起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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なんか今日の朝すごく寒かったのだけれど…読者諸兄におかれましても急激な気温変化による体調不良にはお気をつけてけりり


ゴムと砂鰐の激突

ルフィの振るった拳は真っ直ぐに葉巻を吸っていたクロコダイルの頭に当たるとそのまま椅子の背もたれごと首から上を吹き飛ばした。

 

「なっ!砂になったぞ!?」

 

「クハハハハ…この国に住んでる人間は誰でも知ってる事だがまさかそこのミス・ウェンズデーから聞いてないのか?」

 

「…ルフィさん、サー・クロコダイルはスナスナの実を食べた砂人間、生半可な相手じゃ無いわよ?」

 

そのビビの何回か説明した言葉にルフィはローグタウンで会い、ナノハナでも会った海兵を思い出す。

 

「上等っ!ケムリンみたいな奴って事だろうが!」

 

「威勢のいい事だ…"3分"くれてやろう、それ以上テメェの相手なんぞしてられねぇ…文句でも?」

 

それと共に懐から砂時計を取り出して机の上に置くクロコダイルと

 

「いや、いいぞ」

 

それと共に指を鳴らすルフィ。

 

そこからの戦いは熾烈を極めた、ゴムという特性を活かして次から次に威力の高い攻撃を放つルフィであったが流石に相手は"砂漠の王"と異名を取るだけありルフィの攻撃は尽く無効になり、出来る事と言えば精々喋るのを邪魔して挑発するくらい。

 

両者の激しいぶつかり合いにビビは巻き込まれては敵わないと部屋の端に、そして戦ってる本人はそんな事考えていないのだろうが当初は好き勝手攻撃させて余裕の表情を見せていたがルフィの軽口にクロコダイルはイライラしつつとうとう

 

「…もう遊びは、この辺でいいだろう"麦わらのルフィ"」

 

まだ半分近く砂時計の砂が残ってる状態で言った。

 

「おれはずっと真面目にやってるぞ!!くそー…しかしまいったな…あいつサラサラしやがって、全然殴れねぇぞ?」

 

「クハハ、随分とおれの能力が気に入らないらしい…しかしいつまでも遊んでていいのか?

 

…何人いるかは知らねぇが、お前の仲間もどうせこの町に入り込んでるんだろう?」

 

「なっ!お前っ!!」

 

クロコダイルのその言葉に一瞬動きが止まるルフィ

 

「クハハハハッ!ここまでテメェとミス・ウェンズデーの二人で来たとは考えづれぇ、海賊狩りと…あとオレンジ髪の女の面は割れてんだ。

 

それから船を動かすと考えて二、三人ってとこか?いま外ではビリオンズとエージェント達が厳戒態勢で動き回ってる…果たしてくだらねぇ馴れ合いをしてるテメェの"お仲間"は無事かな?」

 

「っ!お前ぇぇぇっ!!」

 

更に問いかけるクロコダイルの言葉、それと共にルフィの拳がクロコダイルを襲うも

 

「学習できんのかテメェは…無駄なんだよ!!"砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)!!」

 

馬鹿にしたような顔で腕を振るうクロコダイル、距離はあったものの砂と化したその腕は直線上のルフィに真っ直ぐ向かい、そして何とか身を捩る事でそれを躱すも

 

「なっ!床が!!」

 

「いい見極めだ…受けてりゃ痛ぇじゃすまなかったぜ?最も随分と力は抜いてやってんだ、ここで受けてりゃ興醒めだったがな。」

 

水の中に建っているという立地故か本気を出せばこんなもんじゃ済まないぞ?と意味を言外に込めて言うも

 

「殴れねぇなら捕まえてしまえばいい話だろ!ゴムゴムの網ぃっ!!」

 

「…無駄だと言ってるのがわかんねぇのか!!"三日月砂丘(バルハン)"!!」

 

ルフィは指を網のように編み込みクロコダイルを閉じ込めようとすると、それと共に砂を纏ったクロコダイルのラリアットがルフィの腕を通り抜けるとそこにはスナスナの真骨頂である"水分を奪う"という攻撃を受けミイラのようになったルフィの腕。

 

「ぐあぁぁ!!腕が!!腕がミイラに!!」

 

「クハハハハ砂だからな…お前の腕の水分を吸収したのさ、そうして全身の水分を絞り出して干からびて死ぬのも悪くないだろう?」

 

「ぐ…冗談じゃねぇ…ゴムゴムのムチぃ!!」

 

「…懲りねえ奴だな、バルハン!!」

 

「ぐぅ…おれの足が…くそっ!」

 

ならば、とばかりに今度は足を振るうもそれすら無駄に水分を奪われてしまう。

 

「さて…最初に言ったな?3分だけだと。これ以上お前に付き合ってる暇は無い、大事な商談があるんでな?」

 

「逃げんのか!!」

 

「クハハハハッ…小物が粋がるなよ!!デザート・スパーダ!!」

 

「なっ!水が!!」

 

「既にこの秘密地下は必要ねぇからな…墓としちゃ随分と豪勢なもんだろ?」

 

それと共に流石にこれは面倒そうだとビビはルフィに駆け寄ろうとするも

 

「おっと動くんじゃねぇよミス・ウェンズデー」

 

砂によって拘束されそのまま椅子に押し付けられると後手に縛られる。

 

「反乱軍は既にアルバーナに向かっている…王宮の陥落は時間の問題だな」

 

「…例え王宮が陥落しても民達が血を流す訳では無いわ」

 

「クハハ、因みにこのレインベースには王国軍と砂漠の英雄を助けようと反乱軍の半数が向かっている…さてお前の大事な民達は無事で済むのか?」

 

「…周到ね、でも周到だからこそわたしみたいな年端もいかない小娘に計画を崩されるのよ」

 

「クハハハハッ!弱者がよく吠える!!…じきに水が入り込み一時間もありゃこの部屋は完全に水に飲み込まれるだろう。

 

そうすりゃテメェらは二人とも溺れ死んで終わり…一国の王女様もこうなっちゃ非力なもんだな」

 

「…たかだか部屋を水没させた程度でわたし達が死ぬと?」

 

「クハハ、この泉にはバナナワニが生息していてなぁ?少なくとも10体はいるんじゃねぇか?

 

じゃあな麦わらのルフィにミス・ウェンズデー…精々おれに楯突いた事を後悔しながら死んでゆけ」

 

それと共にクロコダイルは二人を背にポーネグリフを確保する為にテゾーロとの話し合いにVIPルームに戻るのだった。

 

 

 

 





腕と脚の水分を奪って動けないルフィに椅子に縛られたビビ、そして部屋は水で満たされれば二人は溺れ死ぬ…勝ったなガハハ

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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