…というかクリークとコンセプトが近いな、主に悪魔の実やサイボーグに頼らない純機械産の戦闘力としてす
「国王様!これは…」
「…うむ、間違いなくビビの筆跡だ」
「ですがここに書かれている内容は…」
「こいつは…少々ショックが強すぎるな…政府側の人間だと油断していた、まさかクロコダイルがこの国を乗っ取ろうとしていたとは…!」
アラバスタ王国首都、アルバーナの王宮にて国王のネフェルタリ・コブラがかの黄金帝であるギルド・テゾーロと面会した後にこの国の情勢について深く悩んでいた所にビビと共に行方を晦ませていたカルーが戻って来たとの報告。
早急にカルーとチャカ、ペルを呼び寄せ持ってきたビビの手紙を読むとそこにはあまりの予想外の黒幕が書いてありショックを受けていた。
「そんな…イガラムさんが…」
「ビビ様とこの国の為に命をかけたんだ…あの人はそれが出来る男さ」
「お前も懸命に戦ったと書いてある、カルーよくやったな」
「クェ!」
コブラ王と共に手紙を読んだイガラムの代理として護衛隊隊長を務めるチャカと護衛隊副官のペルも予想していなかった人物に愕然としながらも合点が行った様子。
これまでコブラ含む王国首脳は今回の騒ぎには誰か黒幕がいるとわかっていながらも黒幕の正体もわからないのに王国軍と民でぶつかって血を流すのは黒幕が得をするだけとしてコブラは絶対に出陣を許さないでいた。
「…チャカ、敵は知れた!直ちに兵の遠征の準備を!!
ビビの覚悟とイガラムの死を無駄にはせん!!討って出るぞ、クロコダイルのいる"レインベース"へ!!」
だがこの国の騒乱を裏から操っていた黒幕の正体が知れた以上座している事は出来ないとばかりに指示を出すも
「し、しかし国王様っ!!手紙には迂闊に動かないでくれと…それにレインベースはここからだと遠すぎます!
更に言えば相手がクロコダイル…政府に認められた王下七武海の一角である以上、我ら護衛部隊の中でも指折りの"ツメゲリ部隊"を筆頭に多くの兵が反乱軍に合流している現状では戦力に不安が…」
「それに敵を認識しても相手に戦意が無い以上簡単に躱されるだけでは?
それにクロコダイルは国民を味方につけているんですよ?…お言葉ですが今のあなた以上に!
…今思えば海賊を討伐して国民に"英雄"としてもてはやされていたのもこうなるのを見越しての事でしょう…」
「ここで今クロコダイルと敵対すれば反乱軍という火に油を注ぐようなものです!ここで我らがレインベースに攻め入ってる隙に反乱軍にアルバーナを攻められたらこの王宮は反乱軍の手に…」
チャカとペルは理由を述べてコブラの言葉に反論。
「それがなんだ!確かにお前達の言う言葉は事実…だが国民は今苦しんでいるのだ!!
…言った筈だぞ?"国とは人"なのだと!!例え我ら王国軍が滅ぼされたとしてもクロコダイルさえ討ち果たせば国民の手によって国は再生される!!
だがこのまま我々と反乱軍が撃ち合ってみろ!最後に笑うのはクロコダイル、奴一人だ!!」
しかしコブラはチャカとペルの言いたい事は理解しており例えそれでもクロコダイルは討ち果たさねばならぬ、と強い覚悟を持って言えば
「国王様…」
「そこまで…」
チャカとペルはそれを見とってコブラの覚悟に納得。
「…万に一つ反乱軍が止まらぬとてクロコダイルを討てればよし。
ペルの言う通り相手は七武海の一角…生半可な強さでは無いだろう、だが最早何の犠牲も見ずに終結しうる戦いでもあるまい!!
チャカ!すぐに戦陣会議を行う故に士官達を集めよ!!ペル!お前は先行し敵地の視察を!!
…ビビには悪いが国民が苦しんでいる上に黒幕が知れた以上動かぬわけにはいくまい、確かに苦戦は免れぬ以上ビビの心配する事もわかる…だが座して待つなどこの国の国王としては名折れ!」
それと共に溢れた気迫にチャカとペルは自分たちはまだ国王を見縊っていたのかと感じ
「出陣は明後日の明朝!!レインベースへ全兵力を向けるぞ!!」
「「はっ!!」」
コブラの言葉に膝をついて了承するのであった。
そしてレインベース強襲の報は国王軍に潜んだ反乱軍のシンパ、バロックワークスのスパイ、ビビの手の者によってそれぞれの勢力によって迅速に届けられた。
反乱軍では国王軍がレインベースに進軍すると聞いてこの隙にアルバーナを強襲すべきと言う者と国の英雄たるクロコダイルを助けにレインベースに向かうべきだと言う者の間で真っ二つに分かれた。
「落ち着け!お前ら!!」
「だがコーザ!!」
「これはチャンスだぞ!国王軍はアルバーナにいねぇんだ!血を流す事なく王宮を制圧出来る!!」
「何言ってやがる!!今まで海賊から国を守っていたのはサー・クロコダイルじゃねぇか!!王国軍が彼を討伐しようってんならおれ達の英雄をおれ達が助けなきゃなんねぇだろ!!」
反乱軍のリーダーであるコーザは舞台裏を知っているだけに喧々轟々とする反乱軍をなんとか宥めようとするもヒートアップした反乱軍達は下手すれば一触即発とでも言わんばかりに緊張感を高めていく。
無理もないだろう、まずはバロックワークスのスパイが上からの指示がない為に当初の予定通り周りを煽ってアルバーナに向かわせようとし、ビビの手の者もビビからの指示が無いために少しでもクロコダイル討伐の助けになればとレインベースに進軍させようとしており、更に言えば国王を恨む者、砂漠の英雄たるクロコダイルを純粋に助けようとするものなどここに来て勢力が大きくなりすぎた故に目的が割れるという事態になってしまっていた。
そしてバロックワークス…レインディナーズのクロコダイルは
「クハハハハ、国王自らおれを討伐しに来るだと?」
「どう手を打つのかしら?」
「何もしねぇさ、国民に真実を公表する動きも無く短絡におれだけ倒そうたぁ…おれが何の為に"英雄"を演じたと思ってやがる?」
「…今のコブラ王よりも民意は貴方の方にあるでしょうね、そうなればここで貴方を討伐しに動くというのは火に油を注ぐようなもの…」
「そうなりゃ反乱軍は勢いづき国の寿命は短くなるってもんさ、もうちょっと思慮深い国王かと思ってたが…」
「…悪い人ね」
と結論を出しこちらの事を公表しないのなら、と事態を静観。
そしてバルバル団の船の上で自身の手の者から電伝虫にて連絡を受けたビビは
「出来れば動かないでと手紙には書いていたのに…相手がクロコダイル、砂のロギアである以上今の王国軍には彼を倒す術が無い上に"英雄であるクロコダイル”を討伐に動くとなれば反乱軍が黙っていないでしょうね。
コーザがうまく纏めて宥めてくれればいいんだけど…この際爆破も考えていたし王宮が占拠されようと別にいいんだけど…問題は反乱軍が全部レインベースに来た場合ね、下手すれば反乱軍に仕込んでいるトリガーを引くとして…まぁ最悪の予想にはなって無いしまだ何とかなるわね」
「ビビー、どうかしたのかー?」
「何でも無いわルフィさん、それよりもレインベースではちょっと大事になるかも知れないけど大丈夫?」
「ししし!任せろクロコダイルはおれがぶっ飛ばす!」
「そう、頼りにしてるわよ船長さん?」
そうしてアラバスタ王国の混乱はますます深くなっていくのだった。
Mr.4ペアがコブラ王を拉致していない→王国軍は予定通りレインベースへ進撃
これによりレインベースは3つの勢力が一堂に集まる火薬庫となりました。
更に言えばテゾーロは国王との面会を済ませておりクロコダイルとの面会の為にレインベースに向かっています、同じくクリーク もですね。
わぁい、何というカオス。
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)