初めて観た時まだいたいけな私の心に大きなトラウマを植え付けた事を私は忘れない、いつかオマツリ男爵をボコる。
マリンフォードを発ち早数ヶ月。
道中の海賊を捕縛したり指導を加えたりしてやってきました東の海。
今回の旅の目的は大きく分けて3つ。
まずはカチカチの実の回収、図鑑で調べたところ記憶にある形と一致したので断定。
次にギンとパールの勧誘、年齢を覚えてなかった事もあり今何歳なのかわからないのがネックだが多分原作開始当時20代だろうと予測の元現在はまだ一桁だろう。
そして原作で出てきた島の把握、これは各国の現状を調べるついででいいいか。
このうちカチカチの実の回収は直ぐに終わるとしてギンとパールを探すのは時間がかかるかもしれないから地理の把握のついでで良いだろう。
そうして考えながら補給の為にとある島に寄った時にその出会いはあった。
何人かで島の見回りをしていた時海兵の一人にぶつかり倒れる幼い少年
「おい坊主、大丈夫か?」
とぶつかられた海兵、軍曹が声をかけるも何も言わずに逃げ出した為
「…盗られたものはないか?」
直感的に閃きそう聞くとぶつかられた軍曹はハッと気づいたような顔をして腰に手をあてると
「すみません!携行用ロッドをやられました!」
「財布なら別にいいが武器はいかん、何人か連れて行け、取り返した上で連れてこい。
あの身なりから察するにストリートチルドレンだろう、飯くらい食わせてやろう」
この島はどうにも治安が悪く孤児と思しき子供達も何人か見かけた、さっきの子供もその一人だろうと判断し命令する。
そうして何人かが少年を追いかけ暫くしてから少年は軍曹の小脇に抱えられ戻ってきた。
「すいません、すばしっこくて時間がかかりました…」
そういう軍曹を手で制し
「さて坊主、親はどうした?」
そう聞くと
「…いねぇよ、わるいかよ」
と答える少年、やはり孤児か。
しかしどっかで見たような気も…
「おい軍曹、こいつを船の風呂に叩き込んで食堂に連れてこい」
そう指示を出して見回りを中断、船に向かい暫く待つとさっきより身綺麗になり憮然とした面持ちで少年がやってきた。
予めコックに頼んでおいた飯を出すとそれらを凝視したまま手をつけない少年
「どうした?食わんのか?」
「ねらいはなんだ…おれみたいなおやなしにここまでするのはなんでだ、ひとかいにでもうろうってか?」
「別に理由はねえよ、強いて言えば海兵相手にスリを働こうとした度胸を買っての事だ。
早く食わねえと冷めるぞ?うちのコックが腕をふるってくれたんだ、熱いうちに食わねえと失礼だろ。」
暫く此方を見ていたが恐る恐るスプーンをとりシーフードピラフを一口、目を見開きそれからは猛然と食べる少年。
「食いながらでいい、俺も昔はお前みたいなストリートチルドレンでその日その日を生きてたようなもんだ。
お前に昔の自分を重ねたのかもしれねぇな。」
そうしてるうちにやがて少年も食事を終え…ってあの量全部食ったのか、余分に作ってもらってたがあの小さい体のどこに入るんだ?
「…ありがとう、ございます
そのうちのたれじんでたとこをここまでしてくれておれにこのおんをかえさせてくれ!
ざつようでもてっぽうだまでもなんでもやる!
だからおれをこのふねにおいてくれ!!」
そう言って深々と頭を下げる少年。
鉄砲玉っておい、うちは海賊じゃねえよ。
ふーむ、しかしこのままこの島に居ても野垂れ死ぬ可能性が高い以上このチャンスを逃したく無いってとこか?
まだ幼い割に頭は結構回るようだ、軍曹もすばしっこいと言ってたしこれは化けるかもしれんな
「…見ての通りこれは海軍の船で俺たちは海軍の人間だ、この船に置かせてくれというのは海軍に入れてくれという事か?」
「いや、かいぐんにはいれというならはいるけどあんたのもとにおいてほしい」
「…坊主、名前は?」
「ギン、かめいなんてもんはもってねぇ」
…ここでか!同名の別人って可能性もあるが何となく既視感があるので多分間違いないだろう
「わかった、ギン。
この船に乗りたいと言うなら乗せてやる、ただ客人扱いじゃ無いからしっかり働いてもらうぞ?」
「…よろしくおねがいします!!」
そう言って元気よく答える少年改めギン、口の端にソースくっついてんぞ?
新たに加わったギンを船の人間全員に紹介し暫くは俺の侍従扱いとして船のルールなどを教える傍ら船の案内をしてそのついでに雑用でやる事や一般教養等を教え航海を続ける。
そうして数週間が過ぎ最初は恐れていたシグマにようやくギンが慣れた辺りでようやく目的の島を見つける。
数年前にガープ中将に放り込まれた密林の緑が生い茂る島である。
丁度いいので各乗組員に拠点の設営を指示しこの機会にギンがどの程度動けるか確認と基礎訓練の為何日か停泊する事にする。
原作では"鬼人"の異名を持っており武器として先端に鉄球着きトンファーを使って戦いその一撃はサンジの蹴りを受け止め、戦艦の大砲すら通じないと称するパールの鎧を叩き割るほどであった。
性格は提督のクリークを心から尊敬しており、クリークの命令には例え相手が命乞いをしようとも、クリークの敵とあらば躊躇なく殺すその冷徹さから“鬼人”と呼ばれていた。
しかし、餓死寸前だった自分に無償で食事を出してくれたサンジに大きな恩を感じ、絶対服従しているはずのクリークにサンジとバラティエを見逃すよう泣いて懇願するなどしてクリークの逆鱗に触れたため毒ガス攻撃を受けて瀕死の重傷を負うも何とか一命を取り留める。
最後はルフィに敗れて半狂乱状態になったクリークを気絶させ、偉大なる航路での再会を約束して船員たちと共に店から退散していった。
まぁ毒ガスとか持ってないんだけども、というかそんなひどい事しないけども。
「と言うわけでとりあえずどっからでもかかってこい、武器が必要なら何か用意させるが?」
武器も防具も一切持たず諸肌で立ちそう聞くと
「ならあのロッドをかしてくれ、できればふたつ」
そう言ったギンに近くにいた海兵2人からロッドを借り投げて渡す。
携行用折畳式ロッド、これはこの船の人員は全員身につけており技術班に作ってもらったちょっとやそっとでは壊れない頑丈さと携帯性の高さを併せ持った殴打武器である。
両手にロッドを持ち低く飛びかかるかのような体勢のギン、そこから素早く距離を詰める
年の割には素早いが…
「動きが直線的だな」
そう言って半歩ずれて避ける、まぁ当然と言えば当然。
スリを働いてきたと言えど闘い方を知ってるわけでも無いだろうしな。
避けられたと見るや素早く距離をとりまた此方への距離を素早く詰める。
近づいてきた相手を掴もうとした直前で半歩後ろに下がられ捕まえようとした手は空を切りそこに飛び上がったギンがロッド二本を合わせての打撃を加える。
「フェイントを挟んできたか、上出来だ」
が、そのロッドはパシリと手で受け止められ、反対の手は相手の襟首を掴んで宙吊りにした。
「…まいりました」
「スピードはその歳にしちゃなかなかのもんだ、取り敢えず暫くは体力の向上を図り速さを伸ばす方向だな。
何かしら使いやすい武器を見繕ってやろう」
そう言って軍曹にギンの指導を頼みシグマを伴い足を延ばすは島の反対側、かって数年前に拠点としていた場所である。
「うわ、ボロボロじゃねえかよ」
かつて海賊船を積み上げ小屋としていた場所は嵐にでもあったのか大きく崩れていた
「入口も崩れてるなぁ…」
などと思ってると
「ぐるる」
と崩れていた船の一部を持ち上げるシグマ
「おう、すまんな」
そうして中に入っていき悪魔の実を埋めたところに着くも
「まじかおい…」
中は荒らされており埋めていた場所は掘り返した後が。
「ちっ、仕方ねぇそこまで執着してるわけじゃ無いが盗られた以上どうしようもないか」
そうぼやきつつ崩れかけた小屋を出て船の場所に戻ろうとすると視線の先に1人の少年。
ギンよりも幼いであろうその少年の格好は腰蓑一丁で片手に四つ足を縛ったこの島のものであろう兎、狩の獲物だろうか?
此方を見て怯えたように後退り更にシグマが「ぐるるるる」と鳴いたのを見て
「ひいっ!!ミのキケン!ミのキケン!!」
そう言って両腕同士を打ち付けガキンガキンと人体からは考えられないような金属同士を合わせる音がして
「ミのキケン!!!」
少年の体が燃え上がった。
カチカチの実食ったのお前か!!というかその台詞!お前パールだろ!!!
ギン(5歳)が仲間になりました
原作開始時ギン25歳、親を亡くしたストリートチルドレン、スリで生計を立てていた模様。
そしてパール、原作でも言ってるが密林育ち
なのでこんな事に。
鉄壁のパールだからカチカチの実パールはずっとやりたかった。
原作開始時パール23歳
現在3歳
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)