起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

364 / 524
あたしゃアイシールド21のヒル魔が好きだよ、何故ならカッコいいからね。

因みにひるまも派です。


砂鰐と砂姫の邂逅

「クククククッ、ようこそアラバスタの王女ビビ…いや、ミス・ウェンズデー?

 

よくぞ我が社の刺客を掻い潜ってここまで来たな、察するにMr.3もどうにかして片付けたという所か?」

 

椅子に座った状態で悠然とビビとルフィを迎えるクロコダイル。

 

「久しいわねサー・クロコダイル、どうせ報告は受けているんでしょう?わたし達が生きているという事は」

 

「残念ながら勘だ、確実に生きているとは思ってなかったが…」

 

軽く笑みを浮かべて言うビビにそう返すクロコダイルだったが

 

「お前がクロコダイルって奴か!!おいお前ぇっ!おれと勝負しろ!!」

 

ルフィはいまにも噛みつきそうに言う。

 

「クハハハハッ!随分と威勢のいい番犬を連れてるじゃねぇか!

 

…しかし正面から来るとはなぁ、正面からしっかり話し合えば事態は解決するとでも?クハハハハッそうだとしたらとんだお花畑だな、テメェの頭は」

 

「誠心誠意話し合えば事態は解決する…そうね、そんな道もあったかもしれないわね。

 

ルフィさん、折角食事に招待してくれたのだから食べましょう?お肉の料理も沢山あるみたいよ…って早いわね」

 

ビビがそう言ってる途中でもう食事に食らいつくルフィにビビは呆れたように、だが心強いと感じながら溢す。

 

「ぽべくいぽぱっぱらぶっどぱぷ!!」

 

「番犬どころかまるで飢えた犬みたいじゃねぇか…で、何しに来た?ノコノコと敵陣のど真ん中にやって来て殺されにでも来たか?まさか殺されないとでも思ってるのか?」

 

口に大量に物を詰め込んだルフィは置いといて話始めるクロコダイル

 

「あら、あなたはそんな甘い人間なのかしらサー・クロコダイル?

 

わたしが今回ここに来たのは貴方の真意を見極めたかったからよ…バロックワークスの人材集めに始まりダンスパウダーの製造に必要な銀を買うための資金集め、滅びかけた町を煽る破壊工作に社員を使った国王軍濫行の演技指導…更には町々への破壊工作に表では英雄と呼ばれるような海賊退治…そこまで苦労して貴方はこの国の"何"が欲しいの?」

 

それに対してビビは疑問に思っていた事を率直に問えば

 

「…ほう?」

 

クロコダイルは意外そうに一言。

 

「疑問だったのよ、確かにこの国はグランドライン有数の文明大国よ?でもそれだけ。

 

貴方がスナスナの実の能力者だから国土の大半が砂漠であるこの国を欲しがったというのも考えたけどそれだと理由が弱いわ。

 

だから他にも何か…この国にはわたしも知らない何か、若しくは私たちが気に留めてない何かがあり貴方はそれが欲しいんじゃ無いかと考えたのだけど…どうかしら?」

 

ビビはそれに自分の推論を話せば

 

「クククククッ、たかだか小娘だと思ってたが…で、それを聞いてどうするつもりだ?その"何か"を寄越すからこの国から手を引けとでも?」

 

まさかそこまで推察していたとは思わなかったのだろう、軽く驚きながら逆に聞き返す。

 

「あら、この国から手を引いてくれるの?そんな簡単に諦められる計画なのかしら?あれだけの時間とお金を注ぎ込んだ計画を?」

 

「クククククッその通りだな」

 

「一つ疑問だったのよサー・クロコダイル…貴方がいくら王下七武海で、世界政府の信頼を得ているとしてもこの国の王に君臨出来ると?

 

確かに今の国民から貴方は英雄として崇められているし、反乱を止めたとあればその名声は高まるでしょう…けど世界政府が認めるかしら?王下七武海とて"海賊"である貴方を国の王に認めると?

 

…その為の何かがこの国にあるんじゃない?」

 

「クククククッ…クハハハハッ!!そこまでわかっていたか。

 

…なら教えてやろう、この国にはなぁポーネグリフがあるのさ。世界政府が解読も研究も禁止してる代物がな」

 

ビビの推論にクロコダイルは言外にそのまま返すつもりは無いという事だろう、自身の真実を話し

 

「…聞いた覚えがあるわね、古代兵器復活の可能性が…まさか!!」

 

それに対しビビは少し考えその答えに辿り着いた。

 

「ククク御明察の通りだ、それさえ有ればおれが事を成した後で世界政府も文句は言えまい…最もそのポーネグリフは黄金帝に先越されたみてぇだが」

 

「…流石にそれは渡せないわね、"使うつもりが無いとしても"」

 

「わかってるじゃねぇか…どんな兵器でも一度使ってしまえば脅しとなりえねぇ、もし使ってしまえば世界政府も本腰いれてこっちを潰しに来るだろうな」

 

そう話しているうちに用意された食事を全て飲み込んだルフィが

 

「よしビビ!さっさとぶっ飛ばそうぜ!!こいつぶっ飛ばせば国は戻るんだろ!」

 

と口を拭うと両腕を構える。

 

「随分と威勢がいいルーキーだな…聞いてるぜ?"モンキー・D・ルフィ"。

 

初頭手配で三千万たぁ異例だが…テメェは何の為に戦う?何の為にこの女に協力する?」

 

それに対してクロコダイルは立ち上がる事すらせずにそう聞けば

 

「決まってんだろ、仲間の為だ!」

 

と強い決意を含んだ声で返す。

 

「クハハハハ…くだらねぇ、くだらねぇなぁ麦わらのルフィ!救えねぇ馬鹿とはテメェの事さ。

 

くだらねぇ馴れ合いをしたばっかりに命を落として行く…おれはそんな奴らをごまんと見てきたぜ?」

「仲間を大切にしねぇ奴はクズだ!」

 

「クククククッそれでてめぇが死んでちゃ世話ねぇよ、おれは自分以外は誰も信用しねぇ…テメェみたいな口だけの奴は何人も見てきた、グランドラインに入って間もねぇてめぇみたいなルーキーがおれに敵うとでも?」

 

「やってみなきゃわかんねぇだろ!ゴムゴムのピストル!!」

 

それと共にルフィは拳をぐっと引くと勢いを乗せた拳を眼前のクロコダイルに向けて叩き込んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




数多の敵を沈めてきたルフィのパンチがクロコダイルを襲う!負けないでクロコダイル!貴方が倒れたら誰がユートピア作戦を遂行するの!

次回"ルフィ死す(死なない)"お楽しみに!

…相手が相手だからなぁ

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。