからね」
「ミス・オールサンデーも賞金首で入っていた海賊団が次から次に潰れていた事もあって疑われてないみたいよぉ?」
「ふむ、それは何より…とりあえず今回の指令は失敗って事でクロコダイルには報告しといてくれ。
そうだな…理由はどうしたもんか、ビビちゃん達が無事なら彼らに倒されたと言っても直ぐにバレるだろうし…まぁ嘘をつく必要も無いか、ビリオンズが先走ったせいで正体不明の輩に潰されたって事にしといてくれ」
「Mr.4ペアは?」
「そうだな…ミス・メリークリスマスには顔を見られてるし…とりあえずテゾーロに連絡して誰かに回収してもらうさ」
「…ひょっとして他のエージェントも捕らえてるのかしらぁ?Mr.3からの連絡が無いって小耳に挟んだのだけどぉ?」
「正解だな、Mr.5ペアとMr.3のペアはこちらで身柄を拘束している」
「バロックワークスのエージェントもボスにかかれば形無しだね…いっその事ボスがMr.0を潰せば早い話だと思うけどね?」
「ま、おれは海軍の人間だからな。表立って王下七武海の一角を潰すわけにはいかんし、あくまでこれはこの国の問題だから内政干渉にあたる。
その為にテゾーロに動いてもらったりビビちゃんを裏から秘密裏に支援しているんだからな?
なんの問題も無ければ俺も独立遊撃隊を大隊規模で動かして正面から乗り込んでるさ、まぁスモーカー大佐は結構ギリギリな感じでこの国に入ってるが…」
そう言ってクリークは肩を竦めさせるのだった。
鬼滅の刃読みました。
クリークが使うならって事で鋼の呼吸って身体能力にかなりブーストをかけるフィジカル特化な呼吸法で主に己の肉体を使った型が多い…ってのを考えたけど岩の呼吸と丸かぶりな件
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)