起きたらゴリラ顔だった   作:mi-ta

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皆様いつも誤字訂正、感想、評価お気に入り等ありがとうございます。

感想等で色々とバネバネの利点について出て来たので

・スパスパみたく素材による利点

・衝撃吸収に強い

・カウンターが得意

などの意見をいただきました、これによりベラミー強化が入る可能性がなきにしもあらず…


黒髭動向 ドンクリークさん

 

とりあえずベラミーは常にルフィと一緒に行動させる事に決定し、連れ去られた仲間達を取り戻すべくルフィがサンジと、ウソップ、ベラミーらと共にコニスの案内でラブリー通りに向かってる頃、クリークは艦隊旗艦フィーネ・イゼッタ号の艦橋にて通信を受けていた。

 

「は…?七武海候補の状況視察ですか?」

 

『うむ、あくまでも七武海候補ではあるが情報を詳細に把握しておくに越した事は無いだろう。

 

今回はどうにも不作でな、場合によっては公認海賊から推薦するという動きもある、兎に角お前の海域付近には候補として元・公認海賊である"銀狐のフォクシー"がいる、まぁ艦隊で行くと不要な刺激をしかねんし単艦で行く事を推奨するがな』

 

「了解しました、しかし上もよく候補に決めましたね…懸賞金だけならもっと上の者もいると思いますが?」

 

『奴が候補になった最大の理由はその海賊団の行動理念だ。

 

"デービーバックファイト"…それをメインとする故に多くの海賊を壊滅の憂き目に合わせ、更には自身と同じ公認海賊にまでその牙を向けた故に違法海賊へと転じた…。

 

確かにこの時勢に多くの海賊から構成員を奪い取り壊滅させるという手段は有用、ゲッコー・モリアと同じく一定の効力があるとしての候補、その懸賞金故に扱い安いと上は判断したのだろう』

 

「そうですね、兎に角一度接触してみて…まぁその人となりや戦闘能力を纏めて報告させて頂きます」

 

センゴクからの通信を切ってクリークはふむ、と考える。

 

黒ひげ海賊団から海軍上層部への接触に関しては報告は受けている…故に黒ひげの目的である七武海への就任、ひいては黒ひげの真の企みであるインペルダウンへの強襲は頓挫したと考えていいだろう。

 

原作では白ひげ海賊団4番隊サッチを殺害、ヤミヤミの実を手に入れ更に追撃として出た2番隊隊長エースを返り討ちにして捕縛、それを手土産に七武海に就任、その権限を持ってしてインペルダウンに強襲…

 

監獄所長であるマゼランに阻まれたものの悪運のなせるものか豪運のなせるものか不明だが何らかのシンパシーを感じた看守長であるシリュウの手助けにより最も凶悪とされる最下層フロアの囚人達を解放、自身の海賊団の戦力とすると更に返す刀でマリンフォードでおこっている海軍本部vs白ひげ海賊団の頂上戦争へと乱入。

 

どんな手を使ったか不明だが仁王立ちにて往生した白ひげから彼の能力であるグラグラの実の能力を手に入れ、更にその後圧倒的速度で白ひげの元…ナワバリを次々に制圧、これには怒り心頭となった元・白ひげ海賊団との戦争…通称"落とし前戦争"にて勝利し名実ともに白ひげの代わりに新世界に君臨する四人海賊達、四皇としての地位に着いていた男だが…

 

クリークの影響によりエースは七武海に所属、それ故に白ひげ海賊団と火拳のエースの間には何の関わりもなく、本物か偽物かは置いておくがその鳴り響く悪名故に黒ひげが七武海に就任するとは考えづらい。

 

「…黒ひげの動きが読めないな、だからこそジャヤで捕らえておきたかったのだが」

 

原作を側で見たい、そう考えていたクリークではあるが過去から色々やらかした蝶の羽ばたきにより"時が進めば進むほど"原作から剥離していく状況故に、確定で黒ひげが来ると思われる島で捕縛を考えるのは自明の理であった。

 

「エースとぶつかったのはバナナ島だったか?なんか似た感じの名前の島で補足できれば良いが…4番隊に所属していたジャブラという男が黒ひげを追ってるらしいが…どう考えてもこいつCP9のジャブラだよな?やっぱ覆面髑髏関係で政府が潜入させたか?」

 

そう呟きながら考えるクリークの手元には一枚の手配書、恐らく潜入任務もして本腰を入れているのだろうがそこにはナマズ髭に太い三つ編み、吊り目の中華風の男…"狼牙(おおかみきば)のジャブラ"懸賞金一億五千万ベリー。

 

流石の手配班も政府の直接の命令を断れなかったか、巧妙な情報を掴まされたかジャブラの手配書は本物であり、誰も彼が政府の諜報員とは考えないだろう。

 

「…待てよ?バナナ島に黒ひげが現れる可能性が高いならジャブラと黒ひげがぶつかる可能性があるのか?」

 

そうなるともし黒ひげが勝ったとしたら政府との対立は避けられないだろうし、もしも黒ひげが負けたら負けたで覆面髑髏の疑いをかけられている以上懸賞金が0だとしても取り調べを受け、また無事に娑婆に出てくるとは考え辛い。

 

「可哀想にマーシャル・D…ティーチ。

 

原作では白ひげという巨大な存在の影に隠れて牙を研ぎ、ルフィと同じく一気に成り上がり悪魔の実の能力を二つ持ち、誰よりも"海賊らしい海賊"となっていたラスボス候補。

 

あくまでも俺の中ではだがな…まぁこの世界ではそう簡単には上手く行かないぞ?精々足掻いてみろ。

 

まぁ直接の怨みがあるわけじゃ無いが…原作と同じく暴虐を振るうようなら"身勝手な正義"の下に俺の正義を執行してやろう」

 

クリークはそう考えつつとりあえずはセンゴクからの指令である七武海候補であるフォクシー海賊団の動向を探るべく近くの島へと進路を向けさせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 




もう幾経るとお正月、皆さま一年間本小説にお付き合い頂きありがとうございます。

あっという間の一年で転職により毎日更新から隔日更新になったりありましたがおかげさまでもうすぐ四百話も突破しそうな勢いです。

とは言え来年もまだゆるゆると書いていきたいと考えていますので宜しくお願い申し上げます。

しばらくお休みで次の更新は年明け四日くらいになると思います。皆様のご多幸を心より願い申し上げ文末とさせていただきます。

原作突入後の描写について、現在原作が始まった事により麦わら一味の描写が多くなっていますがそれについてのアンケートを行います

  • 麦わらメイン(原作のに近く変化がわかる)
  • クリークメイン(傍観者、クリーク主人公)
  • 二つの視点(麦わら視点とクリーク視点)

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