「少し良い報告ととても悪い報告があるのだけど…どれから聞くかしら?」
険しい顔で戻って来たクロコダイルにそう言葉を投げると
「ニコ・ロビン…てめぇ何処に行ってやがった」
とクロコダイルの返事、まぁ見張りがついていればみすみす麦わらにも王女にも逃げられなかっただろうと言外に言うも
「あら、随分と不機嫌じゃない?貴方が他の麦わらの仲間を始末しろと言ったからエージェント達に指令を出してきたんだけど?
それにその名前では呼ばない約束の筈よ?壁に耳あり障子にメアリーって知らないの?」
勿論自身はクロコダイルの命令でその場を離れていたのでそれで文句を言われても困ると反論。
「誰だそりゃ?報告ってのはなんだ、おれは今気が立ってんだ…口には気をつけろ」
「少し良い報告は後二、三時間程で王国軍と反乱軍がこのレインベースに到着するわ、上手くいけば共倒れな上にネフェルタリ・コブラを捕縛できるかもしれないわよ?」
「あぁ、その辺は必要無くなった。ギルド・テゾーロの野郎がポーネグリフを手に入れたからな横から掻っ攫っちまえばいい話…国を荒廃させた悪い王様はその後でいいんだよ」
「あら、何処にあったのかしら?」
その件に関しては初耳だ、と驚くミス・オールサンデーは聞き返すと
「砂漠の地下遺跡だそうだ、ひょっとしたらプルトンもその様に埋没してる可能性もある、悪い報告は?」
その答えに葬祭殿が本命と睨んでたんだけどなー、まさか二つあるって事?などと考えながらおくびにも出さず
「…Mr.1とミス・ダブルフィンガーがやられたわ、ビリオンズが回収したのだけど目覚める気配は無し…これで無事なエージェントはMr.2とMr.7のペアだけよ、後はビリオンズが数十名ってとこかしら」
と、町中に放っていたビリオンズからの報告と合わせて現在のバロックワークスの実態を説明する。
「なんだと!!ちっ…わざわざ目をかけてやったのに使えねぇ奴らだ、相手は?海軍か?」
バロックワークス…十二人の幹部と二千の構成員を持つ長い年月をかけて作り上げられたクロコダイルの手足となる組織は今やほぼ死に体となっていた。
幹部であるオフィサーエージェントのMr.1ペアは格下である筈の麦わらのルフィの仲間に負け、Mr.3は王女抹殺任務から戻らず、Mr.4ペアは王女襲撃の任務の筈が正体不明の輩に襲われ、Mr.5ペアも連絡がとれず。
そしてその下に位置するフロンティアエージェントにしてもMr.6ペアが謎の襲撃犯によって怪我により戦線離脱、Mr.8ペアとMr.9ペアはこちらを裏切り、Mr.10ペアは賞金首に返り討ちになって以降まだ後釜が決まっておらずMr.11は海軍に捕まりMr.12も連絡がとれないという始末。
伝令となるMr.13のペアであるアンラッキーズもリトルガーデンから戻らずその下部組織である200人程を擁するビリオンズも初手の黄金帝襲撃やユバ襲撃などで数を減らす一方であった。
他にミリオンズという1800名の賞金稼ぎによる部隊があるがこれはどう足掻いても間に合わないので置いておく。
「1700万の首、海賊狩りのロロノア・ゾロよ、それから似顔絵が回って来ていたオレンジの髪の子よ」
「麦わらの仲間か…さっきといいこの件と言い…どうやらオイタが過ぎるようだな麦わらのルフィ。
上等だ、格の違いってやつを教えてやろう…奴らは今何処にいやがる」
それと共に獰猛な笑みを浮かべるクロコダイルに
「この町から逃げるつもりなのか郊外に向かう姿が確認されているわ、麦わらの彼と王女様の姿がね」
とポーネグリフが見つかった以上ここにいる必要性は薄いかしら?と考えつつ目撃情報を教えると
「Mr.2を呼び戻せ、それからMr.7達にゃ麦わらの仲間を探させて始末しろ、ビリオンズも全員それに当たらせろ。
ここでポーネグリフを手に入れちまえばこっちの勝ちだ、敵はギルド・テゾーロと火拳のエース、ついでに麦わらのルフィとミス・ウェンズデー…おれを舐めてくれた代償はきっちりその命で払ってもらおうか」
自身の完璧な計画は崩れたがまだ挽回は効く、そう考えながらテゾーロに通信を繋ぎレインベース郊外南方の"とある場所"を指定して待ち合わせを取り付け、早急にそちらへと向かうのだった。
一方連絡を受けたテゾーロは電伝虫が切れた後直ぐにクリークに連絡
「…という訳だが狙いはなんだと思う?」
『十中八九ポーネグリフの強奪ってとこだろう、何しろ町の郊外は砂漠だ。
自身のテリトリーとする砂漠であれば相手が新世界の怪物だろうが七武海に属する炎のロギアだろうが勝てるとふんでの事だろう』
「…実際のところどうだ?」
『…弱点をつかない場合はかなりの強敵だろう、対策さえしてれば問題無いがそれが無い場合俺でも砂漠ではやりあいたかぁねぇな』
「それ程か?」
『ロギアってのは元来それ程のもんさ、更に最大限その実力が発揮できる気候とくればな。
まぁ被害を考慮せずにやりゃあ水気無し、覇気無し、海楼石無しでもいけるが…』
「…その被害ってのがどのくらいのもんか考えたくねぇな、まぁいいどうせ合流するんだ。詳しい話はその時でいいか」
『おぅ、合流はちと時間がかかるかもしれん、何しろ重くてな…このポーネグリフってのは』
「まぁそんな持ち運びする様なもんでも無いからな…てかそれを運べるアンタが異常だって事自覚しろや」
『人間誰だって努力すりゃあこれくらい出来ると思うんだがな…言ってしまえば俺の身体なんてもんは生命帰還の結果だぜ?
俺には別に才能なんてもんねぇし死ぬ気で努力すりゃ普通の人間でもこんぐらい出来るんだよ』
「…そうは言うがな、まぁいいさアンタの自論はいつもの事だしな」
とこれ以上は話が脱線しそうだと感じテゾーロはエースと共に電伝虫を切るとクロコダイルの指定した待ち合わせ場所に向かうのだった。
なるほど、クロコダイルの技はイタリア語+英語と語感って感じか。
獣の王の力を手に入れ変貌体となったクリーク、獣の王なのでミンク族の特殊な能力や劇場版ボスのような能力はありますか?
-
高熱"劇場版ボス"
-
エレクトロとスーロン
-
エレクトロだけ。
-
肉体や覇気の強化のみ。