起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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皆様メリークリスマス、筆者はお昼にから揚げ定食を食べて誤魔化しました。気が向けばコンビニでケーキでも買ってきたいと思います。

個人的に待ち望んでいたゲームがアーケードとして稼働し始めたのでそれが何よりのクリスマスプレゼントです、毎年七夕で復活と書いてた甲斐がありました。


黒髭考察 ドンクリークさん

「ちっ…海軍の奴らめ、そこまでこっちを疑ってやがるとは…」

 

「ホホ…全くです、私もあそこまで強硬に来られるとは思ってませんでしたよ…」

 

グランドライン、ジャヤにある"嘲りの町"モックタウン。

 

そこで元・白ひげ海賊団2番隊に所属し、4番隊隊長であるサッチを殺して悪魔の実を奪い取った男"マーシャル・D・ティーチ"が自身の海賊団の参謀的存在でありあちこちに細かい傷を負ったラフィットと話し合っていた。

 

「しかしこの分だと七武海に入れる可能性はかなり低いな…海軍でその状況なら政府は言うまでもねぇか」

 

「名前が同じ、顔は覆面…故に疑われたのならいっそ名前を捨てると言うのは?」

 

「何処の馬の骨とも知らねぇ奴の為に何故おれが名前を捨てなきゃなんねぇ!ったく何処のどいつだか知んねぇが余計な事しやがって…」

 

ティーチは苛立っていた。

 

ずっと目立たず白ひげの影に潜み、ようやく自身の悲願である"ヤミヤミの実"を手に入れたと思ったらこのザマである。

 

覆面の男が自身と同じ名前を名乗っているせいで全く関係ないのに警戒…どころか捕縛しようとしてくる奴等はわんさかおり、自身の名前をティーチだと知った賞金首や海賊、それに白ひげ海賊団からはサッチと同じく4番隊に所属しその部下であった"牙狼のジャブラ"が追手としてかかってると聞く上に世界政府もきな臭い、それに海軍からも追手がかかれば今より更に動きにくい事になるのは目に見えていた。

 

「しかしこのままでは計画の達成は不可能では?七武海に加入しインペルダウンにて戦力を集める…確かに成功すればかなり強力な戦力足り得ますが…ホホ、前段階でこの状況だとは作戦を根本から見直す必要がありますね。

 

我々は人数で言えば五人、これで白ひげ海賊団や海軍の相手をするのは難しいと言わざるを得ませんねぇ?」

 

ラフィットの芝居がかった言い方にティーチは瞑目して考える。

 

ティーチとて別に愚かでは無い、今のままでは自身を上回る戦力に押し潰されて終わりだという事はわかっている。

 

「…仕方ねぇ、仕方ねぇが背に腹はかえられねぇ。

 

ラフィット、至急リストアップした奴等に繋ぎをつけろ。恐らく現状のままじゃ七武海入りは難しいと言わざるをえねぇだろうが…どの道腰掛けだ、戦力すら揃えば問題ねぇ…違うか?」

 

「何を…ホホ、そういう事ですか。確かに"彼ら"なら話に乗るかもしれませんねぇ」

 

「よし、とりあえず足を見つくろ…」

 

ティーチとラフィットがそう結論を出していざ行動を起こそうとすれば

 

「船長、沖に赤いカモメがいるぞ?」

 

屋根の上からの声に慌ててティーチは望遠鏡を覗き込むと微かだが帆に赤い海軍マークを掲げた帆船が数隻。

 

「…進路はこのジャヤに向いてんな。どう思う?」

 

「…赤いカモメが我らを知って来たのならこれもまた巡り合わせ」

 

「ちっ!今はまだやり合う時じゃねぇんだ!!テメェらズラかるぞ!!」

 

そう言ってティーチはモックタウンで暴れていたバージェスや屋根の上で見張りをしていたオーガー、道で寝そべっていたドクQを回収すると大慌てでカモメの水兵団が来るのとは反対側に舳先を向けると出港するのであった。

 

一方アラバスタ沖に停泊していた艦隊を引き上げついでとばかりに搭乗したクリーク達は情報集めの為に適当にそこら辺の海賊をどつき回して

 

「は?姿を見ないってそりゃまたどうして…アンタらの船長なんじゃねぇのか?」

 

ようやく当たりにたどり着いたらしく眼鏡の優男は

 

「ベラミーは麦わらを追うって出ていっちまったよ!くそっ、強いから従ってやってりゃあのザマだ。全くもって見込み違いだったよ!」

 

相手が海軍と知って少しでも己の有利に立ち回ろうとするも

 

「…ふむ、まぁいい所でお前は悪い海賊か?」

 

「ひっ!」

 

クリークの雰囲気に顔を引き攣らせその場から逃げ出そうとし背中から衝撃を受けて吹き飛ばされると建物に突っ込んだのだった。

 

「飛指銃…サーキース、リリー、ミュレ、エディ、ロス、リヴァース、ヒューイットにマニ…とっくに調べはついてんだよ。

 

懸賞金こそかかってねぇが恐喝に強盗、過剰暴力に盗み…随分と手広くやってたみてぇだな?典型的なチンピラモーガニアを黙って見逃すほど甘くねぇぞ?」

 

クリークがそう言うが否や海軍独立遊撃隊が連隊規模で一斉に行動を開始、勿論こんな所で屯している海賊達が誰よりも海賊達と戦って来た生え抜きの海兵に叶うわけもなく、偶にいた"処刑人ロシオ"や"十字傷のスタンパー"、"爆弾魔のバリス"といった多少戦闘に手慣れた面々も先頭に立つ本部大佐であるギンが率先して二本のトンファーで地に伏せさせていく。

 

「ベラミーが麦わらを追っていっただと?黒ひげの姿もねぇし黒ひげは確かノックアップストリームに吹っ飛ばされたんだったか?」

 

そう言いながら集めた情報を整理しながらクリークは道中で見つけた籠に入った林檎を袖に擦り付けて拭うとそのまま大口を開けて齧り付くと大爆発。

 

凄まじい音と共に人一人くらい所か周りにいる人間すら殺傷する程の爆発がおきると目を瞬かせると

 

「…爆発する林檎か、やらしいトラップを…ってこれあの医者のやつか、という事はここに最近までいたのは確定か?船は吹っ飛ばされた筈…さては隠れてやがるか?」

 

そうして徐々に海軍の制圧範囲は広がっていき、そして後に"モックタウンの大掃除"と呼ばれたこの件は、大小様々な犯罪者を纏めて検挙した近年稀に見る大捕物として終わったのであった、当初の目標は果たせぬままに。

 

 

 

 

 

 

 




ルフィが一億いってなかったので合いはしたのですが黒ひげは一味を船で追いかけていません。

それ故に黒ひげ海賊団の船は無傷であり、その為いち早く赤カモメに気づいたオーガーの報告により迅速に島から脱出した模様。

因みに空島でクリークがやった事。

当時少年だったシャンディアにラバーグリップのナイフを渡している。

黄金の金の柱を何本かパクった。

ゴールド・ロジャーのメッセージの横に"D・クリーク"参上の落書き

先代神ガンフォールと友誼を結んでいる。

と言った所でしょうか、原作の相違点はどっかのハイエナさんがゴーイングメリー号に隠れ潜みそのまま空の上に行ってしまった事でしょうかね。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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