となるとゴムゴムがモチモチの下位互換と聞くのでそうなるとベラミー可哀想すぎやしませんか?
グランドライン上空、白々海
そこに羊の顔の船首を持つ一隻の船が浮かんでいた。
「まさか…ありえねぇ、これは夢、いや幻覚だ!!」
「なぁー、いい加減にしろよバネ男。空島はあるって言ったじゃねぇかよー」
「うるせぇ麦わら野郎!人をこんな得体のしれねぇ所に連れて来やがって!!」
「おいおい、人様の船に勝手に乗り込んで密航した癖にガタガタ抜かすな」
「テメェもうるせぇよ海賊狩り!空島なんて御伽噺に決まってんだろ!!」
「強情な奴だなー、いい加減目の前の現実を認めりゃいいのに…」
ノックアップストリームと呼ばれる天に突き上げる化け物海流に乗って空の上の島…空島へとやって来た麦わらの一味は密かに、しかも勝手にゴーイング・メリー号に乗り込んでいた密航者の扱いを決めあぐねていた。
ジャヤ島、モックタウンに滞在し空島へ行く為に麦わらの一味達に協力していたサルベージ専門の公認海賊団であるクリケット一味。
彼らを襲撃し黄金を奪った"ハイエナのベラミー"は自分が一撃でのされた麦わらのルフィへの仕返しとして密かに停泊するゴーイング・メリー号に乗り込み、全員が油断した頃を見計らって襲撃をかけるつもりであった。
…が、激しい揺れや怒号、揺れが安定したと思ったら聞こえた戦闘音に疑問を覚えながらもそろそろいいか、と油断を捨てて初手から能力を発動した状態で
「おらぁ!麦わらの野郎!!さっきは油断したがあれで勝ったと思ってんじゃ…ねぇ…何だこりゃぁっ!!」
壁を蹴破って甲板に躍り出てそう啖呵をきると同時に目の前の景色、真っ白な大海原が目に入りその言葉は驚愕に変わる。
気づいていたが放置していた二人は兎も角、他のメンバーは当初は驚いたもののルフィが得意げに説明。
説明を受けたベラミーはあまりの予想外の事にキャパシティをオーバーしたのかその場でぶっ倒れてしまい、船医であるチョッパーが介抱しつつ船は微かに見える白い島のようなものに向かいやがて意識を取り戻したベラミーが目の前の景色を認められずにいた所で冒頭に戻る。
ありえねぇ、とルフィに掴みかかるベラミーだったが無理もないだろう。
ベラミーにとって空島というのは御伽噺、大昔の船乗りがノックアップストリームに夢を描く為に作った空想上の話であるからだ、仲間の静止を振り切ってまで忍び込んだのに予想外の光景が待っていた事で
「くっそ…何なんだよこれは、夢なら覚めてくれ…」
両手を地に伏せその場で項垂れた事によりいよいよいよ周囲は
「…ちょっとルフィ、どうすんのよアレ」
「んー、今からジャヤに戻せるのか?」
親指でくいっと甲板で項垂れるベラミーをナミが指すとルフィは考え込み
「流石に無理に決まってるじゃない、普通の海と違うのよ?」
「斬るか?」
「どっかに縛って閉じ込めておこうぜ?こいつおっさんの金塊奪ってった奴らだろ?」
流石に戻すのは却下され物騒な事を言うゾロとウソップが閉じ込めておく事を提案するが
「いや、下手に閉じ込めておくよりルフィと一緒に置いといた方が安全だろ、ナミさんやロビンちゃんに危害を加える事も考えられる。
忘れるなよウソップ?こいつは5500万の賞金首、ルフィやクソマリモより懸賞金は高いんだぞ?」
サンジのその言葉に
「う…よ、よーしルフィ!そいつはお前が拾って来たんだからお前が責任持って面倒みろよ!」
ウソップは慌ててサンジの後ろに隠れ、更にその後ろではチョッパーが
「ルフィより懸賞金が高い奴がいるのか…、海って広いんだなぁ…」
と一度は介抱していたのに何故か恐々と隠れる始末。
そんな甲板のドタバタを見ながらロビンは
「…一応おじ様に報告しておいた方がいいかしら?」
と思案し"麦わら一味の詳細な情報、及びこれまでの旅路が詳細に書かれた本"をパタリと閉じると上空にて旋回する鷲を呼び筆をとるのだった。
そして高速で飛んだ伝書鳩ならぬ伝書カフウからロビンの書いた手紙をクリークが受け取り首を傾げる。
「んー?なんで"あの"ベラミーが空島に?」
典型的なモーガニアにして利益主義・リアリスト…“一繋ぎの大秘宝”などの伝説・夢・ロマンには一切興味はないために夢を語る者・追い求める者を毛嫌いし嘲笑する。
海賊王なんかは鼻で笑い、気に入らない相手に暴行するなどの素行も非常に悪く、極悪非道そのもの…故に空島なんて絵空事だと思ってる彼が何故そんな所に?と頭を捻るも"自身をのした相手に襲撃する為に密航".というロビンの文に成る程、と納得して手紙を読み進める。
ロビンからの手紙によればジャヤ島を出航後、"何事も無く"ノックアップストリームに乗り空島に、一人あたま10万ベリーはとられたものの更に上まで登り"白々海"と呼ばれる空の海へ到着したそうである。
そこで現れた自身達よりも高い懸賞金を持つ賞金首に対し扱いを決めかねているようで手紙の末尾には何か良い案が無いかと書かれていた。
「むぅ…ベラミーもそうだが入国料を払える余裕があったのか?いや、ビビちゃんが報酬を出したと言っていたな…クロコダイルのアジトから接収した銀も含めてかなりの金額らしいしそれくらい有れば払えるか。
ん?黒ひげが追いかけていないなら自身らの懸賞金を知らないのか?…仕方ない手配書も同封しといてやろう。
ベラミーは…まぁ麦わらのルフィに任せとけばなんとかしてくれるだろう、新世界でのベラミーはちっとはマトモになってたみたいだしな」
少し考えてそう決めたクリークは文を認めると"麦わらのルフィ"、"海賊狩りのゾロ"二人の手配書を一緒に同封するとカフウの足につけた筒に入れて
「すまんな、ちと大変かもしれんがまたロビンの元まで頼む」
そう声をかけるとカフウはくるるるっ!!と一声鳴くとバサリと翼をはためかせ空へと踊り出たのだった。
ロビンが読んでいてのはクリークお手製の本。今の所ロビンのスタンスとしてはクリークの指示により麦わら一味に入り込んでいる、という状態でカフウを使って連絡をとっています。
…ベラミー強化計画で別作品を参考にしようと思ったがバネ系能力者が殆どいない件
原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います
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麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
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クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
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二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)